コラム

英検準1級の合格・取得のメリットとは?内容は難しい?

グローバル社会と言われている昨今、英語ができる人は非常に重宝されています。

その英語ができる人を証明するものが資格。ここ最近では「TOEIC」や「TOEFL」などが注目を集めていますが、その2つよりも以前にあるのが「英検」です。

「TOEIC」や「TOEFL」が点数で能力を示すことに対し、「英検」は合格か不合格かで能力を図る点が異なっています。ここでは英検準1級を取得するメリットについてご紹介します。

英検とは?

そもそも英検とは、実用英語技能検定の略称が「英検」です。実際に英語を使いこなせているのか、その点を測るためのテストです。開催時期は2019年度に関しては、6月、10月、1月(2020年)の3回に分けられています。試験内容については以下の通りです。

一次試験は筆記試験とリスニング試験です。筆記試験について、最初のセクションは語彙力の問題がほとんどです。文法力を問われる問題は少なく、単語もしくは熟語を知っているかどうか、知識が問われる問題です。

次のセクションは読解力。長文の文章を読み、問題文と類似している内容を探す問題など、しっかりと文章の意味を理解しているのかが問われます。

次はライティングです。テーマや状況が与えられるので、それに対する回答を文章で書いていきます。そして最後にリスニングがあり、一次試験は終了です。

受験経験がある方であれば、「TOEIC」の受験時間は非常に厳しく感じることがあるはずです。2時間で合計200問という量をこなさないといけないため、最後まで解けずに終わってしまった人も数多くいます。

一方英検の一次試験では、時間の余裕は比較的感じやすいです。最初の語彙力の問題は知らないとわからないため、時間をかける必要性ありません。読解部分は難しく感じるかもしれませんが、時間の余裕があるので焦る必要はありません。

二次試験は面接です。日本人もしくは外国人一名との面接で、社会情勢についてのQ&Aや自由会話が含まれています。二次試験を通過すれば、晴れて合格です。

英検準1級のメリット

ここまでは英検の概要についてお伝えしましたが、改めてメリットについて考えていきましょう。主なメリットを3点ご紹介します。1つ目は英語力の証明になること、2つ目はTOEICでは測れない部分が測れること、そして3つ目は、臆することなく会話ができることです。英語力の証明から順番に説明していきます。

1. 英語力の証明

当然ですが、英検準1級はレベルの高い資格です。あくまで参考程度ですが、英検準一級はTOEICに換算すると、730点程度だと言われています。大学中級程度とは言われているものの、在学中に730点を取得することは簡単ではありません。

その証明となるので、就活などではアピールできる材料となります。もちろんこの資格だけで絶対的に有利にはなるとは言えませんが、英語が使える証明ができることは、これからの時代、より求められることになります。

また準一級レベルになると、文章中に出てくる単語はハイレベルなものが多いです。日常ではあまり見ないような単語も多く出るので、英字新聞などに出て来るような専門用語も、理解しやすくなります。

そこまでレベルの高い専門用語は不要という意見もありますが、実際仕事をする場合に専門用語は多数現れます。例えば、「thesis」(論文)や「embezzlement」(横領)といった専門用語は、TOEICで目にする確率は低いですが、英検では注釈なしで上記の単語レベルを目にすることがあります。

準1級と1級で大きな差はありますが、2級と準1級でも大きな差があるため、準1級は十分に英語力の証明となってくれます。

2. TOEICでは測れない部分が測れる

TOEICは、ここ数年で受験者が増加傾向にあります。ビジネス英語の能力を測るという点で重宝されているのですが、その有効性には疑問が多いのも現状です。なぜなら、TOEICで高得点を取得しても会話力には繋がらないからです。

TOEICには2種類の試験があり、リーディングとリスニングを測る試験、ライティングとスピーキングを測る試験の2種類があります。一般的に受けられているのは、リーディングとリスニングの試験です。

リスニングの試験は文章の内容を理解し解答するというものですが、実際には理解していなくても解答できるものも多く、単語一つが聞き取れれば、それだけで正解になる問題も多くあり、文章理解ができない場合でも正解になることがあるのです。

リーディングについても、内容理解の面も当然ありますが、わずか一部を読み解答するような問題もあります。

そして最大の問題点は、TOEICの点数が高得点=英語が使える にはなかなか当てはまりづらいという点が挙げられます。

リーディングとリスニングの試験だけでは、英語を実際に話す機会がありません。そのため、TOEIC900点オーバーであっても英語が話せないということが起こってしまうのです。

その点で、英検はリーディングも比較的長文であり、TOEICと比較すると文章の難易度は高く、また二次試験ではスピーキングもあるので、そこで実践できるかどうかが試されます。

インプットだけではなくアウトプットも大切ですので、英検はTOEICでは測れないアウトプットの側面も測ることができるのです。

3. 臆することなく英語が使える

英検準1級を取得していれば、その資格は一生残るものとなります。TOEICであれば有効期限が2年間のため、英語力を証明するためには再度受験する必要があります。

例え英検準1級合格後に英語力が落ちた場合でも、準1級合格という事実が消えることはありません。その事実があれば、自信にも繋げることができます。

資格があるということは、その分野において十分な能力があるというお墨付きをいただいたということです。

だからこそ、あとは実践をして伸ばしていくという方向に集中していけば、もっと自分の英語に自信が持てるはずです。

資格も何もなく、ただ独学で英語を勉強している人は、その一歩目を踏み出すことすら難しいかもしれません。準1級に合格したときは、臆することなく会話や英語を使うことに飛び込めるはずです。資格を後ろ盾にして、どんどん英語を使っていきましょう。

英検準1級はメリットがたくさん!

今回は英検準1級のメリットについて、お伝えしてきました。

TOEICの登場により影が薄くなったと思われがちですが、今もなお受験者数は増加しているのです。

年3回という少ないチャンスではありますが、是非トライをして取得に向かって励みましょう。

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