コラム

【絶対合格】英検準1級のおすすめ最短対策をご紹介!

今回は筆者の経験を交え、英検準1級合格に向けて効果的な対策をご紹介しましょう。英検準1級の受験を考えていらっしゃる皆さんは、きっと英語が得意で、さらに英語力をつけたいと願っている人だと思います。英検準1級に合格すれば、就活などで大いに役立ちますので記事を参考に是非栄冠を手にしてください。

英検準1級のレベルとは?

「準1級は、最終目標である1級の手前まで着実に力をつけているレベルで、およそ大学中級程度とされています。社会生活で求められる英語を十分理解し、また 使用できることが求められます。入試優遇や単位認定はもちろん、教員採用試験に優遇されたり、海外留学にも多方面で幅広く適用される資格です。」(引用元:日本英語検定協会)

付け加えると、英検準1級は難関大学の入試程度のレベル、大学での英語の中級レベルと言われ、単語力も8,000~9,000語あり、実生活で運用できる中級レベルの英語力の証明として高く評価されています。そのため、高校生・大学生・社会人など幅広い層に受験されています。

英検準1級とTOEICは、テストの性質が異なるため、単純な比較はできませんが、外国語運用能力の評価基準であるCEFRに基づいて比較すると、英検準1級合格はCEFRのB2にあたり、TOEIC L&Rでは785点以上、TOEIC S&Wテストでは310点以上と同レベルであると言えます。

英検準1級を受験する意義・メリット

高校生にとっては、英語力はもちろん、意欲やチャレンジ精神もあると見なされ、推薦・AO入試などの面接でアピールできます。また、大学入試において出願資格が得られたり、得点に加点されたりするなどの優遇措置を受けられるケースもあります。

大学生にとっては、英語科目の単位として認定される大学もあり、留学の際は英語力の証明としてアピールできます。また、教員採用試験で試験の一部免除や点数の加点の対象になるなど優遇されます。

社会人にとっては、社会のグローバル化に伴い、昇進・昇格の際に英語資格の取得を求める企業が増えています。企業はTOEICのスコアを求める場合が多いのですが、歴史ある英検の準1級、1級取得となれば注目されること間違いなしです。

英検準1級はどんな試験?

一次試験ではリーディング・ライティング・リスニングの3技能、二次試験ではスピーキングの能力を判定する4技能テストです。

一次試験

筆記試験は90分で、リーディング・ライティングの2技能が判定されます。リスニングテストは約30分で、筆記試験に続いて実施されます。解答形式は、英作文のみ記述式で、それ以外はマーク式です。英検準1級では、社会生活一般、芸術、文化、歴史、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジー、ビジネス、政治などに関する話題が出題されます。

二次試験

二次試験は面接形式のスピーキングテストです。日本人あるいはネイティブスピーカーの面接委員と1対1で約8分話します。

効率的な勉強法

では、いよいよ本論の「最短対策」についてお話しします。ポイントは英単語力と英作文力です。最適な参考書も併せてご紹介しましょう。

英検準1級では、ビジネス英語の比率が増えていきます。それをふまえ、以下のステップを踏んで効率的に英検準1級を制覇してください。

ステップ①自分の語彙数を知る

まず、自分の語彙数を以下のサイトで知ってください。 準1級で求められる単語の数は8,000~9,000語が目安です。

http://testyourvocab.com/

いかがでしたか? 8,000語以下だった人は語彙力アップの必要がありますね。

ステップ②使える単語数を増やす最短勉強方法

英検準1級の一次試験合格のためには、単語や熟語などの語彙力が最重要課題です。リーディング問題の最初の25問である空欄補充は、選択肢の単語や熟語のレベルがかなり高く、語彙力が不足していると、選択肢の単語が4つとも分からなくてお手上げ状態になります。これはリーディング問題全体の6割ほどを占める部分なので、ここを落とすと致命的です。

仮に1,000個の単語を覚えるとした場合、毎日10個を100日間で覚えるのではなく、10日間同じ100個の単語を繰り返し覚えるということを10回繰り返した方が確実に記憶に残ります。

