英検 2級 勉強法

【保存版】英検2級合格対策!受かるための勉強方法とは?

留学や就職、進学などの目的で受けている方がとても多い英検。いくつか級がありますが、今回はそのなかで高校卒業程度の難易度である英検2級の難易度や勉強法、一次試験・二次試験における対策を紹介します。なお、「高校卒業程度」とは、高校で学習する範囲を一通りマスターしているという意味ですので、言い換えれば中堅以上の大学受験で英語の合格点を満たすレベルと言えます。

英検2級の難易度や特徴

英検2級の難易度は、「高校卒業程度」と英検の公式HPにも記載されています。これは具体的にはTOEICで550点程度に相当します。就職活動でアピールできる最低限の点数です。高校で習う文法や語彙を概ね網羅していれば合格可能ですが、準2級以上は長文のライティング問題もあるので、ある程度自分で英文を書く力も求められます。

リーディング力とライティング力は、一次試験で測定されます。

大半が4択の問題になり、ライティング問題は100語程度で出題されます。リスニング問題は、会話文問題と短い文章の読み上げを聞き、内容を答える問題です。難易度は高校卒業レベルなので相応に難しく、下位の級と異なり英文が一度しか読まれないので注意が必要です。

リーディング力、ライティング力を総合的に測定する方法として二次試験で面接が実施されます。詳細は後ほど紹介しますが、下位の級より課題が増え、格段に難易度が上がります。

英検2級のポイントと勉強法・対策

それでは続いては、英検2級の各パートのポイントと勉強法、対策について見ていきましょう。

一次試験・筆記

まず、英検2級の一次試験の筆記対策です。大まかな設問の構成は以下の通りでおおむね固定されています。準2級から出題される長文ライティング問題の攻略が筆記における重要なポイントとなるでしょう。

(リーディング・ライティングの設問構成)

l  短文の語句空所補充

……短文または会話文の空所に、文脈に合う適切な語句を補う

l  長文の空所補充

……パッセージの空所に適切な文や語句を補う

l  長文の内容一致選択

……パッセージ(長文)の内容に関する質問に答える

l  ライティング(英作文)

……質問に対する回答を英文で書く。80〜100ワード

最初の3つは下位の級と構成自体は大きく変わりませんが、2つ目が会話文でなく基本的に「長文」となります。もちろん難易度も文法・語彙量の観点から格段にアップします。ライティングでは80〜100ワードクラスの英作文が求められます。これより下位の級ではライティング能力を求められる側面は限定的だったので、ライティング対策もまた2級のポイントと言えます。

単語・文法についてはある程度地道に習得していくしかないところです。大学受験レベルの単語帳が良いですが、そのなかでもややレベルが高めの英単語帳を利用したほうが良いでしょう。文法についてはよほどニッチな文法でない限り、高校3年間である程度完成するものなので、高校の教科書で出てくる文法で「わからないものはない」状態を目指しましょう。やはり大学受験レベルの難易度高めのもので学習していくことをおすすめします。

最後にライティング問題ですが、指定語数80〜100語程度で、内容は特定のトピックに対し、自分の意見と理由を述べる形式となっています。対策方法の詳細は別の記事で紹介しているのでそちらも参考にしてもらえればと思いますが、

・最低限出題に沿った答えを書く

・論理的な英文の型に沿って書く

・大学受験レベルで遜色のない単語、文法を用いつつ正しい英文を書く

概ね以上のことを意識しながら書けば、及第点が取れるでしょう。論理的構成を意識して英文を書くのは初めての方もいると思うので、まず「きっちり構成を守る」ことを意識しながら取り組むと良いでしょう。

一次試験・リスニング

続いてリスニングですが、設問構成は下記の通りで2つの設問によってリスニング力を測定します。

(リスニングの設問構成)

l  文の内容一致選択

……短いパッセージの内容に関する質問に答える(放送回数1回)

l  会話の内容一致選択

……会話の内容に関する質問に答える(放送回数1回)

リスニングについては、アプリ、参考書など形式は問いませんが、事前に英検2級向けのリスニング対策を行っておくことが重要です。問題の形式は下位の級と大きく変わりませんが、「1度しか音声が読まれない点」は注意が必要です。ある程度リスニングと出題形式に慣れておくことが最も重要なので、対応の問題集を解いておくことをおすすめします。

