コラム

実際に、TOEFL100点を取るためにやったこと

TOEFL100点や、それ以上の点数を取って希望の大学に留学したい、また英語力をもっと上げたいために目標としたい、など様々な理由でTOEFLのハイスコアを目指す人がいます、

TOEFL100点とは、具体的にどの程度のレベルなのか、英検やTOEICと比べられるのか、また勉強時間などについてご紹介します。

TOEFLとは?

そもそもTOEFLとはどのようなものかというと、英語を母国語としない人を対象とした英語能力測定試験となります。米国非営利教育団体Educational Testing Service(ETS)によって運営されている国際基準のテストで、特に、アメリカなどの大学や大学院に留学する際に必要とされるもので、点数により入れる学校が決まることや、奨学金の額にも影響することもあります。そのため、留学を希望する大学が要求する点数を取ることを目標とする人も多いでしょう。

TOEFLの試験内容

TOEFLでは4つのセクションで英語力を測っていきます。その試験時間はなんと3時間半に渡り、集中力を保つのも一つの課題でもあります。

なお、2019年8月1日以降に実施するテスト以降、設問数が削減され、時間もこれまでに比べ30分短縮され、テスト時間は3時間となることが決まっています。

内容は、大学や大学院への留学の関係もあり、学術的なものが多く出題されています。

それでは、それぞれのセクションについて、8月1日以降の時間や設問数でご紹介していきます。

TOEFL リーディング

リーディングセクションは、政治学、生物学そして天文学などの学術的内容が出題され、パッセージが3から4出題されます。これまでとパッセージ数は変わりませんが、それに対する設問数が減り、各10問となりました。時間も54分から72分と減ります。

このパッセージは20分程度で読まないと時間が足りなくなってしまいますので、事前対策として英語の論文に慣れておくとよいでしょう。

TOEFL リスニング

リスニングセクションでは、講義や会話を聞いて答える問題が出題されます。新しい講義問題は3題~4題となり、減ることになります。ただし設問数は変わらず、各6問のままです。会話問題は、問題数が2題~3題、設問数は各5問と変更ありません。時間は41-57分と短縮されます。

このセクションでは、留学先で英語での講義が聞き取れるか、生徒同士の会話などが理解できるかを試しているといえます。英語を日本語に直して聞いているようでは、情報量も多く、話のテンポについていくことは難しいため、英語を英語で理解できる力を身に付けていきましょう。

TOEFL スピーキング

スピーキングセクションはIndependent task(独立型課題)とIntegrated task(統合型課題)の2種類が出題されます。

Independent taskはスピーキングのみで、自分の考えや経験に基づき、出された問題に対し口頭で答えるもので、これまでは2問出題されていましたが、今回の変更で1問に減ります。

またIntegrated taskは講義や会話の一部を聞いて、口頭で答えるもので、これまで4問だったのが3問に減り、合計でのテスト時間も17分となります。

TOEFL ライティング

ライティングセクションのみ、問題数も時間も変更がなく、ライティングの課題は2つで、制限時間は50分です。これまで通り、問題についての解決方法についてのライティングを求められる形式と、二者択一の形式が出題されます。論理的にライティングできるかどうか、テストされます。その構成力や適切に単語を選ぶ力も必要とされます。

TOEFL 100点とはどのようなレベル?

TOEFL100点は、アメリカの主要大学の約90%の合格基準を満たすとされていて、一流大学であるスタンフォード大学やコロンビア大学、またイェール大学なども入学可能な水準となります。ただし、更なるトップレベルの大学や大学院、MBAなどへの申請となると、100点では足りず、110点程度が必要となることが多くあります。

TOEFL100点と英検・TOEICを比べられる?

