コラム

【絶対合格】英検3級のおすすめ最短対策をご紹介!

読者の皆さん、英語学習につまずいた経験はありませんか? 英検3級を目指す方は中学生やから社会人の方まで幅広い層です。筆者の80代の知人が、もう一度英語の学びに向かっています。すばらしいですね。今回は英検3級の最短対策をお届けします。少しでも参考になれば幸いです。

【2017年度第1回検定から英作文問題が導入され、語句整序問題が廃止されました。また、筆記試験の解答時間が40分から50分に延長されています。この記事は最新の情報に基づいています。(2019年、7月)】

英検3級を受験する意義とは?

中学生にとっては、英検3級を持っていることは、英語の基礎力が身についていることを証明し、高校入試への準備にもなることが、以下をご覧いただくとよく分かります。

「英検3級と高等学校学習指導要領との整合性

<目的>  英検3級は、4技能における英語運用能力(CEFRのA1レベル)を測定するテストである。 テスト課題においては、日常生活の身近な話題・題材が取り上げられ、それに対して技能に応じた多様な形式で出題される。これは、高等学校学習指導要領に示されている能力の中でも、特に、「英語を通じて,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成するとともに,聞くこと,話すこと,読むこと, 書くことなどの基礎的な能力」、「情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりする能力」との関連が深く、それらを測定することにつながるもので…(略)」  引用:日本英語検定協会 https://www.eiken.or.jp/eiken/group/result/pdf/shido-yoryo_3.pdf

高校生や社会人にとっては、英検3級の受験は、英語の基礎があるかどうかを確認でき、中学英語でつまずいた人や、長く英語から離れていた人には英語の基礎を復習する良いチャンスです。英語学習につまずく時期は中学1年生の2学期が多いようです。1学期に単語でつまずき、2学期に一般動詞が出てきたあたりから文法ルールが解らなくなってしまうパターンです。

読者の皆さんはそのような経験はありませんか? 筆者ははじめて英語を習った時、「本」は英語で“book” と言われて「なぜビーオーオーケーではなくブックと読むの?」という疑問にぶつかりました。今では笑って言えますが、当時は大変疑問に思いました。

英語には文法ルールがたくさんあります。たとえば、「文はピリオドで終わる、国名や人名は大文字で書き始める、複数形の語尾にはsをつける」などから始まって、「be動詞(肯定文・疑問文・否定文)、一般動詞(肯定文・疑問文・否定文)、一般動詞の3単現(肯定文・疑問文・否定文)」と続きますが、読者の皆さんは大丈夫でしょうか?おぼつかない方がいらっしゃったら、文法の勉強方法については後の章で詳しくお伝えしますので参考にしてくださいね。

英検3級の試験とは?

英検3級には、一次試験(筆記・リスニング)と二次試験(面接)があります。筆記試験は50分で、リーディング・ライティングの2技能が判定されます。リスニングテストは約25分で、筆記試験の後に行われます。英作文のみが記述式で、それ以外はマーク式です。

英検3級に出てくる場面は、家庭、学校、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話、アナウンスなどです。とりあげられる話題は家族、友達、学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、自己紹介、休日の予定、近況報告、海外の文化、人物紹介、歴史など身近なものです。

英検3級のレベルとは?

英検3級は中学校卒業程度のレベルで、「身近な英語を理解し、また使用することができる」とされています。中学校の学習指導要領では、中学の3年間で1500~1600語習得することになっています。

では、いよいよ本論の英検3級むけての最短勉強法をステップ毎にご紹介しましょう。おすすめの参考書もあわせてお伝えします。

英検3級のおすすめ最短対策①まず、過去問を解いて、今の自分の力を計る

自分のレベルを確認するには、過去問を解いてみることが一番早い方法です。以下の英検ウェブサイトに、直近3回分の過去問が無料公開されていますので、ご利用ください。

https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_3/solutions.html

オンラインが難しい方は、『2019年度版 英検3級 過去6回全問題集』をおすすめします。6割程度の正答率が合格ラインだと思ってください。難なくできた人は下のステップに沿ってどんどん進んでください。合格ラインにほど遠かった人は、英単語力強化と文法やり直しに力を注いでください。

