コラム

英語が苦手な人へ!伸びない人のための勉強法

取引先が外国企業だった、あるいは外人が上司になってしまったなど、急に英語が必要になることがあります。しかしビジネスマンの中にも、子どもの頃から英語が苦手だった、外国人に話しかけられると固まってしまうという方は意外と多いものです。一旦苦手意識を持つと、英語に触れる機会を避けるようになるので、ますます英語が嫌いになってしまいます。

しかし英語はセオリーを守って学ぶことで必ず上達します。英語はロジカル且つシンプルな言語ですので、正しい勉強法で学べば、比較的身につきやすい言語です。この記事では、英語が苦手だと思っている方のために、おすすめの勉強法についてご紹介します。

英語を「効率的に練習できるようになる」ための基礎をしっかり身につけよう

「英語が苦手」ということを克服するためには、場数を踏んで数多くの文章を読み、書き、話すのが一番です。しかし、基礎が出来上がっていない場合は、いくらたくさんの英語に触れても、なかなか英語力が積み上がらないものです。まずは、英語力の基礎になる「発音」「基本の文法」「アルファベット」という3つのツールをしっかり身に付けてみましょう。

逆に言えば、この3つのツールをしっかりと基礎から身につけた上で学べば、英語習得は決して難しいものではありません。

英語はアルファベットが26文字、文型が5つという、非常にシンプル且つ暗記の労力が少なくて済む言語です。例えばフランス語と比べると、フランス語のようなリエゾンや、名詞に女性男性のような使い分けは、英語には一切存在しません。世界に6,000種類あるといわれる言語の中で、世界共通語としての座を勝ち得たのも、英国が強大な国で植民地を広げていったという歴史的な沿革に加えて、英語が学習しやすい言語だからと言えるでしょう。

難しい日本語を使いこなせている

一方、私たちの母国語である日本語は、アラビア語と並んで、世界の言語の中でも最上級の難易度のカテゴリーに属しているといわれます。漢字、カタカナ、ひらがなに加え、尊敬語、謙譲語、丁寧語とさまざまなボキャブラリーがある日本語は、セカンドランゲージとして学ぶと何年もかかるほど難しい言語なのです。

私たち日本人はその日本語をいとも簡単に使いこなしています。正しく学べば、英語が習得できないはずはないのです。

ツール1:発音勉強法

ビジネスシーンでの英語は、伝わることが大切ですので、必ずしも完璧な発音である必要はありません。しかし、日本人の英語で、いわゆるカタカナ英語だと、ネイティブには通じず聞き返されてしまうことがあります。そのため、ある程度は発音の基礎を身に着けておくことが必要でしょう。

発音を学ぶコツ

発音を学ぶコツとして、一つ一つの単語レベルではなく、文章でリスニングをして学ぶことが重要です。音声付の英語辞書で聞いてみる英単語の発音が、英会話の中で使われると、変化するのに気づく方もいるのではないでしょうか。英単語は他の英単語とつなげると語尾などが変化します。

例えば「What is your name?」を単語ごとに聞いてみるのと、続けて使ったときでは発音が変化します。「is」と「your」がくっついて聞こえるはずです。

同様に、続けるためにという表現「to succeed」の発音は「t-sukseed」と、「to」の発音が短く弱くなります。

このような発音の違いは特にルールがあるわけではなく、そのほうが息継ぎのタイミングなどで言いやすいために自然に変化しているのです。こうした発音の変化は、実際にネイティブの発音を聞いてみて、自分でもマネをして声を出してみることで体得しやすいです。

マネをして話すことをシャドウイングといいますが、リズムとして体に刻み込まれるからです。

また、発音を学ぶための方法として、フォニックスという方法があります。上述のように、アルファベットの綴り字と発音との間にルールを文字化して規則性を示し、理論的に正しい読み方を学べるようにする方法です。ネイティブスピーカーの間でも子供への母国語教育として用いられていますので、私達セカンドランゲージとして英語を学ぶ外国人にも向いています。

たとえば、kという発音は、c, k, ck のどれかの表記となるというように、発音を可視化することで、単語による発音の違いを理解させ、習得させるのです。

6歳までに英語耳は作られるので、そこで聞いたことのない発音は身につけられないと幼児教育の教材などでは言われることはありますが、必ずしもそうとは限らないでしょう。幼少期にセカンドランゲージの教育を受ける機会がなかった人で、英語を自由に操り、ネイティブにも恥ずかしくない発音をする人は多くいます。

