コラム

なぜ英語ができないの?要因と効果的な解決方法は?

小学校から英語の義務教育が始まり、ますます英語の必要性は高まっています。しかしながら、英語を第二外国語として習う外国の中でも、日本人の英語が苦手度ランキングはかなり高いです。少なくとも中学、高校、大学と10年近く英語を学ぶ人が多いのになぜなのでしょうか。ここでは、日本人特有の英語ができない特徴とその対応策についてご紹介します。

日本人特有の英語ができない特徴とは?

日本人特有の英語が出来ない特徴とは、英語の文法は知っていて、読んだら意味がわかるのに、会話ができないという点があります。日本人の英語力をダイアグラムで示すと、文法などの知識は十分あるにもかかわらず、スピーキングやリスニングが苦手だという人が多いです。会社員は会社の昇進の条件としてTOEIC受験を義務付けられている場合もあり、TOIECなどの点数は600点以上取れている人も多いです。にもかかわらず、外国人と話すと固まってしまうという人は少なくありません。

これは、日本人の言語取得能力が低いということではなく、スピークアウトする練習をあまり積んでこなかったということに起因します。学校などの授業は、先生が黒板などを使って生徒にインプットをし、生徒はそれを覚えるというインプット重視型の教育を行います。しかし、言語などはインプットとアウトプットをバランスよく組み合わせることで上達します。

日本人は話すための訓練を受けていないということと、日本人のシャイな国民性もあり、英語の基礎知識はあってもそれを実際にネイティブの前で使わないため、なかなか英語が話せる人口が増えないという悪循環が生まれてしまっています。

解決への一番の方法はとにかく英語に慣れること

英語を話すときに完璧を期する必要は全くありません。世界で英語を第二外国語として話す国民はたくさんいますが、それぞれの国でなまりがあっても堂々と英語を話していますし、文法だって完璧とはいえません。言語ですので、大切なことは正しさよりもいかに伝えることができるかということなのです。

テニスプレイヤーの錦織選手の英語のスピーチは、非常に流暢に聞こえますね。しかし、たとえば、Really(本当に)の発音はlilyというように発音していて、実は必ずしもネイティブ英語ではありません。しかし、堂々と臆せず自分の考えを英語で表現しようとしているので、非常に英語がうまく聞こえます。発音のなまりは、例えばシンガポール人の発音が「シングリッシュ」と揶揄されるように、なまりが強すぎると聞きづらいこともありますが、ある程度のなまりであれば、母国語の影響を受けた英語となることは全く恥ずかしいことではないのです。

錦織選手は世界的テニスプレーヤーとして留学や海外試合を消化する中で、たくさんの英語を浴び、また英語でコミュニケーションをする必要に迫られて一生懸命スピークアウトする中で、今の伝わる英語力を身につけたものと思われます。このことからわかるように、英語の上達のためには、とにかくたくさん英語を使うことで英語に慣れる必要があるのです。

英語に慣れるには?

では、英語に慣れるにはどうしたらよいのでしょうか。学校ではアルファベットの綴りや文法はきちんと学びますが、ネイティブと話す機会は意図的に設けなければあまりありません。

日本は島国ですので、英語圏の人と日常生活で触れ合う機会はほぼありません。日本語だけでコミュニティが完結してしまいます。これが、例えばアメリカ在住のヒスパニックの方だったりすると、母国語はスペイン語でも、英語を話す人とのふれあいが日常的に発生するので、すぐに英語を話せるようになります。

単語を覚えるのも、ナチュラルな表現を学ぶのも、やはり英語を日常的に使うのが一番効率的です。日本人は、意図的に英語に慣れる環境を作り出していくことを考える必要があります。

英語を使う機会は、意識をすれば増やすことができます。たとえば、ビジネスシーンでも積極的に英語を使う案件に手を挙げてみたり、旅行に行った際にレストランやお店などで臆せず英語で現地の人に話しかけたりするなどがあります。外国人の友人を作り英語で会話することも、英語上達のために有効です。

また、英語でのコミュニケーションに慣れていくには、発音も鍛えていく必要もあります。

日本語と英語は発音の体系が違うので、どうしても英語を話す時に日本語なまりとイントネーションのズレが発生します。その結果、ネイティブに英語を聞き取ってもらえず聞き返され、自分の英語力に自信を失う、結果積極的に英語を話さなくなるという悪循環が生まれます。

理由としては、戦後外来語が多く流入した際に、カタカナ表記で英語を表してきたことや、耳がある程度発達しきってしまった中学生以降に英語の学校教育が始まるということがあると言えます。

たとえば、日本人が使い分けられない発音の代表例である、「R」と「L」の違いのほかにも。「S」と「C」の発音の使い分けも、日本人にはなかなか困難なものがあります。

彼女という意味の「she」という単語と、海という意味の「sea」は、カタカナで書くとどちらも「シー」ですが、英語として発語するときには、全く違う発音となります。

彼女の「she」は「sh」の音で、サシスセソのシに近い発音です。海の「sea」のほうは、「C」の発音になり、あえてカタカナで書くとするとスィーとなります。舌を前歯の後ろにつけて発音しますが、日本語ではない発音なので練習をしていないとうまく発声ができません。

