あなたの英語の発音方法は?英語の発音矯正の方法
すでに英語の学習行っている人も、これから英語の学習を行おうと思っている人も、ネイティブスピーカーのきれいな発音に憧れを持ったことがある人は多いのではないでしょうか。英語のきれいな発音ができればそれだけで英語が上手に話せるアピールにもなり、他人からの目線も大きく変わります。ここでは、誰もが憧れるきれいな発音を行うための発音矯正方法のポイントをご紹介します。
なんで英語の発音って難しいの?
そもそもなぜ英語の発音が難しいのでしょう。これには3つ理由があるとされています。
日本語と英語では「音」が異なる
まず1つ目に挙げられる理由として、そもそも英語で発音する音は、日本語よりも音の数が非常に多いのです。このため、日本語の音に慣れてしまっている人には、英語の発音が認識しにくくなってしまっています。例えば、日本語の母音と言われる音には、「あ い う え お」の5つが存在しますが、英語の場合はさらに音が細かく分かれ、母音の数だけでも26の母音があるとされています。
もともと5つの母音の区分けを行っていた日本人が、26の音へ区分けして識別をするのはかなり困難です。英語は日本語では使わない音も含めて発音する数が多いため、日本人にとって発音の学習が困難なことが多いです。また、一つ一つの音にしても全く日本語と同じ音というのは少なく、ごくわずかな違いが理解しづらいことも理由として挙げられるでしょう。
典型的な例として、自分で発音した時にはきれいに発音できているのに、ネイティブに確認してもらうと指摘を受けてしまうといった場合がこれに該当します。ネイティブは日本人よりも音をより細かく識別できるので、自分で完璧な発音だと思っても確認してもらうと指摘されてしまうことがあります。
日本語と英語では「アクセント」が異なる
2つ目の理由としてアクセントが挙げられます。日本語の場合、地方によって方言がありアクセントが異なる単語というのも少なからず存在しますが、標準語では単語の一つ一つにアクセントが存在しません。このため単語一つ一つに対して音の強弱がほとんどないのです。
それに対して英語の単語は、全てにアクセントを持っています。これは単語の始まりであったり、終わりであったりと単語によってさまざまです。この各単語同士のアクセントがしっかりつながることにより、文章として読んだ時に英語独特のリズムが生まれるのです。
日本語と英語では「音のつながり」が異なる
そして最後の3つ目の理由として音のつながりがあります。日本語の場合は単語と単語の区分けがしっかりされており、一つの音でも消えてしまうと不自然に感じてしまいますが、英語の場合は違います。
とくにネイティブのように、ある一定以上のスピードで英語を話す場合、ある特定の単語の音が消えてしまう場合があります。全ての単語一文字ずつ発音する日本語に慣れていると、違和感を感じる部分ではありますが、これがネイティブの話す英語とネイティブでない人の英語との差のひとつになっているのです。
個々の単語の発音が根本的に異なり、音の数が多いこと、単語それぞれのアクセントをしっかりと理解して単語同士をつなげ、そして時には音がなくなるという一つ一つが、日本人の英語発音学習を困難にしているのです。
録音して自分の発音のクセを確認してみよう
最も効果がある発音トレーニング方法として、自分の発音を録音してネイティブの発音と比較する方法があります。英語学習を行っている人の中でも、自分の発音を聞いたことがある人はあまり多くないのではないでしょうか。しかし、これは各単語の持っているアクセントを学ぶのにも非常に有効な方法です。
発音トレーニングの方法
まず、このトレーニングを初めて行う場合は、いきなり長文から実施するのではなく、短い文章や単語から始めることが有効です。使用する教材などはネイティブが発音しているものであればどれでも問題ありません。ネイティブが発音した後に自分なりに完全コピーし発音したものを録音します。録音が完了したら、録音した自分の発音とアクセントをネイティブのものと比較してみましょう。
初めて実施する方は、おそらく自分の発音した音と、録音して聞いた自分の発音した音が全く異なっていると感じ、恥ずかしく思う人も多いはずです。しかし、これでやめてしまってはこの練習方の効果がありません。自分が発音した音とネイティブの発音した音のどこが違うのかを分析して、繰り返しこの動作を行うことが練習のポイントとなります。