英検3級のおすすめ最短対策②英単語・熟語を勉強する

中学校で学習する重要単語・熟語を完全にマスターすることは、英検3級合格にとって大変重要です。単語集『英検3級 でる順パス単』の300語をまず覚えましょう。この単語集はでる順に掲載されており、効率よく学習できます。その他のおすすめの参考書は、『高校入試 世界一わかりやすい中学英単語』です。中学生が使いやすいように各単語の書き方が簡潔で、解説にも工夫がされ、丸暗記に頼らない英単語学習ができるようになっています。初歩からの英単語と熟語1100をカバーしていて、各単語の下に発音記号とカタカナ発音が有るので便利です。各単語の例文にSVOC〈文型〉があります。

英検3級のおすすめ最短対策③中学校で習う英文法を勉強する

中学生の80%が英語の文法が難しいと言っています。(参考:ベネッセ)英検3級に合格するための第1歩は文法を手順よくマスターすることです。英検3級では、中学で習うレベルの文法・構文が出題されます。出題頻度が高いものは、疑問文や否定文、時制(過去、未来、現在完了など)、受動態、比較、現在分詞、動名詞、不定詞、関係代名詞などです。

文法は英語を学ぶ基礎になるので、苦手な人は『英検3級 総合対策教本[改訂増補版]』の冒頭にある文法事項を復習してください。

その他、おすすめの参考書は、『中学 英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく』 学研教育出版 (編さん), 山田 暢彦  (監修)です。これは、英語を基礎から学び直したい高校生や大人のための良本で、中学参考書の3年分の内容が1冊になっています。発音・リスニングも身につく音読CD2枚がついています。

英検3級のおすすめ最短対策④長文を読む練習をする

長文読解は、一次試験・筆記の大問3で出題されます。大問3は、A、B、Cの3つに分かれています。

A 「広告・掲示」  100語程度で学内イベントの案内、レストランなどの求人広告など、幅広い内容がとりあげられます。

B 「手紙文またはEメール」  260語程度で友だちや親せき宛のものが多く、話題はホームステイ、旅行、学校生活、趣味など、身近なものです。

C 「説明文」 260語程度で人物に関するものや生い立ち、動物の生態、場所や観光地の案内などが多いです。

上記A~Cを20分ほどで回答できるぐらいまで力を伸ばしてください。

参考書は前にあげた『英検3級 総合対策教本[改訂増補版]』がおすすめです。長文の構成や読み方のコツなど、短時間で正確に文脈を把握する方法が紹介されています。

英検3級のおすすめ最短対策⑤英作文(ライティング)の練習をする

英検3級の英作文(ライティング)では、身近な話題で40語ぐらいの英文を書くことが要求されます。「あなたの好きな季節(ペット・日本食・趣味)は何ですか?」など、身近な質問に対する自分の答え(考え)と、その理由を二つ書けるように練習してください。最初は時間がかかりますが、練習を積むうちに短時間で書けるようになります。

“I like ~ “”I want to~”からはじめ、理由は”Because I~”と続けましょう。二つ理由を書く場合は、“I have two reasons.  First, ~.  Second, ~”で書けばいいですね。他にも

“My favorite ~ is ~~”(私がいちばん好きな~は~~です)や “I am interested in ~”(私は~に関心があります)なども便利に使えますね。

英検3級のおすすめ最短対策⑥リスニングの練習をする

英検3級のリスニングでは、身近な内容を聞いて理解できることが大切です。リスニングテストには、第1部、第2部、第3部があり、第1部・第2部では、友だち同士、親と子、店員と客など、男女2人の会話が読み上げられます。内容は家庭生活や学校生活など、日常的な話題が多くなっています。第3部では、35語程度の文章が読みあげられます。日常的な話題に加え、公共の場におけるアナウンスなども出題されます。会話や英文の大意をつかむ能力が試されます。たとえ数か所「聞き取れない!」と感じても、あわてる必要はありません。全体の意味をつかむことが大切です。

