海外大学編入

海外大学の編入方法は?留学とは違うこれからのスタンダード

海外の大学への編入は、日本ではあまり知られていませんでしたが、最近はアメリカやイギリスなどの名門大学に進学する方法として注目されています。

今回は編入の方法とメリットについてご紹介していきましょう。

「編入留学」はアメリカやイギリスではかなり一般的

欧米諸国など最終学歴を重要視する国では、英語力がそれほど高くなくても編入できる「パスウェイプログラム」や、費用を抑えられる短大のカレッジを経て世界トップレベルの4年生大学に編入していくという方法があります。

アメリカで編入は「Transfer」とも呼ばれ、それほど特別なことではありません。

自分に合っている大学を見つけ、レベルの高い学校で学んだり奨学金を出してくれる大学を選ぶなど、様々な理由から頻繁に行われています。

入学には2種類の方法がある

アメリカの大学に入学する場合、2種類のルートがあります。

「フレッシュマン」と「トランスファー」です。

日本の高校を卒業した後に、海外の4年制大学に1年から入学していく方法が「フレッシュマン」です。

日本ではこの形が一般的ですが、フレッシュマン入学の条件は決して簡単ではありません。

トップレベルの大学ともなれば、非常に高いGPA(米国で一般的に使われている学力評価値のこと)が求められますし、北アメリカなどでは日本のセンター試験に相当するSATというテストが条件の一つとされ、そのテストで一定のスコア以上を取得することが要求されます。

こうした条件を日本にいながらしてクリアするのはあまり現実的ではないため、海外の大学へ進むことを諦めてしまう人も多いのです。

しかし前述の通り進学にはもう一つの方法があります。

それが「トランスファー」です。

例えば、日本の高校を卒業した後に、アメリカの短大で2年間学んだ後、アメリカの4年制大学の3年生として編入することができます。

これは海外では決して特別なことではなく、名門大学に在籍している学生の2~3割は編入組と言われています。

日本ではほとんど知られていない方法ですが、この流れを組んで進学をしている留学生も多いのです。

まず短大に入学して編入するケース

アメリカでは4年生大学と短大の間にはしっかりとした繋がりがあり、トランスファーのシステムもしっかり整備されています。

特に地理的に近い場合に繋がりが強い傾向があります。

例えばLBCCというカリフォルニア州の短大がありますが、この短大は近くのUCLA、UCバークレー、UCサンディエゴなどといった同じ州にある4年制大学との連携が強固です。

また、オーストラリアではJFEという職業訓練プログラムもあります。

そのプログラムを修了をすることで、現地の大学へ編入する資格が得られるプログラムです。

これはビジネスやコンピューター、工学などといった実用性の高い学問分野を専攻するケースでおすすめの進学手段です。

<h3>ハイウェイプログラムを利用して編入するケース

直接大学に1年生から入学する際には、英語力やGPAが大学の基準を満たしていないといけませんが、大学によっては提携を結んでいる教育機関などが運営している1年の「パスウェイプログラム」が準備されている場合があります。

これは講義の聞き方やノートの取り方など基本的なことから、論文の書き方やプレゼンテーションといった発表の仕方、それから大学で必要なアカデミックなジャンルの英語力を指導するプログラムです。

こちらを利用すると、大学の2年次に編入する条件が得られます。

しかもこのプログラムの受講によって大学の単位も同時に取得できることがあります。

直接入学をした生徒よりも、このプログラムを修了した生徒の方が、その後の4年制大学での学習がスムーズになり、全般的に成績が上がりやすい傾向があります。

海外大学編入の2つのメリット

上記のような方法をとって大学に編入するメリットについて見ていきたいと思います。

メリットその1:フレッシュマン入学よりも名門大学に入りやすい

何よりも大きなメリットは、普通の1年生からの入学より名門大学に入学できる可能性が上がることです。

フレッシュマン入学では様々な難しい条件が与えられていることが多くあります。

高校の成績、TOEFL、SATのスコアなど非常に高いレベルの学力が求められるのです。

英文のエッセイやボランティアの経験が条件になっているケースさえあります。

日本だけで勉強している人にとってはあまりにも大変であり、トップ校の大学を目指すのは、あまり現実的ではありません。

また、中くらいのレベルの大学を目指す場合でも、留学できるだけのレベルまで英語力を引きあげる必要があり、多くの勉強時間が必要になります。

その点、海外編入は、まず語学学校で留学用の英語を学び、その後海外の短大へ進んで編入する形になるので無理がありません。

もちろん堅実な努力は必要ではありますが、徐々に名門大学に入学していくための基礎固めができるルートなっています。

アメリカの語学学校や短大へ入学するということもそれほど大変ではなく、日本の高校で勉強していればクリアできる難しさです。

メリットその2:学費を安く抑えることができる

実は編入という形をとっていると学費も安く抑えられます。

州立短大や語学学校の学費などは、大学よりかなり安く、4年間通うよりも短大2年と4年制大学を2年通うという形の方がトータルで安くなるのです。

また、短大の中には優秀な学生に返金不要の奨学金制度を設けているところもあります。

もし利用できれば短大の2年分の学費は事実上ゼロになります。

海外編入はこれからの時代の新しい進学の形

アメリカでは地域の短大と4年制大学の結びつきが非常に強いので、その短大の優秀な学生を受け入れるシステムが整っています。

その点に注目し、日本からアメリカのトップ校へ無理なく進んでいけるのが海外編入という形です。

希望の高校や大学に入れなかったとしても、決してあきらめる必要はありません。

この方法を活用すれば、世界ランキングでかなり高いレベルの大学に通うことも不可能ではないのです。

編入は人生の大切な時間を無駄にせずに高い学歴を得られる有効な手段です。

もし興味がある人は選択肢の一つに加えてはいかがでしょうか。

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