TOEIC 900点 レベル

TOEIC900点を徹底分析(勉強法・体験談あり)

英語の資格と言えば英検、TOEIC、TOEFLなどが思いつきますが、実際にそれがどれくらいのレベルなのか、取得するのにどれくらい難しいのかといったことは知らない人が多いのも事実です。

そこでここではTOEICで900点を取ることについて、レベルや難易度なども含めて細かくご紹介します。

TOEIC900点のレベルとは?

990点満点のTOEICで900点以上をとっているのは受験者全体の中でも上位3%ほどだと言われています。これだけを見てもかなり難しいものであることがわかります。

TOEICの点数と英語力の関係性についてはTOEIC協会が公開している「PROFIENCY SCALE」という表を見ればわかるようになっています。以下にまとめます。

レベル     スコア     評価

A          860      Non-Nativeとして十分なコミュニケーションが出来る

B          730      どんな状況でも適切なコミュニケーションが出来る素地を備えている。

C          470      日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる。

D          220      通常会話で最低限のコミュニケーションができる。

E                      コミュニケーションができるまでに至っていない。

TOEIC900点はネイティブではない人であるが、十分にコミュニケーションができるという判定になります。

もちろん、点数を取っているから英会話が得意ということにはなりませんが、ある程度の意思疎通ができるのは間違いないでしょう。

ただし、リスニングパートよりもリーディングパートで多く点数を稼いでいる人の中にはそれほどコミュニケーション力がない場合もあります。レベルとしては同じ英語の資格でいうと英検1級とほぼ同様であるとされています。英検の場合は「話す」「聞く」「読む」「書く」の4つの技能すべてを問われますが、TOEICではすべては問われませんのでまったく同じレベルかどうかは言い切れない部分もあります。

これらの資格よりもTOEFLで100点以上をとるのが難しいとされ、上には上があります。

TOEICの試験内容と形式

大きく分けると「リスニング」のパートと「リーディング」のパートに分かれます。

リスニングパートでは英会話慣れをしている人であれば満点も目指せる内容です。細かい部分まですべて聞き取ることができなくてもほぼ理解ができると言われ、TOEICで900点を超えてくるにはここで点数を落とさないということがポイントとなります。

一方でリーディングのパートでは2016年の5月に大きな変化があり、第210回のテストから出題形式に変更され、長文問題であるPart7の割合が多くなり、3つの文章からなる問題を解く「トリプルパッセージ」が登場しました。このPart7で点数を取れないとTOEICで高得点は望めません。

900点超えの鍵となるPart7

Part7には「シングルパッセージ」「ダブルパッセージ」「トリプルパッセージ」があり、2016年5月に変更されるまではPart7は48問でしたが、変更後は54問に増えました。

リーディングパート全体で100問、75分の制限時間なので、問題の半数以上がこのPart7から出題されていることになります。

問題数は、シングルパッセージが29問、ダブルパッセージが10問、トリプルパッセージが15問です。

時間が限られていますので、どれだけここに時間が割けるのかというのも大きなポイントです。少なくとも50分くらいはここに回せるように、それまでのPartをこなしてくるのが理想です。

TOEIC全体の基礎的な勉強法とは

TOEICは制限時間があるテストなうえに問題数が多いのが特徴です。ゆっくり解いていては最後までたどり着けないまま終わってしまいます。したがって、英語の問題を解くスピード自体を上げていく必要性があります。

英語を日本語に訳さない

リスニングとリーディングに共通しているのは「英語を英語のままで理解する」ということです。リスニングで聞き取りができない、リスニングで高得点が取れない人の多くが「日本語に変換してから理解している」という悪いくせがあります。

聴こえてきた英語を日本語に変換してから理解しようとしているために、変換している間に文章が進んでしまいスピードについていけなくなるのです。これはリーディングの長文でも同様です。英語の長い文章をいちいち日本語にすべて訳しながら読んでいるととても時間は足りません。

英語の語彙力、文法力を高めた上で、英語のままで理解するというくせをつけていけば格段にレベルアップをすることができます。

わからない問題で止まらない

同様に「わからない部分があってもとりあえず進める」ということも重要です。

わからない部分があるとそこで止まってしまったり、前に戻って読み直したりということがありますが、この解き方をしていると時間がかかります。リスニングで聞き取れなかった部分があったとしても、焦らずにそれから後の部分を落ち着いて聞き取りましょう。他の部分が聞き取れれば聞き取れなかった部分を推測できることもあります。長文問題を解いているときはどれだけ早く読んで大筋の流れを読み取ることができるかが重要です。

