コラム

英検2級面接の問題・流れ・合格のポイント

英検は3級より上位の級になってくると二次試験で面接が行われるようになっていきます。

ただし3級の面接では名前や趣味、どうやってこの試験会場まで来たのかというような基本的なことが聞かれるのが中心なのに対して2級にもなってくるとかなり内容が変わってきます。

面接に対する準備が充分でないと「一次試験は合格するけど二次試験に通らない」という状況になってしまうのです。

そこでここでは英検2級の面接の内容や流れ、何に注意しなければいけないのかについてご紹介します。

英検の2級とは

英検はそれぞれにレベルが公表されています。

英検5級が中学1年程度、英検4級が中学2年程度、英検3級が中学内容すべて修了程度、

英検準2級が高校中級程度、英検2級が高校卒業程度、英検準1級が大学中級程度、英検1級は大学上級程度となります。

その中で英検2級は、「医療やテクノロジーなど社会性のある英文読解も出題されます。海外留学、国内での入試優遇・単位認定などコミュニケーション力が高く評価されます。ビジネスシーンでも採用試験の履歴書などで英語力をアピールできます」というものです。(日本英語検定協会公式HPより)

つまりこれを取得していると大学進学に有利になるだけでなく、就職に関しても履歴書に記載でき、有利になるレベルの資格です。

「高校卒業程度」というレベルは英語を得意としている人であればともかく、そこまで英語を専門にはしていないという人にはかなり高いハードルです。

実際に中学、高校の英語を完璧に理解して使いこなせている人はほとんどいないという現状がそれを物語っています。

また、2級は準2級とは似ている部分と異なる部分があります。難易度的には急激に難しくなっているということはありません。面接時間が6分から7分に延び、音読の量が50語から60語に増加しています。最も大きな変化は準2級までは「日常生活」からの内容が多いことに対して、2級からは「社会性のある話題」からの内容が中心になるという部分です。

この対応がスムーズにいくのであればそれほど苦戦はしないでしょう。レベルとしては一次試験で解いたリーディング、リスニングの内容が正しく理解できていれば問題ありません。

2級の面接の流れについて

面接は日本人およびネイティブスピーカーによる2対1の試験になります。当然部屋に入ってから部屋を出るまで日本語を話すことはありません。質問や注意、応答に関してもすべて英語で行うことになります。それでは、流れを確認してみましょう。

  1. 「入室」

会場について受付を済ませると控室に案内されます。そこで面接カードが渡されますので、それに名前や受験番号を記入しておきます。試験が行われる部屋に移動する際は荷物とカードをすべて持って移動することになります。部屋に入る際はノックをして挨拶をして入るようにしましょう。当たり前ですが、英語であいさつをします。

  • 「面接カードを渡す」

「Can I have your card, please?」(カードを見せてください)というような英語を面接官が話してきますので、「Here you are.」(はい、どうぞ)と言って渡しましょう。

このときも無言で差し出したり、日本語で話したりすることがないようにしましょう。

  • 「イスに座る」

「Please sit down.」(座ってください)といった言葉で面接官が着席を促してきますので、「OK. Thank you.」(はい、ありがとう)と答えて席に着きます。

  • 「あいさつ、名前の確認」

面接官が先に名乗り、その後で受験者の名前を聞いてきます。ここは普通に、「My name is~.」(私の名前は~です)と答えれば良いでしょう。

とくに緊張しすぎることはなく、重要なのは英語で相手とコミュニケーションを取ろうとしているという姿勢を出すことです。自信がなくはっきりと受け答えをしない場合はそれだけで大幅な減点材料となってしまいます。

  • 「受験級の確認」

「this is EIKEN Grade 2, OK?」(これは2級の試験です。大丈夫ですか?)と受験級を確認してきます。「Yes.」と答えましょう。

  • 「問題のカードを渡される」

面接官が. 「Let’s Start the test.」と言ったら試験が始まります。パッセージ(文章)とイラストが描かれた問題カードが渡されます。「This is your card.」(これがあなたのカードです)と言われますので、笑顔で受け取っておきましょう。

  • 「パッセージ黙読タイム」

「Please read the passage silently for 20 seconds.」(このカードを声を出さずに20秒読んでください)と言われますので、返事だけして黙読を始めましょう。

2級の英文は60語ほどです。それほど多い量ではありませんが、20秒しかありませんのでじっくり考えているとすぐに過ぎ去ってしまいます。

まずタイトルを見て、文章に目を通し、何について書かれている文章なのかと文章の区切りを把握しておきましょう。後で文章を読む際に区切りがわかっていると読みやすくなります。