TOEFLを受けたことのない人の中には、英検やTOEICであれば受けたことがある人も多くいるでしょう。これらの級や点数を比較できれば、TOEFLを受けたことがなくても、自分が今どの程度の立ち位置にいるか把握することができますよね。

TOEFLと英検やTOEICを比較するような公式のデータは残念ながら出されていません。ただ、両方を受けた人の点数を比較するデータがありますので、そちらをご紹介します。参考程度となりますが、自分がTOEFLではどの程度のレベルなのか、また100点を目指せる地点にいるかどうか、簡単に把握することができるでしょう。

TOEFL94~101点レベルは英検1級・TOEIC 870~970点

どうでしょうか。英検1級といえば、英検の一番難しい級で、最難関ですよね。またTOEICも990点が満点ですので、かなりハイスコアでないと、TOEFL94~101点に到達できないことになります。

さらに、TOEFLの試験内容は、英検やTOEICと比べ論文や学術的内容が多いため、慣れていない場合は難しく感じられることが多いでしょう。

TOELF100点を取るために

TOEFLについて、試験内容や時間、そして英検やTOEICと比べたレベルなどをご紹介してきましたが、TOEFL100点を取るためにやったことをご紹介します。

ただし、英検2級は所持していて、TOEICも600点程度のスコアは持っていました。ここからTOEFL100点を目指すために書いていきますので、もし、このくらいの英語力があるか自信がない、と感じる場合は、まずは英検やTOEICから取り組んだ方がよいかもしれません。

というのも、何事もやはり基礎が大切だからです。単語力もTOEFLはさらに上のものが要求されてきます。TOEFLを取らないといけないから!とがむしゃらに頑張るのも良いかとは思うのですが、難しすぎてモチベーションが下がってしまうことも考えられます。

また、英検やTOEICで基礎固めをしっかりしてからTOEFLに取り組んだ方が、最短ルートとなるのではないかと考えます。急がば回れ、ということですね。

単語力の補強

まずは何を置いても、単語力を補強することをお勧めします。英検2級程度の単語力では、正直歯がたちませんでした。1ヶ月くらいは、単語のみひたすら覚えました。

この時使ったのが、TOEFL対策の単語帳。その中でもTOEFLテスト英単語3800は、TOEFLの勉強をしている人は使っている人が多いと思います。音源もついているのでオススメできます。

この単語帳を開いて、ほぼ全部分かるというのであれば、ここは素通りしてよいですが、多くの人は知らない単語が大量にあると思います。RANKが分かれているので、勉強もしやすいです。TOEFL100点を目指すのであれば、すべてのRANKの単語を覚えましょう。

単語が分かれば、リーディングセクションも本当に進めやすくなります。

また、覚え方ですが、類義語や対義語も一緒に覚えていました。あと、名詞や動詞なども併せて覚えてしまうとよいです。関連づけて覚えると一気に語彙も増えるのでオススメです。

公式問題集を解いて、弱点を見つける

公式問題集を解いてみましょう。やってみるとビックリですが、長時間の試験でグッタリします。

8月1日からは3時間と短縮されますが、それでもこの試験形式に慣れてない場合は、後半は疲れて力を出し切れない可能性があります。形式に慣れることも大事!

ですので、タイマーなどを使って時間を本番と同じ状況で行うことがポイントです。時間をかければ解ける問題でも、制限時間があると解ききれず、得点に結びつかないことはよくあること。また、セクションごとに休憩を取って行うこともお勧めしません。本番さながらに4時間程度の時間を確保して解いてみてください。最後のセクションには脳も疲れてきていますが、その状態でどれだけ集中して解答できるかも試されているのです。

やってみれば、自分が苦手とするセクションも分かります。そこを重点的に勉強するなど対策を練ることが大切です。

ライティングセクションは構成を作ってしまおう!

ライティングセクションは、文字数や文章数を決めて、構成をおおまかに作ってしまうことをお勧めします。

まず、イントロダクションは3文として50文字程度とします。ボディを2つとしましょう。そうすると各文が9から11文で210文字程度となるでしょう。

最後のまとめ、コンクルージョンが3文でこちらも50文字程度。

もちろん、文字数は多少前後するのが当たり前ですが、だいたいの文字数を決めておくと、書きやすくなります。こうした形を決めておいて、エッセイを書く練習をしておきましょう。なお、実際の試験でも、事実を書く必要はありません。若干作り話も書いています。このテストで求められているのは、事実に対することではなく、英語力です。どのように適切な単語をチョイスして英語を書くことができるか。そこをテストされているのです。

スピーキングセクションもやっぱり構成?!