そもそも何がどのように異なるのか分析ができない場合は、ネイティブや発音が得意な英語教師に聞いてみて、自分の発音とネイティブの発音のどこが違うのかを明確にしましょう。
練習を積み重ねて、単語である程度練習を積むことが出来たら、少しずつ文章での練習へ移行していきましょう。文章の練習では、できるかぎりゆっくりとネイティブが文章を読んでいるものを教材として使うことをおすすめします。
これは、文章を早いスピードで読んでしまうと、音のつながりが入ってしまうためです。まずは音のつながりを意識せず一文一文を正しい音で発音できることを目指しましょう。文章で練習を行うと、自分の発音やイントネーションのクセが見えてくるようになります。自分のクセやできない部分を明確したあとは、クセが出てしまう部分のトレーニングを行うのが有効です。一文一文の発音が完璧に出来るようになったら、スピードを上げたもので練習をしましょう。先にも述べましたが、英語は読むスピードが上がると音と音のつながりが発生し、一つ一つの単語の発音の時とは異なるように聞こえるはずです。
この練習で重要になるのは、耳の良さになります。個人でできる練習方法のひとつですが、定期的にネイティブや発音の得意な英語教師に確認してもらうと、よりよい練習にすることができます。
発音のおすすめの克服方法
発音を学ぶおすすめの方法のひとつは、ネイティブと一緒に本を口に出して読む方法です。自分の声を録音して比較する方法にも類似しますが、実際にネイティブと話すことができる場合はこの方法もおすすめです。この練習で使う本は、非常に簡単な内容で、且つ短い文章で書かれている英語の絵本などが最適です。練習方法は簡単で、一文一文をゆっくりネイティブに読んでもらい、その後自分で声に出して読むのです。自分が読んだときに、少しでも発音が間違っていたら、その場で指摘をしてもらい、指摘を受けた単語をマークしておきます。
ある程度、練習が進んだら、自分が指摘された単語を見直し、発音の方法教えてもらいましょう。指摘を受ける多くの単語は、自分の英語発音のクセがあるものや、自分がこれまで認識していなかった発音になるはずです。指摘を受けた単語でどの音が適切に発音できなかったのかを発音記号で読み取りましょう。そして、指摘を受けた単語を繰り返し練習することはもちろん、同じ音を持っている単語をネイティブにピックアップしてもらい練習する、とさらに効果を上げることができます。
また、自分が指摘を受けた発音の確認として、自分自身でも指摘を受けた単語の音と同じ音を持っている単語をピックアップし、発音記号を確認することで自分自身の発音に対する認識を高めることができます。この発音練習のメリットのひとつは、ネイティブの口の形を見ることができることにもあります。
英語の発音は日本の発音と根本的に異なるので、口の形を見ることは重要なポイントです。指摘を受けなかった単語に関しては、そのままの発音でもネイティブにきちんと伝わるレベルであると言えるでしょう。
独学でも可能?
英語の発音は独学では学びにくいことは間違いがありません。しかし全く学習ができないというわけではありません。独学で発音の学習を行うのに有効なのは、英語発音のCD付教材を購入することです。発音に特化している教材の多くは誰もが発音をコピーしやすいように、文章、単語ともにかなりゆっくりと発音されていますので、これから発音を勉強する人にとっても、学習がしやすいです。
また、英語の発音学習に有効なもとして、口の形と舌の位置を示した教材も使うことができます。これはyoutubeや発音の学習書などに記載されている場合が多く、自分で学習を行う場合は、鏡で自分の口や舌の位置を確認しながら実施すると、より練習の効果を高めることができます。
すぐに効果を感じられなくても継続が必要!
英語の発音は独学での効果が得られにくいため、おろそかになりがちな部分です。とくに発音学習をはじめたばかりの時は、日本語との発音の違いから、発音しにくく感じることが多いです。しかし、ある一定の期間正しい英語の発音を繰り返し練習すると、人間の筋肉は舌の位置や口の形を自然と記憶し、慣れない英語の発音方法に違和感を感じなくなります。
英語の発音学習を行うことで、自然とこれまで聞き取れていなかった細かい発音の違いも聞き分けが出来るようになり、英語のリスニング力も同時に上がります。TOIECやその他のテストではまだまだ発音の分野がなく、後回しになってしまいがちですが、発音勉強は英語学習を行う上で多くのアドバンテージを与えてくれるのでしょう。