  • 「パッセージの音読」

「Now, please read it aloud.」(今からそれを声に出して読んでください)と言われたら音読をしていきます。この際には制限時間はありませんので、大きな声ではっきりと読んでいきます。あまりにもゆっくりと読むのも不自然ですが、焦って早口になる必要はありません。区切りがある場所では少し間隔をあけると自然な読み方となります。抑揚をつけて試験官に聞こえるように読んでいくのですが、もしわからない単語があったりしても飛ばしたりごまかしたりしてはいけません。読み方を推測して読み切るようにしましょう。

  • 「パッセージについて質問がされる」

音読が終わるとパッセージについて質問がされます。黙読と音読で読んだ際に文章の内容を理解しておきましょう。HowやWhyを使った疑問で聞かれることが多く、疑問詞をしっかりと聞き取れれば何についての質問かがわかりますので、答えやすくなります。

Howであれば、どのようにと聞かれていますので何かしらの方法や手段が書かれている部分を探します。

Whyであれば、なぜと聞かれていますので理由が描かれている部分を探すようにしましょう。

答えになりそうな部分を見つけたら頭の中で解答を組み立てていきます。

No.1の質問に関してはカードを見ながら答えることができますので、カードの文章をうまく使うことができれば楽に速く、確実な答えを作ることができます。

  1. 「No.2の質問がされる」

2つ目の質問は問題カードに印刷された3コマのイラストについて説明をしていくというものです。イラストはパッセージに関係しているものが多く、問題カードに印刷された1文を冒頭に読み上げるところから始まります。そして説明する文章を考えるのに20秒が与えられます。まずヒントとなる冒頭の1文を読んで、人物の名前や話の内容を押さえていきます。3コマのイラストのコマとコマの間には時間や場所についてのヒントが書かれています。これは後で説明する際にも使用する単語などでしっかりと理解しておきましょう。

20秒のうちにしなければいけませんので、ゆっくりと考えている時間はありません。人、時間、場所を中心にして単語を組み立てて説明できる文章にしていきます。この時、過去や現在といった時制に注意することが重要です。それほど長い文章で説明する必要はありません。それぞれのコマを2文くらいで説明していけば良いでしょう。この質問はカードを見ながら答えることができますので、説明する際はカードに書かれている語句を最大限に利用して答えれば減点されずに説明することができます。

語句を変えずに言い回し表現を変えて説明するようにしましょう。

  1. 「カードを裏返してNo.3の質問へ」

「Please turn over the card and put it down.」(カードを裏返して机に起きなさい)という指示がされますので、ここからはカードを見ずに答えていくことになります。

No.3では自分の意見を聞かれます。問題カードに関連がある話題について受験者の意見を聞かれるというものです。

「What do you think about that?」(それについてどう思いますか?)と聞かれますので、面接官の方を向いて答えていきましょう。例えば、子どもが全員スマホを持っていることについてどう思うか?という質問がされたとします。

基本はこれに、「I agree.」(賛成です)または「I disagree.」(反対です)と答えて、その理由説明をしていくことになります。どちらかにはっきりしたほうが答えやすいので、どちらかに意見を傾けていきましょう。

この際に重要なのは、正直でなくても良いということです。

本当は賛成だ、と思っていても英語の解答が反対の方が作りやすいのであれば反対だと答えて構いません。ここでは意見自体が正しいかどうかは問題ではないからです。

そのため、自分が答えやすいと思った方で答えていくようにしましょう。

  1. 「No.4についての質問」

このNo.4でも受験者の意見が聞かれるのですが、No.3と違ってカードにあまり関係のない話題も質問されます。最近2級の面接で多いのは、社会性のあるものについてです。

面接官が、最近このようなものが話題になっているがと話し始めます。何についての話なのかを聞き取って自分の意見を組み立て始めましょう。そして、どう思うか?と聞かれることになりますので自分の意見を答えるようにします。

答え方はNo.3と同じです。YesやNoは自分が答えやすい方で答えていきます。賛成か反対か、で1つ。理由説明に1つか2つの文章で答えていけば良いでしょう。それほど長々と説明する必要はありません。

  1. 「問題カードの返却」

「This is the end of the test.」(これで試験終了です)「Could I have the card back, please?」(カードを返していただけますか?)と面接官がいったら試験が終了です。

「Here you are.」(どうぞ)といってカードを返しましょう。

  1. 「退出する」

「You may go now.」(帰っていいですよ)と言われたら、「Thank you. Goodbye.」(ありがとう、さようなら)と言って退出しましょう。退出後は控室には戻らずにそのまま会場を出ることになります。