もちろん、幼少期にインプットを受けるにこしたことはないですが、たまたまそうではなかったとしても、発音を上達させることを諦める必要は全くないのです。

ツール2:基礎文法勉強法

ビジネスシーンでは、口語のみならず、メールや手紙など書く英語も必要です。口語だと単語を並べれば伝わることもありますが、文章となると、やはり基礎的な文法を覚えている必要があります。

英文法は、野球でいえば素振りのフォームのようなものです。

英文法が整っていなくてもコミュニケーションは成立することも多いですが、文法が整った英語を使えると、ネイティブからも一目おかれることができます。

また、相手のメールや手紙などの英文を読むときにも、英文法が分かっているのといないのでは、読解の精度やスピードが違います。

英文法を学ぶコツ

それでは、英文法を身につけるにはどうすれば良いでしょうか?

おすすめの方法として、まずは薄い問題集を一冊解いてみましょう。

社会人になって問題集を解くのは抵抗があるかもしれませんが、やはり英語教育の専門家が書いた問題集は、効率よく知識を身につけるのに役に立ちます。

そして、そこに掲載されている文法を解説するための例文を、文法とセットにして暗記してしまいましょう。ポイントは薄めで簡単な問題集を選ぶのがコツです。中学3年生程度の問題集でもよいかもしれません。

薄めの問題集を選ぶことで、最後までやり抜くことができますし、覚えなければならない例文の数も減らすことができます。そうすることで、やりきったという達成感や自信がつくので、英文法の勉強に加速がつきます。

その一冊を完璧にマスターしたら、次は大学受験用などの少し分厚めの問題を買って、使える表現にバリエーションを増やしましょう。実際に本屋で手にとって使いやすそうな問題集を選ぶのがいいのですが、「全解説頻出英文法・語法問題1000 」などは、内容が体系的かつ網羅的なのでおすすめです。

通勤時などの空き時間に、問題集を1問解くなど軽い負荷で長くコツコツ続けることが、結局は英語習得の近道ということになります。そして、間違った問題には印をつけておき、間違えなくなるまで繰り返し解きましょう。そうすることにより、弱点が潰されていき、穴がなくなっていきます。

ツール3:アルファベット勉強法

当たり前のようですが、英語はアルファベットでできています。ヨーロッパの人々と比べて日本人が英語習得に苦労するのは、日本語がひらがなとカタカナというアルファベットとは全く違う言語でできているからです。

アルファベットを習得するためには、アルファベットで書かれた文章を読むことと実際に書いてみることで、体にしみこませていくことが必要です。

まず読むことですが、教材としては、英字新聞やインターネットでネイティブ向けの英語記事などを読むのがおすすめです。また、Amazonなどで洋書も簡単に手に入りますので、気に入った本を購入してみましょう。できれば、日本語であらすじを知っているストーリーの方が、ストレスなく読み進むことができます。

1度目は、わからない単語があっても気にせず、とにかく最後まで通読することを目指しましょう。一度読んでみて、なんとなく話が読めてきたら、次は辞書を引きながら読んでみましょう。このとき、英英辞典を使うのがおすすめです。英語を英語の別の表現で言い換えることを「パラフレージング」といいますが、パラフレージングは英語頭を作り上げるにあたり不可欠です。日本語に翻訳してしまうと、その分読むスピードも遅くなりますし、アウトプットする際も一度日本語に置き換えるクセがついてしまいます。

次に書くことですが、ライティング上達の近道は、とにかくアウトプットすることと、上手な人のライティングをコピーすることがポイントです。

ビジネスシーンで英語を使う機会がある人は積極的に英文メールやレターを書いてみましょう。

英文メールにはある程度決まった型があります。たとえば、始まりのセンテンスは、「Hope you are very well」からはじめ、終わりは「I look forward to hearing from you. Thank you so much for your help.」というような文章で締めることが多いです。

こうした雛形をいくつか覚えることで、スムーズに英文でメールを書くことができます。

いまのところビジネスで使うチャンスはない、という人は、SNSなどのチャットを使って、ネイティブとチャットをするのも、ライティング上達方法としておすすめです。

ランゲージエクスチェンジといって、日本語を学びたいアメリカ人と、英語を学びたい日本人で、チャットで教え合うという方法も効率的です。

また、Meetupというアプリでは、日本にいる外国人と共通の趣味を通して集まることができます。

基礎からコツコツと

いかがでしたでしょうか。英語が苦手な人でも、基礎となるツールである、発音、基礎文法、アルファベットを使いこなせるようになることで必ず克服できます。義務教育から英語の授業がスタートするなどグローバル化によりますます英語の重要性は高まっています。

ぜひ英語を得意にして、ますます活躍の場所を広げましょう。

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