第1部は1回のみ、第2部・第3部は2回音声が流されます。ゆっくりした口調ですので、落ち着いて取り組みましょう。リスニングの勉強に是非おすすめしたいのは「NHKのラジオ基礎英語2」です。中学2年生程度の英語を学習する講座で、文法、表現、単語など学習の基礎をしっかりとおさえ、日常生活での簡単なやりとりができるようになります。放送時間は月~金曜日 午前6:15~6:30と再放送:同日 月~金曜日 午後7:00~7:15/午後9:15~9:30です。

僭越ですが、筆者は「NHK英語会話」を中学1年生から高校3年生まで毎晩聞きました。そのおかげか、高校2年生の時、英検2級に合格できました。「継続は力なり」みなさんも頑張って欲しいと心から思っています。

以上で、4技能の勉強の仕方すべてをご説明しました。英検3級受験の準備はここまでで充分ですが、さらに英検直前に次にご紹介する予想問題を解いてみると自信につながります。

英検3級のおすすめ最短対策⑦予想問題を解いてみる

実際の試験と同じ分量の問題を時間内に解くトレーニングをしておくと、本番に落ち着いてのぞめます。一次試験直前の総仕上げには、『英検3級 予想問題ドリル[新試験対応版]』がおすすめです。筆記7回分・リスニング2回分の予想問題が収録されています。

過去問や予想問題を解くときのポイントは時間配分です。それぞれの質問の回答にどれくらいの時間をかけるか、決めておきましょう。このように本番の試験と同じ気持ちで、予想問題に取り組んでおくと安心ですね。

最後に、無事皆さんが一次試験に合格したら次に待っている二次試験についてご説明します。

英検3級のスピーキング(二次試験・面接)

二次試験は面接形式のスピーキングテストです。日本人やネイティブスピーカーの面接委員と1対1で約5分間会話をします。以下がその行程です。

1、面接委員に英語で30語程度の文を読むように言われるので、音読してください。

2、音読した文の内容について、面接委員が質問をするので、それに答えてください。

3、イラストが描かれた紙が渡されますので、その中の人物の行動や物の状況を描写してください。

4、最後に面接委員があなたの日常生活の身近な事柄について質問しますので、答えてください。

過去の出題例は、携帯電話、ラジオを聴く、読書週間、冬のスポーツ、朝市、四季などでした。けっして早く話す必要はなく、面接委員にしっかりと聞き取ってもらえるように、はきはきと話すことが大事です。一番悪いのはもじもじして黙ってしまうことです。面接準備用のおすすめの参考書は『7日でできる! 英検3級 二次試験・面接 完全予想問題』です。

英検3級の受験者には、英語での面接試験は初めてという人も多いでしょう。緊張のあまり実力を発揮できないことのないよう、できれば予行演習をしておきましょう。学校の先生や英語の得意な友人などに面接委員の役をしてもらい、本番のつもりで練習するといいですね。

当日は、氏名の確認などもすべて英語で行われます。May I have your name? (あなたのお名前は?)など、面接委員が言うであろう表現をチェックしておきましょう。聞き取れなかった場合に備えて、Pardon?(もう一度お願いします)も覚えておくといいですね。

二次試験の合否もCSEスコアで判定されます。満点は550点で、合格基準スコアは353点です。応答内容、発音、語彙、文法、語法、情報量、態度(積極的なコミュニケーションの意欲)などが評価ポイントとなります。

まとめ

以上、英検3級に関する情報と最短の勉強法および参考書をご紹介しました。英検は問題形式が決まっていますので、ひとつひとつの形式をよく把握しておけば、それぞれの正解率を上げることができます。読者の皆さん、英検3級の合格を目指してがんばりましょう。

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