コラム

TOEFL80点のレベルって?80点を突破する対策方法

英語の資格には英検やTOEIC、TOEFLなどがあります。一般的に英検は基準がわかりやすいのですが、TOEFLは基準がわかりにくく、しかもどうやって点数をとればよいのかもあまり知られていません。

ここではTOEFLで80点はどれくらいのレベルなのかという基準、80点を取るための方法についてご紹介します。

TOEFLとはどのようなものか

英検やTOEICでそれなりの結果を出している人が、特に準備をせずにTOEFLを受けてさんざんな結果になるということがあります。TOEFLはそれだけ難しいものなのです。

そもそもTOEFLは日本国内で英語を勉強して、そこで活用するというものではありません。

TOEFLはアメリカの大学に進学を考えている人が受験してその結果を求められているものです。基本的な英語ができるのは当然で、さらなる高いレベルが求められているのです。そのため120点満点のテストで80点を取るのは容易なことではありません。英語の基礎ができている人がさらにTOEFL向けの勉強を積み重ねなければなかなか取れない点数です。

この「80点」は、アメリカの一般的な大学に入るのに求められている点数です。当然、有名名門大学に入るためにはさらに高い点数が要求されます。スタンフォード大学で100点、ハーバード大学で104点というのが基準で、これらの大学院に進むためには110点は必要であるとされています。

TOEFLの点数というのはこれほどのレベルなのです。

TOEFLで80点を取るための勉強とは

では、実際には80点を突破するために、どのような対策をすればよいのでしょうか?

勉強法①:まずは単語が基本

どのような英語を勉強しても基礎となる単語力が低ければ点数は伸びていきません。

最近では本屋に行けばTOEFL対策用の単語帳も数多く売られており、どれが絶対に正解ということはありませんが、どれにしようか悩んでいるのであれば、「【CD3枚付】TOEFLテスト英単語3800」が良いでしょう。TOEFLのスコア別に基礎の単語をまとめており、TOEFL問題集としては長年ベストセラーとなっている本です。これ一冊をしっかりと仕上げることができれば基礎の単語に関しては充分だと言えます。

単語を勉強する上での注意点は、「他の英語の試験とはレベルが違う」ということです。TOEFLの試験はアメリカの大学での講義を想定して作られています。そのため、英検などとは使用されている単語も違ってきます。「英検で単語は勉強したから大丈夫だろう」という考え方ではいけないのです。しっかりと「TOEFL用」の単語を勉強することが必要です。

勉強法②:リーディングの対策を行う

リーディングの関しても問題集や参考書は数多く販売されていますが、もっとも使いやすくおすすめなのが、「The Official Guide to the TOEFL Test with DVD-ROM, Fifth Edition」です。

これはTOEFLの試験を運営管理している「ETS社」が出版しているTOEFL公式の問題集です。

出題形式もリスニングの声も本番の試験と同じですので、これを勉強するのが一番確実であるのは間違いありません。

勉強法③:リスニングの対策を行う

このあたりから、急激に苦手とする人が増えてきます。TOEFLの試験ではリスニングができない人は高得点をとることができません。

TOEFLのリスニングには大きくわけて2種類のパターンがあります。

1つ目は「大学内での日常会話」であり、もう1つは「大学での講義形式」というものです。

これらの勉強をするのにも、「The Official Guide to the TOEFL Test with DVD-ROM, Fifth Edition」が使用できます。本番と同じ声、話し方という点がおすすめの理由のひとつです。

とにかくこの問題集のリスニングをすべて理解できるまでやりこむことが一番の近道と言えます。

特にリスニングを強化したいという場合は、

「TOEFL TEST対策iBT英単語―100点獲得のためのRole Playing」もおすすめです。

こちらは単語帳としてだけでなく、記載されているすべての例文が読まれているCDが付属しているため、リスニングを強化するのにも有効です。

これを聞きこむことで単語力の向上とリスニング力の強化を同時に行うことができるのです。

また、あまり日常では使わないような大学講義に関する専門用語なども、徹底して分類して記載されています。TOEFL対策の単語帳としては非常に有効的であると言えるでしょう。

一方で、どうしてもリスニングが伸びないという人は何が原因かを探さなければいけません。

単語を知らない、単語は知っているが正しい発音を知らない、スピードについていけていない、など色々な原因があります。英語は日本語とは文章の区切りも話すリズムも違っています。