これで面接は終了となります。

英検2級の面接に合格するには

2級の面接は難しいというイメージを持っている人が多いのですが、実はこの流れのようにパターン化されていますので、それを理解して練習していれば何も怖れることはありません。

準2級と違うのは社会性が強い問題が問われるということくらいですが、自分の意見が正解かどうかよりも答えやすい方で答えることができるためにそれに慣れていくことが重要です。

また、面接の対策と言っても出題内容はリーディングやリスニングと同様のものまでしか出ません。そのため一次試験用の勉強と面接用の勉強とを分けて考える必要はないのです。一次試験で使った過去問や参考書を使って勉強を繰り返すというのが一番確実な方法です。

とくに最近の問題集や参考書は過去問、練習問題、予想問題などがすべて掲載されているだけでなく、CDやDVDが付属しているものが多く、リスニングやスピーキングの練習にも使えるようになっています。

それらをパターンで覚えるまで繰り返し行うのです。

さて、どれを買って勉強すれば良いか分からないという人のためにいくつかおすすめの参考書をご紹介します。

  1. 「英検2級 過去6回全問題集」

これはそれぞれの級に用意されている問題集で、6回分の過去問を収録しているもので、問題が載っているだけでなく解説が細かくされており、答え方の例なども挙げてくれているために勉強しやすい教材です。あれこれと問題集に手をだすよりもこの一冊をやり込んだ方がはるかに効果的です。

  • 「短期完成 英検2級 3回過去問集」

こちらは3回分の過去問が収録されている問題集で、本番のものとそっくりな「問題カード」がついているだけでなく、購入した人が使用できるweb特典で面接シミュレーション動画なども見ることができるため、本番の試験に近い練習をすることができると評判の問題集です。

こういった過去問はどちらかと言えば勉強の仕上げに行うものです。

  • 「英検2級 二次試験・面接 完全予想問題」

もっと前の段階から勉強をしていきたいという人には、2級の試験に関する情報をすべて詰め込んだ問題集に取り組むのが良いでしょう。頻出の問題が掲載されているだけでなく、問題カードやDVDが付属しているのが強みです。このDVDには先ほど紹介した面接の一連の流れが映像で収録されています。

これを見れば面接がどのようなものかわかるようになっているだけでなく、「面接のシミュレーションをしよう」というリストを選択すると実際に自分が面接を受けているような疑似面接を行うことができます。試験に対して不安を持っている人、試験がどのようなものかわからないと思っている人もこの本を仕上げれば安心して試験に臨めるでしょう。

面接の練習をするには

英検2級の一次試験は合格するものの、二次試験の面接が通らないという人がいます。こういった人は単純に面接に対する準備不足という場合があります。2級の面接はテーマやパターンが決まっていますので、それを前もって準備しておくだけでもかなり楽になります。特に面接では制限時間がある質問もあります。じっくりゆっくりと考えることができない問題のために、スピードが重要になってきます。

すぐに英文が思いつく、思い出せるという状態までしていくのです。

そして重要なのは頭の中でイメージトレーニングをするだけではなく、実際に話さないといけないということです。自分が用意した答えのパターンを実際に声に出して読んでみるということと、相手を用意して会話するということです。

学生であれば学校の英語教師やネイティブスピーカーの講師、英会話スクールに通っているのであればそこの講師、もちろん知り合いにネイティブスピーカーがいればその人に面接官の役になってもらって面接の練習をする、英会話をするということが重要になります。

イメージトレーニングだけでは本番ではうまく話すことができません。

しかし近くにネイティブスピーカーがいない場合や、英会話スクールなどに通うのに抵抗がある人もいます。

この場合は英会話アプリやオンライン英会話を利用するのがおすすめです。

オンライン英会話のなかには英検対策を行ってくれるものもありますし、こちらの要望に合わせてプログラムを組んでくれるものもあります。

また、英会話のレッスンというと高額なものを考えがちですが、英会話アプリの中には利用した分だけの料金を支払うというものもあります。

自分の都合の良い時間に利用して英会話を行って、その分だけを支払うようにしていればそれほど費用はかかりません。

この英会話の練習は面接の対策だけではなく、一次試験のリスニングの練習にもなります。実際に英語を聞く、英語で会話するということが何より重要なのです。

地道な準備が合格への近道

英検2級の面接は流れが決まっているために前もって知っておけば準備をすることができます。パターンを覚えてしまってそれに対して答えを用意しておきましょう。そして英会話に慣れておくことも重要です。

自分が実際に発音や抑揚に注意して英語を声に出して読む、話すということに慣れておかなければ本番でスムーズに話すことはできないのです。

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