コラム

社会人の効果的な英語勉強方法

社会人になると海外への出張があったり、海外のお客や関連会社の人と会議を行う必要があったりと英語を使用する機会が増える方も多いです。環境がガラリと変わることで英語の必要性が出てくることがありますが、急に英語力をつけることはできないのです。ここでは社会人として必要な英語力をできるだけ効率よく、そして確実に手に入れる勉強方法をご紹介します。

社会人の英語学習で大事なのは時間の管理

社会人が英語の学習を行う上で、重要となるのが時間管理です。とくに英語の文法や単語学習など自分自身の力で学習を進めようとする方には特に重要です。社会人になると、英語学習に充てることができる自分自身の自由な時間が、学生の時と比較して圧倒的に短くなるためです。例えばよくありがちな例として、急な残業や出張などにより予定していた英語学習時間を確保できなくなる場合があります。

このように時間管理が出来ないと、せっかく英語学習を行おうと思い立っても、英語学習が継続的に出来なくなり、いつしか英語学習を止めてしまうことにつながります。では社会人が英語学習を行うための時間をうまく確保するにはどうすればよいのでしょうか。

最も簡単に確保できる時間帯は、一般的に平日の朝もしくは休日です。休日であれば、社会人であっても自分の時間が確保することができます。また平日の朝でも、早起きすることで自分の時間確保を行うことができるのです。

短くても毎日コツコツと積み上げるのが近道

英語学習を行う時に知っておかなければならないのは、英語力は学習を継続することでついてくるということです。英語を含め人が他の言語を学習するときには、学習を開始してしばらくは急激に語学力が上がるので、学習をしている本人ですら自分自身の成長を感じることができモチベーションを高く保てる状態にあります。しかし、ある一定の力がついてくると、学習する内容が難しくなり、頻繁には使うことのない複雑な文法や単語を覚えるようになります。この場合、自分自身の成長も感じることが出来にくくなり、学習のモチベーションが下がってしてしまうのです。一気に学習を進めようと考えてしまう人はこの自分の成長を感じることができなくなった状態で学習を止めてしまう場合がとても多いのです。

英語力を確実に身に付けるには、短期間で一気に学習を進めるのではなく、毎日の学習リズムをつかみ、コツコツと英語力を積み上げていくのが最適です。毎日リズムや習慣として英語学習を行う例として、毎朝ラジオでの英会話を聞く習慣をつける、車での音楽を洋楽にする、などがいい例です。時間管理を参考にして、できるだけ細かく英語学習を行動を生活の一部に組みこむことができれば、長期的に英語を飽きずに学習することができます。

効率よく学習できる学習方法〜リスニング〜

英語を勉強する中でまず力をつけたいと思うのがリスニング力です。日本人の場合は、多くの方が社会人になるまでの間に中学、高校などである程度の文法や単語を覚えています。しかし社会人になって生の英語に触れると相手の言っていることが全く分からないので、まずは相手の言っていることを理解するのに必要なリスニング力を上げることが重要になります。

効率よくリスニング能力を上げる学習方法として、ディクテーションという学習方法があります。このディクテーションという学習方法は語学学習の方法として一定の効果が既に得られている学習方法で、英語学習を始めたばかりの人から、英語上級者まで使われている学習方法です。ディクテーションの方法は非常に簡単で、聞いた英語をノートに書き出す方法です。

ディクテーションのポイントは、聞き取ることができなかった部分と音を明確にすることです。英語を聞き取ることができず、ノートへの書き出しができない部分はスキップして、聞き取れる部分のみ書き出しを行っていきます。書き出しが出来なった部分は繰り返し同じ部分の聞き取りにトライしてみましょう。最後に自分がどうしても聞き取れない場合に、答え合わせを実施します。

このディクテーションの最大メリットはあらゆるものが教材となることです。Youtubeや洋楽など、自分の身の回りの物を使って簡単に実施するこができます。注意点として、ディクテーションは英語のスピードが速すぎると書き出しがとても難しいので、初心者の方はディクテーション用の参考書を購入し、実施するのもいいでしょう。

効率よく学習できる学習方法〜リーディング〜

日本人が得意とする分野でもあるリーディングも、英語学習では欠かすことはできません。リーティング力を上げる方法として、真っ先に単語学習が思い浮かぶ人が多いのですが、単語帳からの単語力アップはリーティングに対しての効率はあまり高いと言えません。これは単語帳など使用して英単語を学習する場合、実際に英語の文中でその単語がどのように使われるのか覚えにくいという点があるためです。

