コラム

TOEFLの点数目安!各レベルに合わせてご紹介

留学を検討していて「TOEFLの点数が何点以上」と言われたけど、レベルチェックをしたい場合どうすればよいのでしょうか?受ける前に、おおよそのレベルを知っておきたい場合に役立つ、英検やTOEICと、TOEFLの点数の目安についてご紹介します。

また、受けるのであれば、どのようなテストなのか把握して、しっかり対策して受験したいものですよね。

そもそもTOEFLはどのようなものか、iBTとITPの違い、そしてその試験内容についてもご説明します。

TOEFLとは?

TOEFLは、英語を母国語としない人を対象とした英語能力測定試験です。米国非営利教育団体Educational Testing Service(ETS)によって運営されていて、国際基準のテストとなります。

特に、留学する際に必要とされるもので、点数により入れる学校が決まることや、奨学金の額にも影響することもあります。そのため、留学生にとっては大切なテストで、高いスコアを取りたいのが実情となっています。

TOEFLのiBTとITP?

TOEFLにはiBTとITPがあります。その違いをご紹介します。

iBTはinternet-based testの略で、セクションは4つ、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングとあります。試験時間は4時間です。

対してITPはinstitutional test programの略で、マークシート形式でセクションもリーディングとリスニングの2つのみ。そして、特徴的なのが学校や企業などの団体が対象となることで、その団体内で英語力を測りたいときなどで使われます。

留学など一般的にスコアを使用する場合にはiBTとなります。そのため、ここからはTOEFL iBTについてご紹介していくことにします。

TOEFLのセクション

TOEFLでは4つのセクションで英語力を測っていきます。内容は、学術的なものが多くあります。

それでは、それぞれのセクションについてご紹介します。

TOEFL リーディング

リーディングセクションは、学術的な内容として、特に政治学、生物学そして天文学など留学先の大学で扱われるであろうテーマが出題される傾向にあり、それらのパッセージが3から4台出題されます。

制限時間や問題数はテストによって変わるのですが、目安として制限時間60分から80分、そして問題数は36から56問程度、これまで出題されています。

それぞれのパッセージは20分程度で読まなければならないのですが、論文を読みなれていない場合には苦労することが多いでしょう。

TOEFL リスニング

リスニングセクションでは、留学した先で行われるであろう、講義での会話についてのものが多く出題されています。例えば、生徒同士で議論している場面や、教授が講義しているといった内容です。そういった場面に出くわした時に、どの程度の英語力でリスニングすることができるか、英語力を測っているともいえますね。

このセクションは量が非常に多く、当然、英語を英語として理解しながら聴き進めていかないと、情報量が追いつきません。メモをうまく取っていく技術も必要となります。

こちらも、制限時間は問題数によって異なり、確定していません。目安として、問題数が34から51問、制限時間は60分から90分程度となっています。

TOEFL スピーキング

英検でのスピーキングは面接官と行いますが、TOEFLではコンピューターに向かって音声を吹く込む形で判定されます。

内容としては、学術的なものはもちろん、日常会話も含まれます。

問われている内容をしっかり把握し、構成を考えて解答することが求められます。もちろん、自分の言葉で説明できることも大切ですね。

TOEFL ライティング

ある問題についての解決方法についてのライティングを求められる形式と、二者択一の形式が出題されています。論理的にライティングできるかどうか、またどのような単語を選んでライティングされているか、その構成などがテストされます。

ライティングの課題は2つで、制限時間は50分です。

TOEFLは点数でレベルを測る

TOEFLは英検などと違い、何級、というカテゴリーではなく点数でレベルを測ります。TOEICと同じ形式ですね。4時間で4つのセクションを解答しそれぞれの満点が30点で、トータルの満点は120点となります。それでは、点数ごとのレベルをご紹介します。

TOEFL 60点レベル

60点であった場合、アメリカなどの大学では、入学前に語学学校に通うことや、最初の学期はESLの授業を取ることを条件に入学が許可されることがあります。つまり60点では、英語の講義を受けるのは難しいと考えられますね。

また、日本人がTOEFLの勉強をして3ヶ月くらいで受ける時の平均点がだいたい60点といわれています。ただ、シンガポールやタイなどでの初受験の平均点は80点となっており、日本人の点数は低いといえます。

TOEFL 80点レベル

80点レベルであれば、アメリカの主要大学の約77%の合格基準を満たす、というデータがあり、一気に留学が手の届くようになります。ジョージワシントン大学などにも申請が可能です。

また、大学院であれば最低ラインとなるのが、この80点。ここで手を緩めずに、時間があるのであれば勉強をしておくとよいでしょう。

TOEFL 100点レベル

100点レベルの場合、アメリカの主要大学の約90%の合格基準を満たすとされています。コロンビア大学、イェール大学、スタンフォード大学などの一流大学も入学可能な水準となります。

TOEFL 110点レベル

トップレベルの大学や、MBA、大学院などへ申請も可能になります。

【TOEFLレベル】英検と比べると?

学術的な内容を理解し、解答を導き出す力を試されるTOEFLですが、英検と比べるとどのようなレベルなのでしょうか?

英検はご存知の通り、実用英語技能検定が正式名称の、公益財団法人・日本英語検定協会が実施している英語力を測るテストです。5級から1級まであります。高校で実施されることもあり、多くの日本人が受験したことのあるテストでしょう。

TOEFLと英検を比べるデータは公式に発表されていませんが、実際にどちらも受けた人の点数を集計すると、だいたい下記のようになります。

英検2級でTOEFL 35~45

英検準1級でTOEFL 60~78

英検1級でTOEFL 94~101

TOEFLの難易度がよく分かるデータですね。

英検1級というと、出題される単語も難しく合格率も低いことで有名ですが、それでもTOEFLにすると、だいたい100点程度となってしまいます。

【TOEFLレベル】TOEICと比べると?

それではTOEICと比べるとどうでしょうか。

TOEICは、英語を母語としない人を対象とした、英語によるコミュニケーション能力を検定する試験です。試験の開発や運営などは、アメリカの教育試験サービスが行っています。ここは、TOEFLも主催しているため、試験の開発はTOEICもTOEFLも同じ団体が行っていることになります。

日本では、就職の時に面接に、ある一定以上スコアであれば評価される、とされていて大学生が受験することも多いですね。また転職や昇進のために受験する社会人も多くいます。

TOEICとTOEFLを比較するデータも、公式には発表されていませんが、どちらも受験した人のデータとして下記のようになります。

TOEIC 550~600で TOEFL35~45

TOEIC 600~740で TOEFL46~59

TOEIC 740~820で TOEFL60~78

TOEIC 820~870で TOEFL79~93

TOEIC 870~970で TOEFL94~101

TOEIC 970~990で TOEFL102~109

試験内容が異なりますので、一概に言えないですが、やはりTOEFLは難易度が高いように感じますね。TOEIC990点というと、満点で凄い!と思いますが、TOEFLでは100点を少し超えた程度となってしまいます。

TOEFLのレベルを知って、チャレンジしよう!

TOEFLの試験内容や、英検やTOEICとの違い、点数の目安などについてご紹介しました。留学を検討している場合、必要とされるTOEFL。英検やTOEICと比べ、学術的内容が増えることもお分かり頂けたと思います。試験に出る傾向を把握して、しっかりと対策をしてチャレンジしてください。

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