それらに慣れていかなければ、聞き取ろうとしているもののスピードについていけないということになります。

苦労している人の多くが「英語を一度日本語に頭の中で変換して理解」をしようとしている人です。

速いスピードで話されている英語を聞きながら日本語に変換して理解をしようとしていたら、とてもついていけません。

特にTOEFLのような大学の講義形式の一方的に教授が一気に話すようなリスニングの場合は、すぐに理解できなくなるでしょう。

「聞き取った英語は英語のままで理解する」ことができなければいけないのです。

これは英語の能力の他に、普段からついてしまっているくせが原因かもしれません。

一度日本語に変換をするくせがついている人は、まずそのくせを取り除いていかなければ、リスニングの力を伸ばすことはできません。何度も聞いて、英語のままで理解するというくせを身につけていきましょう。

勉強法④:発音を学ぶことが重要

これができていないために英語で高得点が取れないという人が多いのが「発音」です。

発音だけで採点を直接されることはありませんが、発音の勉強をしているとリスニングやスピーキングの点数が確実に上がっていきます。

リスニングが苦手な人は正しい発音がわかっていないために何を言っているのか聞き取れないことがあります。

あとで文字としてその文章を見ると「なんだ、簡単な文章だったんだ」となるのは、その単語自体は知っているものの、正しい発音を知らなかったために頭の中でそれらが結びつかなかったのです。

今まで英語の単語を日本語色の強い「カタカナ読み」で覚えてきた人は、ここで苦労するかもしれません。

しかし外国の言語を日本語のカタカナで表現しているわけですから無理がでてくる部分もあります。

そこで「正しい発音に慣れる」ことが重要になるのです。単語を覚える際に付属しているCDを聞きながら、その単語をどのように発音しているのかを聞き取りながら学習するのです。そして自分もその発音で単語を話す練習をします。

「聞き取る」ことができて「自分も話せる」ようになるとリスニング力とスピーキング力が格段にレベルアップしていくでしょう。

勉強法⑤:スピーキングを鍛える

TOEFLではスピーキングも重要になってきます。

こちらも「The Official Guide to the TOEFL Test with DVD-ROM, Fifth Edition」をやりこむことがおすすめですが、「TOEFL TEST対策iBTスピーキング」もおすすめです。

こちらは練習問題が多く記載されており、その解答のサンプルが充実しているためにスピーキングのパターンがわかっていない方にも対応している内容です。慣れるまでは「こう聞かれたら、こう答える」というパターンを学んで自分が活用できるようにしていくのが良いでしょう。

この際、自分が話すときの話し方や発音には要注意です。英語のリズムで話さなければ聞きにくい英語になってしまいますし、カタカナ発音で話していると大きく減点対象となります。

知り合いにネイティブスピーカーが居れば、協力してもらうのが良いでしょう。

英会話スクールなどに通うのであれば「TOEFL対策をしてほしい」とはっきりと目的を告げて対策をとってもらうようにしましょう。

それらはあまり使いたくないという人にはパソコンやスマホで利用できるアプリも出ています。中には月額定額制のものもありますが、おすすめなのは利用した分だけを支払うタイプのものです。

このタイプであれば自分の都合の良い時間に英会話のレッスンを受けて、利用した分だけを支払うのでそれほど高額にはなりません。スピーキングはなかなか一人で練習するだけでは上達しませんので、これらの方法を使ってレベルアップしていきましょう。

試験形式を理解して練習を積んでおく

TOEFLについての勉強を重ねていてもそのまま試験に臨むのは危険です。

まずは試験がどのように行われるのかを理解し、それに対して慣れておくことが重要です。当然ですが本番までに過去問や模擬試験はやり込んでおきましょう。ETS社が出している公式のガイド問題集には模擬試験がセットされています。これを規定の時間を計りながら行うことをしておきましょう。

そしてTOEFLの試験が独特のスタイルであることを知っておかなければいけません。試験当日は受験票と身分証明書を持って会場に行くと、最初に受付が行われます。そして受付を済ませたひとから試験が始まっていくのです。

順番は「リーディング」「リスニング」10分の休憩を挟んで「スピーキング」「ライティング」と行われていき、すべて終了するのに4時間がかかるという長期戦です。

受付を済ませた人から始めていくので、自分がリスニングをしているときに、先に来た人がスピーキングをしていて気になるということもあります。

そういった環境になるということをあらかじめ理解していて、そんなことで集中力が途切れないような心構えが必要となるのです。試験本番で力を出し切るためには、周りがうるさくても自分のことに集中し続けること、4時間の試験を集中して続けることの2点がもっとも重要となります。

きちんと対策をしてTOEFL80点を目指そう

TOEFLは他の英語の試験とは目的とレベルも異なるテストです。

そこで80点以上を取るためにはTOEFL用の対策を充分にしていかなければいけません。

それぞれの項目についてしっかりと準備をしていき、独特な本番の試験についても心構えをして臨むことで、満足のいく点数をとることができるでしょう。

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