ある程度基礎的な英単語を覚えているのであれば、実際に本を手に取って読んでみることがリーティング力を高める基礎になります。そしてリーティングで出てきた自分の知らない単語があれば、その単語を単語帳に記載しておきましょう。また、本を読み進めると複雑な文法や単語などがあり、部分的に分からない部分が出てきます。この場合はいったんその部分をマークしておき、スキップして読み進めることが大切です。これは継続して読み進め自分自身の頭に英語を出来るだけ多くインプットさせるためです。

この方法の効果は英語の多読として知られていて、英語の上級者の多くが実施している方法です。多読をすることでリーディングの時にどうしても出てくる自分の知らない単語を文法と前後の文脈から想像して内容を理解する力が付いてきます。この学習方法を進める時の注意点として、読む本の選定を正しく行うことが挙げられます。

自分の英語力に対して難しい本を選んでしまった場合、知らない単語が多すぎて読み進めることができなくなってしまうためです。リーティング力を上げる多読を行う場合には、出来るだけ自分の英語力で簡単に読み進めることができるレベルの本を選ぶといいでしょう。どうしても英語のみの本に抵抗がある場合は、子供用の本などで挿絵がついているものを選ぶと、本の内容を理解する手助けになるのでおすすめです。

効率よく学習できる学習方法〜スピーキング〜

最も日本人が苦手とする部分であり、英語学習で苦労する部分と言われているのがスピーキングです。苦手意識が強い理由として、日本人の場合、英語のインプットに対してアウトプットする環境が少ないことが挙げられます。一般的に英語スピーキングは話し相手がいないと成り立たないので、自分一人では学習が難しい部分です。しかし、英語のスピーキングの学習が自主的に出来ないというわけではありません。英語のスピーキングの力は即座に自分の意見や考えを英文で作る力とも言われています。スピーキングの自己学習を行う方法として日記を活用した方法があります。

なかなか日記を書く習慣を持っている人と言うのは少ないとは思いますが、英語学習の一環として続ける人は多いのです。自分の考えやその時思ったことをノートに英語で書き出しておいて、後で英語が得意な友人、先生、英語ネイティブに添削してもらうと非常に効果的です。

この時に書いた文章は自分がアウトプットした英語であり、考えをまとめて書いた状態ですので、通常の会話であればそれ以下の文章しか言葉から出てこないとも取れます。確認してもらった内容の文法間違いや単語に対して、チェックを行い継続的に続けることで実際に英語を話す時に正しい文法で話すことができるようになります。

このノートによる書き出しは、英単語のスペルを覚えるのにも非常に効果的な方法です。とくに現代ではPCの普及もあり、予測機能やスペルチェックなど自動で単語を訂正してくれるため、正しい英語のスペルはどんどん覚えにくい環境になっています。継続的に確認をもらうことで自分がアウトプットする英語のクセとミスを直しておくことが大切です。

効率よく学習できる学習方法〜発音〜

英語のスピーキング力に関連して、よりレベルの高い英語を話すポイントとして発音が挙げられます。英語の発音学習をどこまで進めるのかは人それぞれと言われており、ネイティブに伝わる程度の発音ができればよいという考え方や、ネイティブと同等の発音が欲しいと思われる方もいます。英語の発音は、リーティングやライティングと異なり、英会話スクール以外では発音の本格的な学習というのは行われないので、発音を勉強した人としていない人で自然と差が出るポイントでもあります。

最も発音を効果的に学習するには英語ネイティブに一から教えてもらうのが手っ取り早いのは間違いありませんが、多くの方がそうはいきません。

そこで発音を自分で学習する方法の一つとして、シャドーイングという方法があります。これは、リスニングの学習方法でご紹介したディクテーションととてもよく似た学習方法になります。ディクテーションでは自分が聞いた単語をノートに書き出し練習する方法でしたが、シャドーイングは聞いた英語を完全コピーして自分の口から出す方法になります。このシャドーイングを行う効果として、英語のリズムとアクセントを身に付けることができます。英語の発音と日本語の発音は根本的に異なり、母音・子音も全く異なるものとして学習した方がいいとされています。

まず日本語の発音にないことである「R」「L」「F」「V」などに注意してシャドーイングを行うとより効果的に学習を行うことができます。シャドーイングとディクテーションを繰り返し行うことで、英語に慣れた耳を手に入れることができます。これにより今まで聞き分けることが出来なった自分の英語とネイティブ英語の発音の差をより明確に識別することができるようになり、自分の発音も飛躍的に向上します。

時間が少なくても効果的に英語を学ぼう

ここでは社会人の英語学習を効果的に進める方法をご紹介しました。時間が少ない社会人であるからこそ隙間時間を活用し、英語学習に対する自分の行動を細かくチャンクダンウンして日常の生活に落とし込むことが非常に大切です。

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