二次試験・面接

英検2級では面接の内容もレベルアップします。試験後半にはマンガのような3コマの絵を見て状況を説明する問題があります。これまでのパッセージを読み上げてその内容を回答する問題と比べると、大幅に難易度は上がります。面接官の会話スピードも速くなりますので、落ちついて対応しましょう。

二次試験については、実際に練習をしておくことが最も近道と言えるでしょう。英会話に通ったり、予備校に通い、直接面接の練習をする機会が作れるなら是非活用しましょう。また、現在はスカイプなどを利用したオンライン形式の英会話サービスもあります。2級と同じ形式での面接練習ができればベストですが、仮にそうでなくとも、英語の受け答えを練習しておくと大きな効果があります。積極的に利用するといいでしょう。

また、下位の級よりフェーズは多くなるものの、二次試験の流れはほとんど変わりません。流れを覚えておくと当日スムーズに対応できるようになりますので、下記の流れを頭に入れておきましょう。

(二次試験の流れ)

1.              入室:ノックして部屋に入る。「Hello.」と挨拶できれば充分です

2.              「面接カード」を渡す:面接官から指示がありますので、「Here you are.」 と言った上で面接カードを渡します

3.              着席

4.              氏名・級の確認、挨拶:名前は尋ねられたら、答えます。「My name is〜」でも「I’m〜」でも問題はありません。その他簡単な挨拶を交わします

5.              「問題カード」を受け取る:パッセージおよびイラストが印刷された「問題カード」を面接官から受け取ります。「Thank you.」と添えます

6.              パッセージの黙読(20秒)〜パッセージの音読:面接官から指示がありますので、それに従って進めます

7.               パッセージについての質問:音読したパッセージの内容について質問されますので適切に答えます。面接の場合は文法的に正しいかどうかはさほど厳密ではなく、流暢に会話が成立していることが重要です。また、カードを見て答えることも可能ですので、焦らずに確認しながら着実に答えましょう

8.               No. 2の考慮時間(20秒)〜イラストの展開説明(No. 2):No. 2では、「問題カード」に印刷された3コマ程度のイラストの内容を説明します。20秒考えた後に説明します。説明の制限時間は特段ありません

9.              「問題カード」を裏返す

10. 受験者自身の意見を問う質問①:問題カードに関連した内容で、受験者自身の意見を問う質問がされますので、意見を冒頭で明示し、理由を答えます。

11. 受験者自身の意見を問う質問②:問題カードとは無関係の意見を問う質問がされますので、同様に的確に回答します

12. 「問題カード」を返す:面接官の指示に従ってカードを返却します

13. 退室:退室時は「Thank you very much.」と挨拶するのが無難です

以上の流れを淀みなく進められるかも採点対象ですので、まず上記の流れを理解し、場面場面で適切な挨拶を添えていけば一定程度加点になります。慣れてしまえば比較的簡単にできるようになるかと思いますので、まず真っ先に上記の流れを覚えましょう。

また、2級において下位の級よりレベルアップしている点が、「意見を求める」質問が多くなることです。意見―理由という基本の構造をまずは守るよう意識しましょう。英語というのは日本語と比較して、先に意見をはっきり言うことが好まれる言語ですので、実践するとそれだけで印象が良くなります。また意見は「真に自分の意見」である必要はなく、世間一般的に「そういう考え方もあるよね」というレベルであれば大丈夫です。就職面接のように深掘りを求められることも基本的にないので、自分の本当の意見に拘らず、質問に即した答えやすい回答を話すようにしましょう。

合格して自信をつけよう!

英検2級は長いライティング問題、リスニング、面接のタスク・質問内容など、多くの問題が下位の級よりレベルアップします。高校レベルの内容をほぼマスターしないと合格は難しい級ですが、その分取得すると英語が苦手な人が多い日本においては「平均以上に英語ができる」レベルに到達すると言えます。合格すれば大きな自信に繋がるでしょう。4技能全てを高めることができるのも英検の利点ですので、各々しっかりと対策を施して英語力をブラッシュアップした上で挑戦しましょう。

出典(英検公式HP 各級の目安):http://www.eiken.or.jp/eiken/exam/about/

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