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TOEIC800点のリアルなレベル!日常会話は?

TOEIC800点と聞くと、ある程度レベルが分かっている人であれば、「この人、英語できるな」と思われるレベルですよね。少なくとも、高校生の単語レベルはきちんとマスターし、文法やヒヤリングなども長けていると考えられるでしょう。

しかし、実際のレベルとしてはどの程度のものなのでしょう?TOEIC800点レベルの人は、ビジネスで英語をどのくらい使えるのでしょうか?洋画を字幕なしで見ることができたり、日常英会話もペラペラなのでしょうか?気になる実情をご紹介したいと思います。

TOEIC800点のレベルとは?

TOEICは「Test Of English for International Communication」の略で、英語を母国語としない人を対象としたテストです。就職試験や、中途採用、また昇給の際に参考とされることもあり、英語が必要とされる職種や、外資系企業への就職、転職を希望するのであれば、ぜひとも取っておきたい資格となります。

満点は990点ですので、800点はかなりの高得点と言えるでしょう。では、そのレベルとは、一般的にどの程度のものなのか、ご紹介していきます。

英検でいうと何級レベル?

英検とTOEICでは、出題される問題や傾向も異なり、英検では面接でスピーキング力も試されますが、TOEICではスピーキングをテストするものはないことから、比較するのは難しいとされています。その中で、英検でいうと何級程度に値するか、と比較すれば、TOEIC800点は、英検準1級に値すると考えられるでしょう。

これは、TOEICを行っている「国際ビジネスコミュニケーション協会」が2001年に実施したテスト会場で、「受験者本人の自己記入方式によるアンケート調査」から見えた結果です。だいたい準1級を持っている人がTOEICを受けた際に800点程度であったということですね。

単語力はどのくらい?

TOEICで800点を取るためには、約8,500の単語を覚えている必要があるとされています。この数字は、英語を母国語とするネイティブでは、6歳児が覚えている単語数と同じとされていて、このレベルの単語を使ったリスニングやリーディングでの問題が解けるかどうか、試されていることになります。

加えて、TOEICの場合は、ビジネスで使われる会話での単語なども重点的に覚えておくと有利となるでしょう。例えば、applause,commisiion,outlay,specification,attestなどです。

英検は、2級に対応する単語など参考書も多く出されていて、級に対応した単語勉強がしやすいのですが、TOEICはレベルに関係なく、全員が同じテストを受けることになります。そのため、基本的に単語はもちろん、こういったビジネスで出やすい単語も抑えておくことで、ハイスコアを狙いやすくなります。

TOEIC800点への評価

TOEIC800点レベルであれば、転職活動で優位に使えることが予想されます。また、外資系企業で、日常的に英語を使う環境であれば、やはり800点以上は欲しいレベルと言えるでしょう。

そういった点で、TOEIC800点への評価としては、外資系企業で英語を使って問題なく働けるレベル。つまり、普段、英語を全く使わない人達からしたら「英語が出来る」「英語で仕事をしている」「英語がペラペラ」という評価となる場合がほとんどです。

TOEIC800点で、日常英会話は可能?

それではTOEIC800点で、日常英会話は可能かどうかというと、意外や意外、不安と答える人が多くいるのが実情なのです。実は、日常英会話とは敷居がかなり高いものなのです。

ビジネスで使う英会話は、単語は難しく感じるものが多い反面、ある程度会話の内容が限られることもあり、話の流れを考えながら、リスニングしたりスピーキングすることができます。

特に、その業種で数年働いていれば、仕事で使う単語はほぼ頭に入っていて、新しい英単語に出会うことは稀になってきます。だいたい、いつも使う英文で話が通るのです。

しかし、日常英会話は勝手が異なります。急に、会社のネイティブの同僚が、夫の姉の姪っ子がどこかの大学に行って、難解な専門的研究をしてアワードを取ったなんて話をしてきたとします。しかも、話し相手のネイティブは、ビジネスでは問題なく話せている相手だと思い、ネイティブでは自然に使う熟語などをふんだんに使って話してきたり・・・。専門的単語が聞き取れないばかりか、熟語のリスニングで精いっぱいという状況になるケースもよく聞かれます。また、初対面のネイティブが話しかけてくるケースでも、半分以上理解できないこともあると言われています。

英語初心者ほど「日常英会話くらいできるようになりたい」と言うのですが、実は日常英会話ほどハードルが高いと言えます。さらにTOEIC800点レベルであれば、洋画も字幕なしで見られると思われがちですが、これもなかなか厳しいでしょう。

TOEIC800点以上でも、語学留学者が多い

TOEIC800点を取っても、英語が思うように話せない人も多く、語学留学をする人が多いのも実情です。特に、英会話などスピーキングするトレーニングをせずに、テキストでの勉強を主としてTOEIC800点以上となった場合、「話せない」「外人と話すのが怖い」という意外な意見も聞かれます。

しかし、全くの初心者と違い、語彙力もあり文法も理解できていますから、留学などで話すためのスキルを身に付ければ習得は非常に速いと言えます。アメリカやイギリスなど、英語がネイティブな国へ留学する場合に、まずTOEIC800点以上になってから留学を勧められる場合があるのは、こうした理由からです。

TOEIC800点は、あくまで基準の一つ

TOEICをあまりご存知ない方や、500点以下である場合などは、TOEIC800点と聞くとハイスコアで、さぞかし英語に長けている人なのだと思いがち。しかしリアルなレベルとしては、ご紹介した場合であることが多くあります。

しかし、外資系企業への転職を希望している場合などは、積極的に800点を目指し、そこから転職、仕事で英語をふんだんに使うことで、さらなるレベルアップを図ることも可能となるでしょう。長い時間を過ごす職場で、英語の環境に浸れることは、とても大きなメリットとなり得ます。また、語学留学をしたい場合に、まず一定の基準として800点スコアを目指して勉強し、留学後の英語習得をスムーズにするのも良い方法と言えます。

TOEICの点数は、あくまで基準の一つとして捉え、自分にとって800点を目指すことでどのような可能性を開くことができるか、将来像も思い浮かべながらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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