いずれにせよ、語彙力は空所補充問題のみならず全体のベースとなる力なので、一番重点的に勉強しましょう。

・語彙力アップにおすすめ①

「語源」を知ることで芋づる式に単語量を増やす方法です。語源とは何か?例をあげてご説明しますね。

ize(接尾辞:~の状態にする)を取り上げてみましょう。皆さんは、最後にizeがつく英単語をいくつあげられますか?equalize  finalize  recognize  colonize  visualize……などが出てきたら、素晴らしいですね。最後についているizeは動詞を作る接尾辞で、「~という状態にする」ことを表します。

finalize

finは、境界とか終わりという意味です。finalや finishでわかりますね。それに、ize(接尾辞:~の状態にする)がくっついて、「終わりという状態にする」「終える」という単語が生まれました。ではfinish とfinalizeはどう違うのでしょうか?他にも終わりを意味する単語は、たくさんありますよね。 end 終了する、finish内容を終える、close締めくくる、conclude結論を下す、complete達成する、そして最後に、ここで取り上げたfinalizeは決着をつける意味の終える、なのです。

こうしてみると、言葉にも経済性が働いていることが分かりますね。全く同じ単語は不要!無駄!ということなのでしょうか。少しだけ派生語もみておきましょう。finite [fáinait] 有限の、終わりのあるという動詞です。この単語は発音に注意しましょう。名詞はfinalization で、計画・協定などを完成させる,終了させることです。

以上の例で、語源を知るといかに多くの単語を知ったり、推測できたり、同義語など派生語も学べることがわかってもらえたと思います。筆者おすすめの単語帳は「かんき出版」の『英単語の語源図鑑』価格:1,620円(税込)です。TVでも取り上げられたのでご存知の方もあるでしょう。

「100の語源で10000語覚えられる」という、画期的なものです。これまで単語は丸暗記するもの、とあきらめていた方、これはストレスなく単語力をつけることができる良い本ですよ。

電車の中など隙間時間を活用して毎日最低1時間以上は単語学習に充ててください。

・語彙力アップにおすすめ②

旺文社【音声アプリ対応】英検準1級 でる順パス単 (旺文社英検書)

価格:1,728円(税込)

英検過去問を徹底的に分析!

英検に頻繁に出てくる単語が、頻度が高い順に見出し語として取り上げられ、すべてに例文がついています。例文が大変分かりやすく、学習を進めていく励みになります。効率的に学習したい人に向いています。

ステップ③英作文力を効果的につける方法

皆さんの中で英作文が苦手という方は多いのではないでしょうか? 英検準1級受験者から「いつも英作文の回答時間が足らなくなって、日本語にすると、まるで小学生が書くような稚拙な英文で不満足だった」という声をよく聞きます。英検準1級の一次試験で最も注意しなければならないのが時間配分です。中でも「ライティング問題」は英単語力と並んで非常に大切で、勝負所です。自分がどれくらいの時間があれば英検準1級のライティング問題の英作文が書けるのかをしっかり把握しておき、空所補充や長文読解にどれくらい時間を配分するかを戦略的に決めておきましょう。

英検準1級の英作文問題が、2015年度までの「Eメール形式」から、「エッセイ形式」に変わっています。指定されたトピックについて120~150語で英作文を書きます。英作文問題には、以下の4つの観点別採点が導入されました。

内容:課題で求められている内容が含まれているか

構成:英文の構成や流れが分かりやすく論理的であるか

語彙:課題に相応しい語彙を正しく使えているか

文法:文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか

1問で750点も配点があるので、最低でも90分中25分は当てたいところです。満足いく英文が書けるようになるためには日頃から英文を書く習慣が大切になります。そこで筆者が体験上、英作文力をつけた方法をご紹介します。

筆者は高校生の時からずっと英文日誌(ジャーナル)をつけています。日々の出来事や、考えていることなど15センテンスぐらいの短いものです。最近の出来事からトピックを一つ選び、「~についてどう思いますか?」「~は賛成ですか?理由は?」などという質問に答える形で英文を書いていきます。できれば、ノートを1冊用意して、手書きの方がいいですね。後から読み返してみるのも中々楽しいものです。

1.質問文(2文) 

2.結論(2文)) 

3.本文(4~5文)

4.本文(4~5文)

5.まとめ

計15文を書いてください。きちんとパラグラフ(文の塊り)をはっきりつけて書く練習をしましょう。問題にちゃんと答えられているか? 論理的な展開ができているか?

