コラム

TOEICの点数とメリットって?点数別メリット

現在は経済のボーダレス化が進んでいます。「上場企業における英語活用実態調査報告書」によれば、75%の企業が業務で英語を使い、英語研修の実施をしているそうです。外資系企業のみならず、取引先を海外へ展開する企業も増えています。

したがって企業が、英語力のある人材を採用したいと考えるのは当然でしょう。あなたのTOEICスコアが、就職や転職の結果を左右するのです。

しかしスコア別では、具体的に、どのようなメリットがあるのでしょうか? 採用で有利になるのは、何点ぐらいなのでしょうか? 勉強のモチベーションにも繋がる、TOEICのスコア別のメリットをご紹介します。

TOEICスコア別点数で得られるメリットは一体何なのか

就職活動の際は平均点である580点より上でない限りは、確かにあまり意味がないようにも見えますが、400点台でもメリットはあります。

TOEIC400点台だとどのようなメリットがあるか

TOEICの受験者平均スコアは、500点台後半であることがほとんどです。

平均スコア・スコア分布詳細(第237回(2019年1月))|TOEICListening&ReadingTest公式データ・資料|【公式】TOEICProgram|IIBC

https://www.iibc-global.org/toeic/official_data/lr/data_avelist/237.html#anchor01

したがって400点台ではあまりメリットがないようにも見えますが、あくまで「全体」の平均に過ぎないことに注意しましょう。本当に英語が不得意な人は、そもそもTOEICを受けていないのです。それにこの平均スコアは満点を取得する人や、英語を専門に働いているような「英語のプロ」も含めての平均であるため、400点台でも英語力は決してないとは言えません。

客観的に自分の状況を判断していることは、学習においてはとても大切なことです。たとえばこれから英語を学習していく上でスクールなどを利用する際にも、しっかりと自分の実力を伝えることができるので、もっとも効率の良いカリキュラムを組んでもらいやすいというメリットがあります。

TOEIC500点台だとどのようなメリットがあるか

500点台であればまだ受験者の平均よりは下です。しかし普通の人よりは英語力があることは間違いありません。メールの対応や、ちょっとした海外のお客さんと話したりすることはできるという点で、しっかりアピールすれば社内で重宝されます。

また500点台になってくると、英語に対してのアレルギーがないとも言えるでしょう。これから英語を学習していく上で、高いモチベーションを維持できるようになります。

TOEIC600点台だとどのようなメリットがあるか

「600点越え」を目標スコアに設定しているTOEIC教材が多い点からも、簡単に取れるスコアではないことがわかります。

600点台になると、よりメリットが増えてきます。履歴書に書くことで、平均より上ということをしっかりとアピールでき、就職先の候補も増えるという点が大きなメリットです。英語を専門にするというほどではないものの、ほかの職務経験や英語以外のスキルがあれば、プラスの材料になるのです。

学習努力をしっかりアピールできる点もメリットです。多くの企業では600点を目安にキャリアアップの基準を設定しているところもあるので、昇進も望めるスコアになっていきます。社内では「英語ができる」という認識になり、英語を手段に仕事をしっかり獲得できるのが600点台なのです。

TOEIC700点台だとどのようなメリットがあるか

TOEICの700点といえば、ビジネスで使用する文書やメールも読むことができるようになります。

海外部門で活躍する企業への就職・転職のチャンスも出てきます。有名な外資系企業でも700点以上を応募資格や昇進条件に設定しているところがあります。

外資系になると日本語だけではなく、外国人の上司がいたり英語で会議を行ったり、実務でも英語を利用する場面が増えます。700点以上ならそうした環境に身を置けば、現場で伸びていくことはまず間違いありません。英語を使わない企業でも「目標に向けて努力ができる人」ということをしっかりアピールできます。

TOEICでは様々な解答テクニックが広まっていますが、そうした付け焼刃のテクニックだけでは取れない点数が700点台であり、海外勤務も視野に入れてキャリアを考えていくことが可能になります。実際700点台を境に平均年収が上がりやすいとも言われています。

TOEICテストスコア別平均年収 |転職ならdodaグローバル

https://doda.jp/global/guide/004.html

TOEIC800点台だとどのようなメリットがあるか

800点と言えば、TOEIC受験者の上位12%に入ってくるレベルです。

海外の顧客とやり取りする仕事をしても問題ないレベルと企業は考えます。英語に関して貴重な人材となり、転職市場でも英語力をしっかりアピールできます。実際社内公用語として英語を使っている企業も、中途採用の条件がTOEIC800点以上。単なる「英語ができる人」ではなく、英語が得意な人」と評価されるのです。