早く読んでヒントを拾い上げていくような解き方に慣れていく必要があるのです。このためにはできるだけ多くの英文を読んで普段から慣れておくことが重要です。TOEICの過去問や英字新聞などを読んでおくと良いでしょう。

日本語と英語の語順は異なるので、英語の語順に慣れていき、「いつ、だれが、どこで、何をしたのか」を早く掴める練習をしていくのです。

テクニックも有効活用する

他には「先に選択肢を確認してから本文を読む(リスニングを聞く)」というテクニック的を活用するのも高得点の鍵です。国語の長文問題で使われる手法でもありますが、先に選択肢を見ておくことで何について質問されるのか、どの部分が重要になるのかがわかるために本文を読んだり、リスニングを聞いたりするときにスムーズに行うことができるというメリットがあります。

1問を解くのに長い時間をかけることができないTOEICでは有効的な解き方になります。

TOEIC900点におすすめの参考書

TOEICの対策に使用できる参考書や問題集は数多く出版されていますが、ここでは特に使いやすく、効果が高いと評判のものをご紹介します。

おすすめ参考書①:「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」

初心者から上級者まで幅広く利用されている人気シリーズの参考書です。

数多くのバリエーションがあるシリーズの中でも特にTOEICに特化した参考書で、覚えるべき英単語をよく使われるフレーズの中で覚えていくというスタイルを取っているために覚えやすく、実践的であると評判になっています。

本自体が小さいために外出先でも気軽に読むことができる点もメリットで、TOEICに必要な英語の語彙力の底上げが期待できる参考書です。余裕があるようであれば、他のシリーズに挑戦してみるのも良いでしょう。

おすすめ参考書②:「TOEIC L&R テスト 超即効スコアUPテクニック114」

こういった問題の出し方であれば答えはこれになる、というような回答に対するテクニックを集めた問題集です。

テクニックが中心の参考書となっているので、これだけをやっていれば安心という種類のものではありませんが、本番の試験の際に「どっちが答えかで悩む」「どれが答えか見当もつかない」といったときにテクニックを知っていると大きな力を発揮します。しっかりと勉強した上で、少しでも点数をアップさせる技術という考え方で学ぶともっとも効果が出るでしょう。

おすすめ参考書③:「公式 TOEIC Listening & Reading 問題集」

こちらは公式の問題集ですので、もっとも汎用性が高いものです。英文を読むナレーターも本番と同じですので、どの問題集を買おうか悩むというときにはこれを買っておけば間違いはないという参考書です。

TOEICの特徴を正しく掴むことが重要

TOEIC900点をとることは英語について万能であることと必ずしも一致しません。TOEICと英検、TOEFLのそれぞれの特徴について正しく知ることが、TOEICで900点を目指していく上で必要です。

英検の特徴

英検は古くからある試験で知名度も高く、受験などにも利用されている試験です。

「読む」「書く」「聞く」「話す」の4つの技能がバランスよく高くなければならず、総合的な英語力というのにもっとも近い試験です。

TOEFLの特徴

TOEFLは北米の大学に進学する際の指標となるものです。一般的な大学であれば120点満点のうちの80点以上、スタンフォード大学のような有名大学になれば100点ほどとることが求められています。

大学進学に関する試験ということで扱われている単語、熟語などにもかなり偏りがあります。

大学の講義で使用されるような専門用語や、大学内で行われる会話に出てくるような単語を知っていることが求められるのです。

TOEFLで100点以上を取りに行くのは英検1級やTOEIC900点よりも難しいと言われています。

TOEICの特徴

一方でTOEICはビジネス英語に関する試験ですので、英語のホームドラマや映画を観るのに直接役立つかというと、そうとは言えません。

また、政治に関するものについてもほとんど出題されないことから、内容には偏りがあります。逆に、職場で使用する言葉、ビジネスで使用する言葉などにはかなり深さがありますので、そのあたりも押さえておく必要があるでしょう。

単純に「英語力」をトータルで考える場合はTOEICだけを勉強していても不十分であると言えます。

通訳や翻訳、外交官などを目指していくというのであれば、TOEICと英検の両方を狙っていくことをおすすめします。

しかし企業で活躍するのにはTOEICは大いに役立ちます。企業のなかで国際的な仕事を担当する人には少なくてもTOEIC650点以上が期待されています。

実際に海外で勤務する日本人の平均スコアは679点であるとされており、900点にとても及ばない点数です。つまりTOEIC600点台でもバリバリ仕事をしている人が多いことを考えるとTOEIC900点の持つ意味は大きなものであることがわかります。