いうポイントをしっかり押さえる練習になります。特に、論理的な展開をしているか、また説得力があるかに注意して書くようにしてください。少なくとも1週間に2回はジャーナルを書供養にしましょう。多く書けば書くほどスピードが速くなるのを実感してください!

知識がないと書けない話題もあります。環境問題、政治・経済・社会問題などです。日頃から関心を持ち、自分のスタンス・意見を持つことが大切になります。ライティングの練習だけでなく、スピーキングの対策にもなりますので、日頃から関心を持つよう心がけましょう。」

ステップ④ 長文読解力をつけるには 

ずばり、日常生活に英語を取り入れることです。1日最低1記事はオンライン英字新聞を読み、5W1Hで概要をつかむ習慣をつけましょう。無料の英字新聞のサイトをご紹介しますので、自分にぴったりの英字新聞を見つけてくださいね

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/  NHK WORLD-JAPAN

https://asia.nikkei.com/             NIKKEI ASIAN REVIEW

https://www.japantimes.co.jp/       The Japan Times

https://www.nytimes.com/      The New York Times

また長文読解問題を解くときは、問題文を先に読むのが常識です。そうすることで、どこに注意して読み進めればいいのかが分かり、不必要な部分でひかかって時間を無駄にしなくて済みます。

ステップ⑤聴く力を伸ばす効率的な方法をご紹介

英検準1級はビジネスに関する語彙や言い回しが多くでてきます。ビジネスで英語を駆使して働くためには、文化的背景や社会問題なども十分知っておく必要があります。以下、おすすめです。

「NHK実践ビジネス英語」

毎日予習して聞く習慣をつけましょう。聴く力はもちろんのこと、語彙力アップにもつながります。

放送時間は、水~金曜日 午前9:15~9:30、再放送:同日 水~金曜日 午後 0:40~0:55/午後11:20~11:35

再放送:土曜日 午前11:00~11:45(3回分)の中から自分の都合が良い時間を見つけてください。

「NHKラジオ 入門ビジネス英語 関谷英里子のビジネスに効く英単語101」

ラジオで聞く時間がどうしても取れない方には以下をおすすめします。

NHKラジオ 入門ビジネス英語 関谷英里子のビジネスに効く英単語101(ワン・オー・ワン) (NHK CDブック)』価格:2,052円(税込)

ビジネスの場では英単語の辞書的な意味だけ知っているのでは、実際の役には立ちません。この本は英単語が持つ文化的背景にまで説明を加えているので、自信を持ってビジネスの場で英単語が使えるようになります。言葉のニュアンスをしっかり理解した上で、いろいろな使い方を頭にたたき込むのに向いています。

その他、リスニング問題への対策は過去問を使うのも効率的です。読まれるスピードや長さ、問題の形式に慣れておくことで初めよりもだんだん聴き取りやすくなっていくと思います。問題を解いた後はスクリプトを確認してどこが聞き取れなかったのかをしっかりチェックしましょう。

ステップ⑥ 直前対策のテキストで面接力もつける

『7日間完成 英検準1級 予想問題ドリル 5訂版 (旺文社英検書)』 単行本(ソフトカバー) – 2019/8/8

本番形式の予想問題を解くことで、合格に向けた総仕上げができる問題集で、過去問分析を基にした本番に近い予想問題が収録されています。¥ 1,728

おわりに

筆者は高校、大学で英語を教えてきました。TOEIC や英検などの資格英語で高得点をとる学生の勉強方法には共通点がありました。まじめに、コツコツ日頃から英語力アップに励んでいる学生、自分なりに効果的な勉強方法をみつけた学生はその後の伸びも違いました。

言い換えれば付け焼刃的に対策本をさっと終えて試験に臨むような学生ではなかったということです。「過去問題集」「予想問題集」だけをがむしゃらに勉強するのではなく、急がば回れでいきましょう。この記事が読者の皆さんのお役にたてれば大変嬉しく思います。

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