スピーキングは、Task1と2は、問題が表示されて15秒で話す内容を準備、そして45秒でスピーキングするというもの。実際に会話する時にも、この程度の反射能力は必要とされるのかもしれませんね。

こちらも、大まかな構成を作っておくと、内容に合わせて空白を埋めていくだけで対応可能です。

慌てることもありませんし、冷静に対応することができるのでオススメですよ。

例えば、In my viewで始め、2つの理由を答えるために、the first reason…, for example, The second reason…for instance,などで繋げていけば答えやすいです。That’s whyで締めくくりましょう。

こういった構成やテンプレートはネットを探せばたくさん出てきます。先人たちの知恵を分けてもらいましょう。自分が「これなら書きやすい!」と思うものを見つけて、それに合わせてたくさん喋れるように練習します。

オンライン英会話を利用するのもオススメです。TOEFL対策を言えば、それに合わせて練習してくれる教室もあり、より適切な単語を教えてくれたり、言い回し方法などもチャットしてくれる先生がいて参考になります。また、孤独な勉強を続ける中で、ちょっと一息つける時間でもあります。英語でのフリートークが癒しの時間になることも。モチベーションを下げないためにも、スピーキング力をつけるためにも、自宅にいながら出来るオンライン英会話はお勧めですね。

リスニング対策は・・・?

リスニングセクションは、リーディングに比べ単語もわりと易しいのですが、とにかく聞き取れるかどうか、という所にかかってきます。具体的な対策としては、メモ取りが自分に合うようでしたら、メモ取りの仕方を工夫してみるのも有りですね。

日々の生活の中で、なるべく英語に触れる時間を増やすことが大切かな、と思います。リスニングは苦手意識があるので、音読とシャドーイングはずっと続けていました。人間、話せる言葉は聞き取れるものですよね。闇雲にひたすら聞いても、内容が入ってこない状態になりがちなのです。

あと、リスニング対策?と言われるかもしれませんが、発音をやり直したらリスニングが楽になりました。発音記号から練習する本を以前使っていたのですが、どうも自分には合わず挫折していたのですが、フォニックスの本をふと書店で見かけて、試しに使ってみたら良かったのです。

そこで、オンライン英会話で発音のレッスンも受けてみたら、きちんと直してくれてさらに良かったです。発音は集中的に済ませてしまおうと思い、約2ヶ月間、フォニックスで自主練習をしながら、オンライン英会話を受けたのですが、中盤くらいから、英語の聴き取りがスムーズになっているような気がしました。

錯覚かも、とも思ったのですが、フォニックスの本を終える頃には明らかに聴き取りやすくなっていたので、個人的にはとても効果があったと思います。

下手なリスニング対策本より、フォニックスの発音練習の方が効いた気も。

もし、色々なリスニング本で練習しているけど、効果がイマイチ、という人がいたら、フォニックスの練習も検討してみるとよいかもしれません。

TOEFL100点のための、勉強時間は?

1年くらいかけて、ボチボチと点数を上げていったノンビリ派なので勉強時間は計算できないのですが、人によっては短期間で一気に点数を上げている人もいるのですね。

既にTOEFLを80点以上取れている人であれば、1日5時間から8時間で2ヶ月程度。社会人などでは、なかなか確保しづらい勉強時間ですね。学生で、留学が控えている場合には、短期間で勉強するのも有りでしょう。

TOEFL100点は通過点の一つ

TOEFL100点を取る目的は、人によってさまざまでしょう。でも、どんな理由でもそこがゴールではなく、そこから何ができるか、に繋がってきます。つまり、100点を取れたから希望する大学に留学できた、でもそれは通過点の一つということ。ただ、目標を決めてやり切ったという経験は、大きなものだと思います。

自分の英語の立ち位置を見極めて、効率よく勉強することで100点を目指してください!

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