ではTOEIC900点の人のスピーキングの能力はどのようなものでしょう。

英検と違ってスピーキングのテストがないTOEICでは、この分野が苦手という人が多いです。英会話は一人で暗記勉強だけをしていても上達はしません。実際に自分が声に出してみて、もしくは英語で話をしてみなければ上達しないのです。

ただしTOEICで900点をとれる人であればリーディングとリスニングについては高い能力があるのは間違いありません。そのため相手が何を言っているのか、何を伝えたいのかについては理解できるでしょう。

問題はそのあとのスピーキングです。頭の中で英語の文章を組み立てて、それを正しい発音で話すという部分には慣れが必要ですので、実際にネイティブスピーカーと会話をしたり、英会話アプリなどを利用して経験を積めば、基礎ができているだけに上達は早いでしょう。

実際にTOEIC900点をとった人の体験談と勉強法

ここからは実際に勉強を重ねてTOEIC900点をとった人の体験談とその人が行った勉強法についご紹介します。

①:「TOEIC800点から100点を上げて900点をとった人」

もともとTOEIC800点ホルダーで、すでに点数を取れていた人の勉強法です。800点を取っていたときから約半年間、毎日2~3時間は英語の勉強をしていたようです。

これは最低限必要な勉強時間で、人によってはさらに多くの時間が必要になるでしょう。

使用していた教材のメインは「公式TOEIC Listening & Reading問題集」で、ここを基礎として勉強するのは一般的な勉強法と同じです。

そしてある程度点数を取っている人がさらに向上するには、英語の文章を多く読むことが必要になってきます。

「公式TOEIC Listening & Reading問題集」は優れた問題集ですが、それだけしかやっていないとパターンとは違うタイプの問題が出てきた際に対応が遅れる場合があります。

TOEICで900点を超えてくるためには、見たことがないパターンの問題でも対応して解ける力が必要になってくるのです。

問題集であれば、以前の問題集を解いたり、違ったタイプの問題集をやってみたりするのも良いでしょう。

対応能力が上がってくると、リスニングで自分が聞き逃した際や、長文で自分がわからない表現が出てきても「おそらくこうだろう」という推測ができるようになってきます。推測することができれば、それをとっかかりにして問題を解くことができる場合があります。

海外留学の経験がある人、帰国子女などは特にこの「対応力」が高いとされています。会話は相手が話したことに対して、すぐに答えを組み立てて発言することで成り立ちます。英会話に慣れている人はこの対応力が高くなっているのです。

また、TOEICの特徴として「ビジネス寄り」のものが出題されるということがあります。そのため英字新聞や英語のビジネス書などを読むという習慣があると理想的です。他にはNHKの英語教材である「実践ビジネス英語」に取り組むのも良いでしょう。

かなりレベルが高いためにまだ英語の基礎ができていない人にとっては難しすぎる内容かもしれませんが、英検やTOEICなどである程度英語の学習が進んでいて、さらに上級を目指している人には最適な教材だと言えます。昨今のビジネス事情やビジネス会話表現などが豊富に掲載されているので、これに取り組むことで大きな力を得ることができます。

②:「語彙力を徹底的に鍛え上げてTOEIC900点を達成した人」

TOEIC900点を取るためには単語力、熟語力、語彙力を鍛えることがもっとも正しい道だとして、これを鍛え上げた人もいます。

「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」や「TOEICテスト英単語 出るのはこれ!」といった単語帳をとにかく体が覚えるまで繰り返し勉強して、掲載されている単語や熟語、例文などを完璧に理解した状態でTOEICを受験して英語力を向上させたのです。

さらに単語力を高めるために利用したのが、「語源で英単語 増補改訂版 (連想式にみるみる身につく)」です。2018年に英語の単語や熟語教材カテゴリで1位を獲得したベストセラーです。

初版のものにはリスニングCDが付属していなかったのですが、こちらの改訂版の方には付属していますので、こちらの方がおすすめです。

これは英語の単語の語源に関する知識をまとめた参考書で、「なぜその綴りになるのか」ということを理解できる本です。

この本をマスターしていくと、本番の試験で自分が知らない単語が出てきたとしても、その綴りから元の語源を連想して意味を推測することができるようになります。そのため、長文問題などでもかなりの対応力が期待できます。

TOEIC900点をとるには色々な力が必要になるのですが、その根本となる単語や熟語を徹底的に鍛えることでTOEIC900点を取るということも可能なのです。

③:「苦手なPartを徹底的に潰していくことでTOEIC900点をとった人」

TOEICで900点を取るためには苦手なPartがあって、そこで多く点数を落としているようではいけません。そのためにはまず自分がどの部分に強くて、どの部分に弱いかということを理解しなくてはいけません。

