コラム

英語初心者が最初にやるべきこととは?

英語が得意になりたい、英語を話せるようになりたいという思いを抱いている人は多くいます。しかし勉強において初心者によく見られるのが「何をしたらいいのかがわからない」という状況に陥ることです。

結局具体的に何をしたらいいのかわからないので、いろんなものに少しずつ手を出してすべてが中途半端に終わるという結果になります。ここでは英語初心者の人がするべき勉強方法についてご紹介します。

目標を明確にしよう!

何事でもそうですが人間は目標がはっきりしていなければ頑張ることができません。具体的な目標があれば自分の勉強がどれくらい進んでいるかも明確に見え、モチベーションを保つのにも役立ちます。

勉強がつらいと感じたときでも目標を達成するためなら耐えられることもあります。

これは、受験勉強を頑張っている受験生が志望校も決めないまま受験まで高い集中力を持って勉強できるかどうかを考えればわかりやすいかもしれません。目標があるからそこに向かって行動することができるのです。

目標の立て方

では英語の勉強についてはどのように目標を立てればいいのでしょうか。

整理した方が動きやすいという人は「長期目標」「中期目標」「一日の計画」と分けるのがおすすめです。

長期目標は「TOEICで800点以上」「英検準1級取得」のようにはっきりとした資格などを設定するのが理想です。

「海外旅行で通訳なしで会話できる」「仕事で普通に使える」というものでもいいのですが、より具体的なものの方が目標にしやすいです。

中期目標は、その長期目標の途中経過が順調に進んでいるかどうかの確認です。数週間~数ヶ月単位でどれくらい勉強が進んでいるかを確認していきましょう。

一日の計画目標は、外出中は電車の中などでアプリを使って勉強、帰宅して寝る前には参考書を使って勉強もしくは英会話アプリなどで短時間英会話を行うといった日々の計画です。

目標を立てない場合の失敗例①

目標をはっきりさせない人がやりがちな失敗として多いのが、「とりあえず留学すればどうにかなると思う」と、何も決めずに留学に行ってしまうことです。

語学留学は確かに正しく利用すれば非常に学習効果が高い勉強法です。日々英語を強制的に使用する環境に自分を置くことで英語に慣れていくスピードも段違いに速くなります。

ただし、留学に行くには多額の費用と時間が必要になります。はっきりした目標もないまま大金を使って外国に行き、その間は日本での仕事や学業は休むことになります。

外国に渡っただけでは、英語初心者がいきなり行ってもスムーズな英会話はできません。なかなか通じないので英語を話すのが嫌になってきて、あまり会話自体をしなくなっていきます。なんとなく決めた期間を現地で過ごし、ほとんど英語の進歩がないまま帰国します。

その間、仕事や学業を休んでいたことを考えるとデメリットの方がはるかに大きいと言えます。

留学は綿密な計画を立てて、前準備をしっかりとしてから行かなければ効果は出ないのです。

目標を立てない場合の失敗例②

「聞くだけで英語が上達するという英語教材」に頼り、英語のCDなどを聴いているだけで英語力が上がっていくと勘違いしてしまうことです。

ある程度英語の基礎単語、基礎文法ができている人であれば効果があるかもしれませんが、そうでなければただの音楽と同じです。

英語初心者がこれで英語が上達するのであれば、英語の基礎ができていない小学生に英語の洋楽を聴かせていれば、その生徒は英会話ができるようになるという理屈になります。

もちろん聴いていないよりはマシかもしれませんが、洋楽を聴いていたからといって英語が話せるようになるわけではありません。

やはり英語初心者は基礎の英単語、基礎の英文法をしっかりと学んだ上で、リスニング、英会話を行っていくのがもっとも効率の良い勉強法なのです。「英会話スクール」なども同様で、とりあえず通えばどうにかなるという人が多いですが、英語の基礎ができていないのにネイティブの人と会話しろと言われてできるはずがありません。やはり基礎をつくってからという順番になるでしょう。

目標をはっきりさせるメリット①モチベーションの持続

目標を立てて計画的に英語の勉強をしていくと、モチベーションを持続できるというメリットがあります。

例えば入試において「TOEIC○○点以上であれば入学金免除」という免除制度があったり、会社などでも英語検定やTOEICの点数によって海外支店や事業部で働くことができたり、というシステムがあります。

あてもなく勉強するのは苦しいものですが、自分が勉強することでこういった利益がある、報酬があるということが明確になっていればモチベーションを持続させることができます。

また、こういった目標があればモチベーションを持続させるための行動を取ることもできます。

英語初心者がいきなり英会話スクールに行くのはあまりメリットがないものですが、そこで「英語で会話する友人を作る」という目的があるのであればメリットはあると言えます。

