中学英語文法1覧表

中学英語の文法を簡単におさらい!

英語が苦手になってしまう原因の多くは、中学で習得する文法があやふやなためです。

英語は「積み上げ型」の学習分野なので、中学で学ぶ文法が正しく理解できていないと、高校で学ぶ英語も理解が難しくなります。

また、実生活の場面で使われる英語は、中学で学ぶ文法の範囲で済む場合がほとんどです。

そのため、「中学の英文法を正しく理解することが、英語を制する鍵」といっても過言ではないでしょう。

そこで今回は中学英語の文法を、「動詞」と「文章の形」という2つのポイントからおさらいしていきましょう。

中学英語文法で一番大切な「動詞」をおさらい

英語という言葉でもっとも重要なのは、動詞の理解です。

日本語に比べ動詞自体が変化したり、動詞が文章の形を決めたりするなど英語では動詞がとても重要な役割を担っています。

まずは中学で学ぶ動詞の性質についてご紹介していきましょう。

be動詞と一般動詞

英語の動詞は「be動詞」と「一般動詞」の2種類に分かれます。

be動詞とは「AとBが同じである」ということを表す言葉で、主語によって使われるbe動詞は決まっています。

一人称(自分)ならば「am」、二人称(話している相手)ならば「are」、三人称(それ以外)の場合は「is」を使います。

be動詞は数こそ少ないですが、そもそも文章というものは「AとBがイコールだ」もしくは「AとBがイコールではない」といった文章表現によって構成されるケースがほとんどです。

そのため、使用頻度は非常に高くなります。

今一度しっかり複数形や、時制についても整理しておきましょう。

一方で「一般動詞」とは「食べる」「行く」「歌う」など、be動詞以外の動詞全体を指します。

一般動詞の重要な性質として、主語が三人称単数現在の場合は、「s」がつくというものがあります。

逆に言うとささやかなこの「s」の音をアメリカ人は聞き取って、「主語が三人称単数現在だ」ということを認識していると言えます。

動詞の時制

英語が過去や未来のことを表現する時に形が変化することは、中学でよく苦戦する点なのではないでしょうか。

過去形は動詞の最後に「ed」をつけて表現します。例えば「study」は「studied」になります。

しかし中には動詞そのものが変わっていくタイプもあるところが難しい点です。

例えば「go」。

「go」は過去形になると「goed」ではなく、「went」になるのです。

では未来のことを表現したい時はどうなるか覚えていますか?

答えは「be+going+to+動詞ing」です。

「〜するでしょう」「〜するつもりです」といった、これから先のことを表現できます。ちなみに「will」という助動詞を動詞の前においても同じことが表現できます。

また、英語の場合、過去・現在・未来だけではなく、さらにもう2つ「現在進行形」と「現在完了形」があります。

一つは現在進行形です。

現在進行形は、今まさにしていることに対して使う表現で、「be動詞+動詞ing」で構成します。

もう一つは「現在完了形」です。

日本語ではすべて過去形で表しますが、英語の場合「〜したことがある」「すでに〜してしまった」といった経験を表す際は、現在完了形を使います。

“線的な”過去に対しては、区別して表現するということです。

いわば普通の過去形は「静止画的」であり、現在完了形は「動画的」な過去の表現と言えるでしょう。

この現在完了形にする場合は「have+過去分詞」を使います。

動詞の過去分詞は、基本的に過去形と同じように「ed」をつければOKです。

ですが、動詞のなかでまるごと変化する「go」のようなものは、過去形の「went」に対し過去分詞の形は「gone」になります。

「文の変形」も大切

日本語と英語の次に大きな違いは文章の形です。

英語では単語を並べる順番にしっかりとしたルールが決まっています。

日本語の場合は「彼は学校へ行った」ということもできますし、「学校へ彼は行った」ということもできます。

ですが英語の場合は、このように順番を変更することが基本的にできません。

絶対にできないということもないのですが、日本語よりも制限が多くなります。

ただし逆に言えば、その制限があるおかげではっきりと一つ一つの単語を日本語のように発音しなくても意味が通じるという利点もあります。

肯定文と否定文

否定文にする時には決まったルールがあり、動詞の種類によってルールは変更されます。

be動詞の否定文にする場合はbe動詞の後ろに「not」をつけます。

また、一般動詞の否定文の場合は動詞の前に「don’t」を挿入します。

例)

I am angry. → I am not angry.

I go to school. → I don’t go to school.

Yes/No疑問文と、疑問詞を使った疑問文

続いて疑問文の作り方です。

Yes/Noで答えられるような疑問文は、動詞に相当する部分を頭に持ってくることで構成されます。

be動詞の場合はそのままbe動詞を文頭に持っていきます。

一般動詞の場合は「do」を頭に持ってくればOKです。

例)

Your name is Tom. → Is your name Tom?

You have a lot of books. → Do you have a lot of books?

なお、Yes/Noで答えられない疑問文を作る時は疑問詞を頭に持っていきます。(疑問詞とはwho、what、when、whereなどのこと)

その後はYes/No疑問文の順番と同じです。

例)

You like apple. → What do you like?

命令文と感嘆文

命令文の作り方も中学の英文法でとても重要なポイントです。

動詞の原形を頭に持っていき、主語のない文章で構成されます。

なお、禁止の命令文の場合は頭に「don’t」をつけます。

驚きや感動などを表現する感嘆文は、「what」か「how」を一番頭に持っていきます。

そして最後に感嘆符「!」をつければOKです。

受動態

受動態とは「〜した」ではなく「〜された」という受け身の表現です。

英語では「be動詞+過去分詞」で表現されます。

文章の構成は、「主語+be動詞+過去分詞+by+行為をした人」となります。

例)

I give you money. → You are given money by me.

まとめ

以上、今回は中学英語の文法で最も大切な動詞と、文の変形についてご説明しました。

今回説明した文法以外にも、中学で習う重要な英文法として助動詞や比較級、不定詞があります。

ですが最も重要な文法は、動詞と文の変形の2点と言えるでしょう。

この2つをしっかり理解していれば他の分野の勉強もスムーズになりますし、英語が非常に首尾一貫した言葉であることがわかるはずです。

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