同じ900点にするのにも「リーディング480点リスニング420点」という場合もあれば、その逆もあります。

どこで点数を落としているのかを分析して、その部分を強化していくことで900点に近づけていくという考え方です。その強化場所によって勉強方法は変わってきます。

例えばとにかく本を読んで、リスニングを聴きまくるという勉強法はリスニングが弱い人、聞き取りが苦手でリスニングパートで点数を落としている人には適した勉強法です。

しかしこの勉強法だけを続けていてもリーディングパートの点数を伸ばすことはできません。

リーディングパートで点数を取れていない人には別の勉強法があるのです。

また、リーディングパートの中でもどの部分で点数を落としているのかということもあります。

特に近年Part7に大きな変更があったために、それに対応できていない人は高得点を取りにくくなりました。苦手なPartで点数をとることができるようになっていけば合計点数も上がっていきます。

地道に自分の弱い部分を潰していくことが重要なのです。

④:「ミニ留学などを利用してスピーキング力を鍛えてTOEIC900点を取った人」

TOEICにはスピーキングのテストがないからといって、あまり鍛えていないという人もいます。

これがTOEICで高得点を取っているものの英会話は苦手な人が多いと言われる理由にもなっているのです。英検の場合は面接試験があるために英会話が苦手という人ではなかなか合格できません。

しかしTOEICにスピーキング力が必要ないというのは偏った考え方です。

英検1級やTOEICで900点以上とれる人は留学などを利用して英会話力を徹底的に上げている人も多くいます。英会話は英語の発音や即応性、文章の組み立てのスピード、聞き取る力など色々な力が必要とされます。英会話をスラスラとできる人であれば、TOEICのリスニングで苦労をするはずがないのです。そのため英会話スクールなどでは数週間~数ヶ月の留学が行われています。

これは英語の資格や免許をとるのに特化したものもあり、これに参加することで英会話力を一気に向上させることができるというものです。なかには現地でスピーチ大会やディベートコンテストが行われるというものもあります。英語でスピーチをすることができるような人であれば、文書の組み立てなどは容易にできるはずですし、ディベートを高いレベルで行うためには英語を倫理的に組み立てる必要も出てきます。

こうしてスピーキング力を向上させていくことで総合的に英語の力を上げてTOEICでの高得点につなげるという考え方もあります。

勉強をしているにも関わらずTOEICで点数が上がらない理由とは

自分なりに勉強をしているはずなのにTOEICで点数が上がらない。900点を目指して学習しているがいつまで経っても点数が900点に近づいていかない。こういった人は勉強不足なのではなく、他に何か原因があると考えるべきです。ここではその理由をひとつずつ見ていきます。

①:「根本的に英語の基礎ができていない」

多くの人が陥ってしまう状況の一つに、基礎ができていないのに色々な勉強を重ねていってしまっているというものがあります。英語の基礎とは基本的な単語や熟語、英文法、発音などを指しています。

どれくらいできていれば基礎ができているのかというのは意見が分かれるところではありますが、一般的に言われているのは

・英検2級レベルの問題はすべて理解できている

・TOEICでは600点以上は取れている

・大学センター試験では8割以上の正答率である

といったものです。

英検1級やTOEIC900点を目指していくにはこれくらいの基礎知識がなければ、そのままTOEIC用の勉強をしていっても早い段階で点数が止まってしまうことになります。

上記のような基礎をまだクリアできていないという人はTOEIC専用の勉強に入る前に英語の基礎の徹底をしていくのが良いでしょう。

②:「単語を覚えてはいるがTOEIC用の単語が足りていない」

英語の基礎はできている自信があるにも関わらず点数が伸びないという人はTOEIC用の単語知識が足りていない可能性があります。

TOEICはビジネス英語を基本とした試験ですので、中学や高校で習う単語とは違った種類の単語が出題されることがあります。

ビジネス英語と呼ばれる仕事や商売に関する単語や、仕事場での日常会話に出てくるような単語は学生用の単語帳だけを勉強していては学びきれないのです。このため英語力はある程度あるはずなのにリスニングで聞き取れない単語があったり、長文Partで知らない単語が出てきて悩んだり、ということになってしまっているのです。これは、比較的簡単に対応できる可能性が高いです。

