英検準1級リスニング対策|合格を勝ち取るためにすべきこと
今度、英検準1級を受験する人の中で、単語もリーディングは自信があるけど、リスニングが苦手…という場合、どのようにすれば合格を勝ち取ることができるのでしょう?
リスニング対策や、リスニングのコツについてご紹介します。
英検準1級のリスニングとは?
まずは、準1級のリスニングではどのような問題が出されるのか確認しましょう。
時間は約30分、1部では、会話の内容一致選択が出されます。問題数・配点は12問です。
2部では文の内容一致選択、こちらも問題数・配点は12問。3分でReal-Life形式の内容一致選択、問題数・配点が5問となり、リスニング合計で86問が出題されます。
会話の内容一致選択
スピーカー2人の会話をリスニングします。2級はAさんが2回、Bさんが2回、と発言回数が分かっているのでリスニングしやすかったのですが、準1級は発言回数が2級より多くなっています。さらに、Aさんが5回、Bさんが4回など発言回数もまちまちなため、リスニング時間も長く、会話の内容も多くなっています。
情報を整理しながら、リスニングしていくことが求められます。
選択肢の難易度はそれほど高くないことから、会話の内容を聞き取れていれば、正解を導きだすことは難しくないでしょう。
文の内容一致問題
スピーカーのナレーションを聞き取る問題です。まずナレーションが流れ、その後にその内容に関する質問が2問出されます。選択肢は問題用紙に4つずつ書かれています。先に読んでおくことで、質問内容をある程度推察することもできますね。
ここでは、6つの長いナレーションをリスニングすることになります。記憶保持もポイントとなるでしょう。質問内容は、わりとザックリとしていて、あまり細かい内容まで問われることはありません。大きく内容を捉えながら、リスニングしていくことが求められます。
Real-Life形式の内容一致選択
準1級で初めて出てくる形式のため、対策をしておくとよいのが、このReal-Life形式での問題。スピーカーの説明文をリスニングし、適切な選択肢を選ぶ、というものです。問題用紙にはSituationとQuestionが書かれていて、10秒間読む時間を与えられます。それを読んでからリスニングできるので、説明文の内容をだいたいは把握してからリスニングすることになりますね。
スピーカーが読み上げる説明文は、文の内容一致問題に比べると短く、さらに質問も一つしかありません。Questionをしっかり理解しておくことで、リスニングしながら、除外できるものも探しやすいでしょう。
英検準1級リスニングのコツとは?
準1級となると、長い英文をリスニングしなくてはならないし、読まれるスピードも速い…どうしたらリスニングできるようになるのか、コツをご紹介します!
和訳せずにリスニングする!
準1級にまでなると、長い英文を聞き取らなければなりません。1回しか流れませんので、集中力も必要になります。長い英文を聞くことに慣れておくとよいでしょう。
そして何より大切なのは、日本語に直してリスニングしないことです。英文を聞いて、イメージや英語のように思い浮かべられるとベストです。実際に英語で話したり聞いたりする時に、日本語に直していては、会話は成り立ちません。英検に合格するためにも、イメージでリスニングすることは必須のスキルとなりますが、英語でコミュニケーションをとるためにも、早くからイメージでリスニングしていくクセをつけるようにしましょう。
選択肢を読んでからリスニングする!
リスニング前に選択肢をあらかじめ読んでおくことで、だいたいの内容が推察できます。実際の会話でも同じですが、唐突に脈絡のないことを英語で聞かれると、戸惑ってしまい、簡単な英語でも聞き取れないことがあります。内容が大まかでも分かっていると、頭の中で回路ができているので聞きやすくなるのです。
リスニングに苦手意識があるのであれば、リーディングとライティングを前倒しで進めておき、リスニングの選択肢を読む時間を、余裕をもって確保しておくのもコツです。時間に余裕ができると、心にも余裕が生まれます。落ち着いて選択肢をしっかり読んでおけば、リスニングの心構えもできますね。
折れない心。メンタルを強化する
リスニングのコツの一つとして、聞き逃してしまっても、何とか食らいつく諦めない心があります。準1級はリスニングのスピードも速く、長いため、聞きとれない箇所が出てくるとパニックになってしまったり、そのまま復帰できないことがあります。そのセンテンスが聞き取れなかったとしても、諦めず、次のセンテンスから入ることや、単語が聞き取れなくても、前後の文から補うことも必要です。
準1級のリスニングが完璧に聞き取れるという人は、準1級を受ける受験生の中にはあまりいません。聞き取れるのであれば、1級を受けた方がいいかもしれないからです。ですから、聞き取れないことでやる気を喪失するのではなく、どのようにしたら補えるか、流れについていけるか、という点に注目した方がよいでしょう。
やっぱり必要!単語力
リスニングなのに、単語力?と思う方もいるかもしれませんが、すべてのセクションに必要不可欠なスキル、それは単語力なのです。単語は、いわゆる土台。土台がしっかりしていなければ崩れてしまいますよね?
また、単語が分からないことで、リスニングで聞き取れない部分も当然増えてしまいます。リスニングできる単語が増えることで、リスニング自体がとても楽にできるようになるのです。
リスニングができない、と悩んでいる場合も、本当にリスニング力が原因なのか一度疑ってみるのもよいかもしれません。リスニングができないと思っている原因は、実は単語力が弱い可能性もありますよ。
リスニングが苦手な人にオススメの問題集
リスニングが苦手な人は「英検準1級リスニング問題150」で実践練習をしてみましょう。準1級から新しくでる出題形式にも慣れることができます。
音声が本番より少し遅めなので、苦手な人はまずこの問題集から取り組むと、進めやすくなります。慣れてきたら、速度を速めてリスニングできるか試すのもオススメ。準1級を目指す人が使うことの多い問題集のため、中古でも手に入りやすいです。その際、必ずCDが付属しているか、また古すぎないバージョンか確認するようにしましょう。
また、もっと数こなしをしておきたい場合には「英検分野別ターゲット 英検準1級リスニング問題」を使うのもよいでしょう。
過去問題、やっぱなしはNG
対策問題集を終えたら、過去問題集で時間を測りながら、時間内にきちんと終わらせることができるか試してみましょう。過去問題集で実践練習することで、苦手な部分も浮き彫りにされると思います。
この過去問題集、やりっぱなしにしていませんか?最低でも2回は解くことをオススメします。新しい問題ばかり求めるのは、あまり成長しません。間違えた所はきちんとチェックをして、2回目には解けることが大切。なぜ間違えたのか確認して、必ずできるようにしましょう。
英検準1級リスニングのコツを押さえて、合格しよう!
準1級リスニングの内容や、コツについてご紹介しました。苦手な部分が分かっているのであれば、対策をしっかり行うようにしましょう。読み上げるスピードの速い準1級でも、選択肢をあらかじめしっかりと読み解いておくことで、落ち着いてリスニングに集中することができますよ。
コツをおさえて、準1級合格を目指しましょう!