これはスクールに通っている日本人と友達になるということではなく、スクールの講師と友人になるということです。スクールや語学研修などに参加しても日本人と日本語で会話していては何の意味もありません。

スクールの講師と友人になれば英会話を日常で行うことができるようになります。

日本人同士で集まるのであれば、「日本語禁止」で食事をするなどもおすすめです。英語しか使えない状況であれば、どうにかして英語で内容を伝えようとするので楽しみながら英語を使うことができるでしょう。

少しずつ英語で話せることが実感できるようになってくれば英語の勉強も持続しやすくなっていきます。

目標をはっきりさせるメリット②学習計画をはっきりさせられる。

目標を英語検定やTOEICなどに定めるメリットに「学習計画を立てやすい」ということが挙げられます。

こういった資格の試験は日時が決まっているために、それを目標に勉強しやすいのです。

例えば英語の初心者が英語検定2級取得を目標にしたとします。

そのとき、簡単かなと思いながらも「4級」「3級」「準2級」と順に合格していくことで、自分の英語力の成長をはっきりと目に見える形で確認しながら学習を進めることができるのです。

もし不合格になった場合でも自分の力が現在どのくらいなのかを測ることができます。

これはTOEICなどでも同様で「○○点」をとるという大目標に向かっていくのですが、英語初心者がいきなり900点などを取れることはありません。

まったくの初心者であればまずは400~500点くらいを目標にしながら点数を伸ばしていくという計画がいいでしょう。試験の日程が決まっていますので、細かい計画が立てやすいです。

1年後の社内審査に向けて、1年後の海外旅行に向けてといった期限が決まっているものに対しては、それに向けて勉強の計画を立てていくことになります。期限があるからといって焦る必要はありません。

例えば1年という期間があるのであれば、まず英語の基礎から固めていきます。

初心者が失敗するのはこの基礎部分をしっかりと固めないままリスニングやスピーキングばかりを行って効率が悪くなるということが多いです。

英単語や英語の文法というと、それだけで嫌がる人が多いのですが、まず基本は「中学生レベル」の基礎です。

英単語や英文法は中学生のレベルのものがマスターできていれば、たいていはこなせるようになります。

そのためいきなり難解な問題集や参考書を使うのではなく、中学生レベルの基礎についてまとめられた参考書や問題集を使用したり、英語のアプリなどで基本に忠実なものを利用したりすると効果がでやすくなります。

あまり勉強の習慣がなかった人の場合はゲーム性や物語性が強いアプリもありますし、映画などを利用したものもありますので、そこから入っていくのがいいでしょう。

こうして基礎をしっかりと数ヶ月かけて固めてからリスニングやスピーキングに入っていきます。

特に英語検定やTOEICにはリスニングはつきものです。

文章で書いていれば理解できるが、ネイティブの発音で話されると、何を言っているかわからないということになってしまいがちです。

ただし、英語の基礎ができていればよほど早口でまくしたてられない限り、なんとなく何を言っているのかはわかるようになってきます。この段階から発音にも注意して英語を聞き取るトレーニングをしていくと効率的です。

そしてスピーキングです。日本人は勉強してインプットは多くするものの、それを英文で書く、英語で話すというようなアウトプットが少ないと言われています。

ここまで数ヶ月英語を勉強してきていれば、まったく英文が作れない、英語が話せないということはないはずです。ここからは多少失敗をしてもアウトプットをすることで英語がレベルアップしていきます。

恥ずかしがらずにどんどん英語を使っていきましょう。

こうしたことも目標を立てて計画的に行えばスムーズに進めていけるでしょう。

現在の自分の実力をはっきりさせることも重要

英語の勉強に関しては自信を持ちすぎるのも、自信がなさすぎるのもいけません。

自信を持ちすぎていると勉強意欲が湧いてきませんし、初心者に何よりも大事な「基礎」を勉強することに大きな抵抗を感じるからです。

かといって自信がなさすぎるのも問題です。どちらかと言えば日本人には自信がない人の方が多いのですが、「初心者だからダメ」「目標まで行けるかどうかわからない」と思ってしまうと勉強に身が入りません。

そして自信がない人はとくにアウトプットが苦手です。時には無理をしてでも英語で会話したりすることも必要になるでしょう。もっとも重要なのは客観的に自分の現在の力を正しく見ることができるかどうかです。

資格の試験などはそれを見るのに非常に適しています。それらを利用して実力を見極めていきましょう。

英語の初心者は間違えた勉強法に進んでしまいがちです。まずは大きな目標を立てて、それに向けて計画的に進めていくことが重要です。段階的な中期目標を立てるとさらに効率は上がっていくでしょう。

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