コラム

アメリカ留学に必須のTOEFL。大学入試に必要なスコアと対策方法

留学を考えている方は、一定の英語力を必要としていることは理解しているかと思いますが、とくにアメリカの大学の場合は、英語が母国語なので、より高い英語力を要求される傾向にあります。アメリカの大学に留学する場合、ほとんどの大学において、TOEFLの点数が英語力における合否基準となります。ほかの英語テスト(TOEICやIELTSなど)が適用可能な場合もありますが、もっとも汎用性が高いのは間違いなくTOEFLです。

今回は、アメリカ留学を検討する場合にTOEFLの点数がどの程度必要なのか、その点数を取るためにはどのような対策をすべきかご紹介します。

アメリカ留学において必要とされるTOEFL点数目安

アメリカ留学をする上で、TOEFLの点数は何点程度が求められるのでしょうか。これはもちろん大学によって異なり、基本的には難関大学、有名大学ほどハードルが高く設定されております。概ね最低でも70点程度は必要で、英語の要求水準が高いところで100点以上が必要となります。110点取ればほぼ全ての米国の大学の基準を満たされていると言われ、ペンシルバニア大学、スタンフォード大学、コロンビア大学などは100点〜の点数が基準となっています。マサチューセッツ工科大学は90点です。

概ね80〜90点程度になると、基準を通せる大学がかなり増えてくる印象ですが、先に紹介した通りトップクラスの大学となると100点を目指す必要がありそうです。

アメリカの大学に留学する上で充分なTOEFLを取る対策方法

さて、アメリカの大学留学を可能とする上での必要点数は大学にとって異なるわけですが、ここでは大学の選択肢が増えてくる「80点」を目標として対策法を紹介していきます。

TOEFL80点を目指す場合の得点目標イメージ

まずは80点を取る場合の各セクションの得点イメージを持ちます。TOEFLは満点が120点で各技能30点満点です。もちろん実際の目標点数は人それぞれの得意技能にもよりますが、日本人の場合、リーディングが得意でスピーキングが苦手な方が多い傾向にあり、リーディング24点、リスニング21点、スピーキング18点、ライティング22点程度が1つの目安です。これを全部合計すると85点となり、目標点数にはちょうどいいバランスでしょう。

リーディングとリスニングを先行して取り組む

80点を目指す場合の勉強法として、セクションごとに目標を立てて勉強することはもちろん、セクションの対策をする順番も肝になってきます。ここでは、リーディングとリスニングを先行して重点的に勉強することをおすすめします。

リーディングを重視する理由

リーディングを重視するのは、日本人の場合ここを得点源にしやすいということと、同時に語彙力をつけていくことができ望ましいからです。語彙力はリーディング以外の技能も含め、全ての技能の根幹になりますので、4技能に役立つ語彙力を先行してつけることが総合的な得点向上に寄与します。

TOEFLで満点をめざす場合に必要とされる単語数は12,000語程度と言われており、80点クラスを目指すのであれば8,000語程度になります。この語数を覚えるとなると単語帳などでは到底追いつきませんので、とにかくリーディングで長文を読みながら同時に覚えていくのが得策です。

教材については少なくても80点クラスであればTOEFL対応問題集で充分といえます。下手にほかのタイプの問題集を使用するよりは、TOEFL対応の問題集をはしごした方が効果的でしょう。語彙力をあげることも大事ですので、長文中のわからない単語はとにかく拾って覚えていくようにしましょう。

リスニングを重視する理由

リスニングを重視する理由に「日本人が苦手意識を持っているが、伸びしろが大きい技能」であること、「TOEFLはリスニングを必要とする問題が多い」ことが挙げられます。ライティング、スピーキングの試験でも一部リスニングを要する問題が出るので、リスニング力はTOEFL高得点化の要となります。

学習時間としてはTOEFL対応の問題集をまず解いていくのが良いですが、リスニングはそれだけでは限界がありますので、普段から英語を聴き流すようにしましょう。聴き流し用の教材を購入して活用したり、一般的なスピーチを隙間時間に聴いたりするだけでも充分効果的です。

2技能が整ってきたらスピーキング・ライティングを進める

まずスピーキング力の向上は、英会話を学ぶのが間違いなく近道です。話す機会を作ることに勝る対策法はなかなかありません。もしそれが難しい場合は、リスニング問題を応用するやり方が効果的です。まず何でもいいので問題文も音声で流れるタイプのリスニング問題集を手に入れます。TOEICの対策用の教材でもかまいません。これを記入やマークで選ぶのではなく、スピーキングで答えるようにするのです。そうすれば、擬似的に会話の練習をすることができるようになります。この対策法だと、おのずとリスニング力もつくので一石二鳥です。

ライティングはある程度の英語レベルの方ならば比較的簡単に得点を取れるようになる一方、そうでない方にはなかなか苦戦する技能です。とくにTOEFLのライティングは長い英作文が必要とされるので、基礎が出来上がっているかどうかでかなり点数に差が出てくるのです。そこで、ライティングの対策は最後にすることをおすすめします。ほかの技能をやっているうちに語彙力や文法などの基礎が出来上がってくるはずですので、それをもってある程度力ついてから取り組んだ方が効率的になります。また、ほかの技能が仕上がってくる過程で点数もある程度自然に伸びます。

ある程度ライティング以外の技能が身についた時点では、簡単な英文を書くことにはさほど苦労しないようになっているかと思います。単語のバリエーションもありますし、文法も身についているのである程度英作文が手につくようになっているでしょう。

あとはTOEFLに対応した長い「英作文」に対応できるようにすることです。自由英作文の対策本があればそれでもいいですが、例えば自分なりに何かテーマを決めて(Pros Cons形式がいいでしょう)どちらかの立場に立って300語程度で回答するという練習を定期的に行います。可能であればそれこそ英会話スクールの先生など、誰かに添削してもらうことが望ましいです。難しい場合は書き終わった後、時勢や単語のスペリングなどは最低限チェックするようにしましょう。このようにライティングは究極的にはプロかネイティヴの先生がいないと正確な答え合わせが難しいので、対策は最後に、基礎が出来上がった状態で取り組むことが望ましいと言えます。

アメリカ留学を考えているならTOEFLスコアは必須!

今回はアメリカの大学への留学を見据えたTOEFLの必要点数とその対策法についてご紹介しました。留学する大学にこだわりがあり、より高い点数を目指す場合は、とくにスピーキングやライティング項目についてより徹底的な対策が望まれますが、やはり90点台以上となるとかなりネイティヴに近い英語力になってきますので、普段英語圏の方とコミュニケーションを取る機会のない方は、英会話スクールの利用が最も近道のように思えます。

実際に必要な点数は大学によりけりですが、80点台から進路が拡大してきますので、まずは80点台を目指しましょう。ここで紹介した対策法を是非参考にしてみてください。

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