このような発音を上達させるには、ネイティブに矯正してもらうのが一番です。ネイティブの口の動きを見ながら発音してもらい、それをまねて発音してみるのもよいでしょう。

初めはアプリなどを使って基礎固めを

日本人は英語を話す教育を受けてこなかったので、英語が苦手ということを説明してきました。これを解決するためには、とにかく英語に触れる機会を増やし、英語に慣れていく必要があります。

そうはいっても、忙しい毎日でまとまった学習時間を取れる人は、社会人などの場合はそう多くはないでしょう。そうした場合は、通勤時間などの細切れ時間を利用して毎日少しずつでもよいので継続的に英語に触れる習慣を作ることが大切です。継続は力なりといいますが、まとまった時間勉強して3日坊主になるよりは、細々とでもコツコツ学習を進めていくことこそが上達の近道です。

具体的な勉強法

社会人の細切れ学習に最適なのが、スマホのアプリを使った勉強法です。

まとまった時間机に向かって参考書を開くのは大変ですが、例えば通勤時間で電車に乗っている間や、ランチタイムに料理が運ばれてくる時間など、いままでゲームをしていたりぼんやりしていたりした時間を英語学習にあてることで、1ヵ月後、1年後には大きな英語力の差となって表れるはずです。

アプリで英語を勉強するための大切なポイントは、良質なアプリを選ぶということです。英語の基礎固めのための大切なツールですので、使い勝手がいいことに加え、コンテンツの豊富さや正確さも重要です。

英語学習のためのスマホアプリはたくさんの種類がリリースされていますが、とくにおすすめのアプリをご紹介します。アプリ選びのポイントは読み書きができるだけではなく、実際に外国人とのコミュニケーションを英語でとることができる実践的な力を養えるものを選ぶということです。

おすすめアプリのひとつとして、「スタディサプリEnglish」というアプリがあります。口コミでも人気がありますので、名前を耳にされたことがある方も多いでしょう。

スタディサプリEnglishは月額980円~で、オンラインで英会話を学ぶことができる学習アプリです。スタディサプリEnglishを使ってレッスンを受けると、格安かつ自宅で好きなタイミングで学ぶことができます。

特徴としてプログラムが短めで、最短2分のリスニングから学習ができるので、細切れ時間を使った英語学習に最適です。ヘッドフォンをつければ電車での通勤時間や外出時でもリスニングをすることができます。

日本人は発音が苦手ですので、聞き取りもネイティブの発音だと完璧には理解ができないときもあります。そんなときは、リスニングを聞きながら字幕を確認しそれを書き写すディクテーションいう勉強法がありますが、 スタディサプリEnglishにはディクテーション機能もあります。単語、フレーズ、リスニング、ディクテーションなど英語学習に必要な機能がほぼ揃っているので、このアプリ一つでも学習ができます。

スタディサプリEnglishは7日間の無料体験もできるので、ぜひご自身との相性を確かめて見ましょう。

他のおすすめアプリは、「English AudioBooks – TEDで英語を学ぶ -」やアマゾンオーディブルなどです。レベルとしては、初心者よりも少し学習が進んだ段階の方のほうが、ストレスがなく取り組めるでしょう。TEDは各界の著名人が自分の専門分野についてスピーチをするのですが、その道の第一人者の話だけあって非常に興味深く聞くことが出来ます。動画でのスピーチですので、完全に聞き取れなくても映像とあわせて見ることでなんとなく意味がわかるので、段階的に聞き取れる範囲をあげていくのに役立ちます。

オーディブルは、小説など本の朗読を耳で聞けるものですが、こちらも自分が好きなジャンルの本を選ぶことが出来るので、飽きることなく英語に触れられるという点でおすすめです。

ある程度慣れたらとにかくスピーキング!

アプリなどで英語に慣れてきたら、とにかくスピーキングの機会を持ちましょう。最初はうまく話せなかったり英語を話している自分に違和感を感じたりするかもしれませんが、英語はとにかく「慣れ」が大事です。スピーキングをしてみることで、具体的に自分の発音で伝わりにくい部分を知ったり、ネイティブが日常で使うリアルな英語表現を学ぶことができます。

英会話教室に通うのもよいですが、費用を抑えて勉強するためには、こちらもアプリがおすすめです。ランゲージエクスチェンジといって日本に住んでいるネイティブスピーカーで日本語を学びたいと考えている人と教えあうのもよいです。また、Meetupというアプリでは、日本に住んでいるネイティブスピーカーと趣味でつながりあうこともできます。ダイレクトに英語学習というコミュニティもありますし、たとえばワインやダンスなど共通の趣味をとおして外国人と交流することもできるので、そういった場で積極的にスピークアウトしていきましょう。ビジネスで英語を使う機会がある方はもちろん仕事でも積極的に英語を使っていきましょう。

英語はできるようになるもの!

いかがでしたでしょうか。日本人は、母国語との発音の違いや英語圏の人と幼少期に触れ合う機会が少ないということもあり、英語が苦手な人も少なくありません。しかし、現代は便利な世の中ですので、スマホアプリなどを使って手軽に勉強し、英語をスピークアウトする機会にも恵まれています。ぜひ英語を学んで、ご自身の世界を広

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