基礎ができているわけですから、TOEIC用の単語帳「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」

「TOEICテスト英単語 出るのはこれ!」などをやり込むことで対応できるのです。

まずは語彙力の底上げを行っていくことが点数を安定して向上させるための近道なのです。

③:「発音やアクセントができていないためにリスニングで点数がとりきれない」

TOEICで900点を突破するためにはリスニングパートはほぼ満点で乗り切りたいところです。

ただ、日本人はリーディングよりもリスニングを苦手としている人が多いです。

英語のリズムやテンポを理解していないことに加えて、発音やアクセントに関する正しい知識がないからだと言われています。点数をとりきれなかった人に多い意見として「あとで文字として見たら普通に分かるのにリスニングのときには聞き取れなかった」というものがあります。

これはその単語自体は知っているのに、正しい発音やアクセントを知らなかったためにリスニングの際に自分が知っている単語と結びつかなかったために起こる現象です。発音はリスニングやスピーキングの基本となるものです。「有声音」と「無声音」のように日本人が理解しにくい部分もあります。

苦手としている人が多い部分ではありますが、発音やアクセントにも一定のルールがあります。

それを知ることで聞き取る力を大きく上げることが可能となるのです。

どうしても単語の発音やアクセントが苦手だという人は「アルファベット」の発音から勉強しなおすことをおすすめします。日本人がカタカナで表現しているアルファベットの読み方は実際にはネイティブの発音と違っていることがあります。

アルファベットそれぞれの発音の仕方を理解していると単語の発音もある程度読めるようになるでしょう。

④:「点数を取る技を使う」

これはTOEICに限ったことではありませんが、試験には点数の取り方というものがあります。

英語知識があるのは当然ですが、「あと1点」を取るようなテクニック、技を知っているかどうかが点数に影響してくるのです。

例えばTOEICであればリスニングもリーディングも問題数や制限時間、出題パターンが決まっています。

これに対策を立てておくことで時間がなくなって焦るということがなくなり、余裕を持って問題にあたることができるようになります。もちろんテクニックだけを知っていても高得点は取れません。

これはしっかりとした英語知識があった上でさらに高得点を取るためのものだと思っておきましょう。

TOEICの試験のためのテクニックを学ぶ参考書としては、「CD付 [完全改訂版]TOEICテスト直前の技術」や「新TOEICテスト 直前の技術—スコアが上がりやすい順に学ぶ」というものがおすすめです。

実際によく出る単語はどれなのか、どういった解き方をすればスムーズに解いていけるのかがわかりやすくまとめられている本ですので、試験前に押さえておくようにしましょう。ただしこれらはあくまでもテクニックを鍛える本です。主となる教材ではありませんので注意しておきましょう。

⑤:「試験に慣れることはとても重要」

同様に試験に慣れておくということも重要です。

実際に過去問などを使って時間を計って問題を解いて本番の形式に慣れておくことで時間配分をつかむことができます。また、試験会場には独特の緊張感があります。他の資格や試験でも同じようにその雰囲気に慣れておくということも重要なのです。

特に過去問や予想問題、模試を解いていると、

・合計で2時間という制限時間の有効的な使い方

・それぞれの問題に実際に自分がかかる時間

・その時点での自分の解き方や点数

といったものが把握できるようになっていきます。これらが正しく理解できていないと英語力はあるのに、それを充分に発揮できないまま点数が低くなるという結果になります。

ただし、模試についても多くの書籍が販売されていますので、どれが良いのかは悩むことがあるかもしれません。いくつか使いやすいものとして、「TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦」や「TOEIC L&R TEST 標準模試」があります。

この2冊は著者がTOEICに関する指導者として有名な人たちということもあって、信頼できる参考書です。出されている問題が本番のものに近いと評判で、練習用の模試としては最適だと言えます。

また質の割に値段が安いということも人気の理由です。

また、「TOEIC TEST 模試特急 新形式対策」は自分自身がTOEICで満点をとっているという森田鉄也氏が著者であるものです。

とにかくTOEICについて研究が深くなされており、それだけの信頼度があるのは間違いありません。

「TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リーディング」・「TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リスニング」の2冊は5回分ずつの模試が入っているためにやりごたえが充分ある模試です。

2冊が別々に売られていますが、本番の形式に慣れるためにも両方を購入することをおすすめします。

これらの模試は解くことにも意義はありますが、答え合わせをした後も重要です。実際の形式で解いてみて、どこで時間がかかったのか、どの部分で間違いが出てしまったのかを把握して、間違えていた部分を強化していくようにしましょう。

決して遠くない900点

TOEICで900点をとることについて述べてきました。実際にもう少しで900点という人であっても、どの部分が欠けているから点数が足りていないのか、理由はそれぞれ異なります。自分に何が足りていないのかをまず把握して、それにあった対策を立てていくようにしましょう。

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