ジョブ摘要 – 事業戦略アナリスト – コマースカンパニー / 市場企画部 (00006401)

https://jobs.rakuten.careers/careersection/rakuten_ext_cs/jobdetail.ftl?job=00006401&tz=GMT%2B09%3A00

さらに800点台まで行けば「フリーランス」という形で英語を教える人としても活動できるようになります。会社に頼らず自分で生きていく道も見えてきます。

ただしTOEICはリスニング問題とリーディング問題のみなので、スピーキングが身についていないせいで、周りの期待とのギャップが生じてしまうおそれがあります。800点台ならば英語の知識全般は理解できていることは間違いないので、スピーキング能力が上がるスピードも早いはず。オンライン英会話などを利用し、スピーキングのトレーニングも積んでおくとなおよいでしょう。

TOEIC900点台だとどのようなメリットがあるか

900点台になれば転職や就職に関して、海外勤務の企業でも条件を満たします。上位3%のレベルです。900点台ならば、TOEICに関してはどの企業でも問題ないでしょう。

また900点を越えていれば、セミナー講師になったり英語に関する本を出版したり、メディアに露出したりした時にも、説得力を持って英語について語れます。英語を教えることを仕事にでき、語学が堪能であるということはしっかりとアピールできることは間違いないでしょう。

就職でTOEICがなぜ重視されるか

上場企業の6割は人事にTOEICのスコアを採用していると言われています。実に3,400近い企業や団体が、TOEICのスコアを重視しているのです。

「上場企業における英語活用実態調査2013年」報告書|【公式】TOEICProgram|IIBC

https://www.iibc-global.org/toeic/official_data/lr/katsuyo_2013.html

もちろん企業の仕事内容によって、TOEICが重要になるかならないかということは変わってきますが、今後海外展開も考えているような企業でははっきりと応募資格に「TOEIC何点以上」と明記するところが多くなっています。

企業がTOEICスコアを重視する理由を見ていきましょう。

就職活動でTOEICが重視される理由その1:観光客の増加

TOEICスコアが重視される理由は、単にグローバル化によって企業の海外進出が活発になってきているというだけではありません。現在は海外からの観光客も増加しています。そのような人達に向けての収益増加を狙っているという側面もあるのです。

国際的な企業ではない場合でも、海外の観光客をターゲットにしていくということは考えているものです。特に東京オリンピックも近い現在は、そのような観光客の増加を見込んで経営を考える企業も多くなっていくことでしょう。

就職活動でTOEICが重視される理由その2:人事の事情

人事の社員教育担当者は、社内で決められているTOEICスコアを社員に取らせるという仕事も請け負っていることがあります。つまり教育コストとして数十万から数百万ほど必要になってくるわけですが、最初からスコアが高い人が採用できれば、その分のコストがかかりません。

就職活動でTOEICが重視される理由その3:資格取得の積極性

さらに資格取得に積極的な人材は、企業にとってありがたいものです。法律の分野であれ、医療の分野であれ、保険であれ、そのような資格を持った人材を有していることは企業にとっても良いアピール材料になりますし、様々な技能を身につけるために、計画を立てて実行できる人材はTOEICに限らず有益です。

今TOEICを勉強しないのはもったいない

今回はTOEICのスコア別に、どのようなメリットがあるかということについてご説明しました。

外資系企業、英語を中心とした企業を狙うならば、やはり800点台はほしいところです。さらに900点以上になれば、英語を教育する立場として活躍することもできるようになります。通常の企業の場合は、600点台から就職活動で有利になります。

なによりもTOEICを受験することによって、自分の実力が「見える化」され、目標管理がスムーズになります。毎日ただ「3時間やる」とだけしか決めていなかったら、モチベーションもいまいち上がらず、だらだら3時間を過ごしてしまうことになります。しかし「○月○日のTOEICで500点を取る」といった明確な目標によって、やる気や危機感、競争意識が生まれ、学習効果が高まるのです。

TOEICは良質で安価な教材やサービスがたくさん揃っています。公式の問題集からはじまり、さまざまな参考書、さらに「スタディサプリ」など動画を使った教材まであります。そのような教材をうまく使えば、とても効率良くスキルアップが図れる環境なのです。むしろ今、TOEICを勉強しないのはもったいないとさえ言えるでしょう。

転職や昇進など、あなたの将来のビジョンから逆算して、明確な目標を立てて勉強していきましょう。

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