IELTS 対策

IELTS(アイエルツ)のレベルはどれくらい?

友人のIELTS(アイエルツ)のレベルを聞いたけど、一体どの程度の英語力なのか分からない、ということがありますよね。

英検やTOEIC、TOEFLに比べて、日本ではまだ馴染みの薄いIELTSですが、留学したい大学によってはIELTSのレベルが必要な場合もあります。

今回は、IELTSのレベルについてご紹介します。

IELTSとは?

IELTSは、正式には「International English Language Testing System」。

留学や海外移住の際に必要とされる資格のひとつです。

主に、イギリスやアメリカ、オーストラリアなどで必要とされます。

出題は、イギリス英語であることも特徴のひとつで、イギリス移住のビザ取得の際にも必要とされます。

リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能でスコア化され、満点は9.0です。

IELTSのスコア

IELTSのスコアは0.0から9.0まで分けられています。

0.0は、非受験者です。受けたことがない人は0点ですね。

それでは、1.0から9.0までの英語力の詳細についてご紹介します。

1.0と1.5点は、非ユーザーとされ、単語を羅列しているレベル。

基本的には英語を使用する能力はないとされています。

2.0と2.5は一般的なユーザーとされ、慣れた状況であれば、その場の必要に応じ、基本的な情報を単語の羅列や短い定型文を用いて伝えることができる。

しかし、英語の会話や、英文を理解するのに非常に苦労し、確実なコミュニケーションをとることは不可能とされています。

3.0と3.5は非常に限定的なユーザーとされています。

慣れた状況で、一般的な意味のみを伝え理解することはできるが、コミュニケーションが頻繁に途絶えるレベルとされています。

4.0と4.5は限定的ユーザー。

慣れた状況であれば、基本的に英語の能力を発揮できるものの、理解力、表現力の問題が頻繁にみられます。

複雑な英語は使用できないレベルとされています。

5.0と5.5は中程度のユーザーで、たいていの状況下であれば、全体的な意味を掴むことができるものの、間違いを犯すことも予想されます。

ただし、自分の分野であれば、基本的なコミュニケーションを行うことができるレベルとされています。

6.0と6.5は有能なユーザーで、不正確さや誤解がいくらかみられるものの、効果的に英語を駆使する能力を有しているとされます。

特に、慣れた環境下であれば、かなり複雑な言語を使いこなすことも可能です。

7.0と7.5は優秀なユーザーで、時折、不正確さや、状況により誤解が生ずる可能性はあるものの、英語を駆使する能力を有しているとされます。

複雑な英語も上手に扱うことができ、詳細な論理を理解しています。

8.0と8.5は非常に優秀なユーザーで、非体系的な不正確さがみられることがあるものの、充分に英語を駆使する能力を有しているとされています。

慣れない状況で誤解が生ずる可能性はあるものの、混み入った議論にうまく対応することができます。

9.0はエキスパートユーザーで、充分に英語を駆使する能力があるとされています。

適切で正確、さらに流暢に使いこなし、完全な理解力もあります。

IELTSと他の検定のスコア換算

IELTSに興味がある、必要だから受けたいと思った場合、気になるのは、いったいどの程度のスコアが取れるか、ということですよね。

英検やTOEFLなどのスコアを持っていれば、スコア換算も気になるところでしょう。

公式にはスコア換算は発表されていませんが、さまざまな英語能力検定を受けた人のデータからおおよそのスコア換算は可能です。

あくまで目安ですが、参考にしてみてください。

IELTS 1.5は英検で言うと5級程度、IEFTS 2.0、2.5は英検では4級程度です。

IELTS 3.0、3.5は英検では3級程度、TOEICは440点以下と考えておくのが妥当です。

IELTS 4.0は英検で準2級、TOEICは450~490点程度、IEFTS 4.5はTOEIC500~550点程度です。

IELTS 5.0は英検2級、TOEIC550~600点、TOEFL iBTで35~45点程度です。

高校卒業程度で、基礎力があるレベルと考えることができますね。

IELTS 5.5はTOEIC600~740点、TOEFL iBT 46~59点です。

IELTS 6.0は英検準1級、TOEIC740~820点、TOEFL iBT 60~78点です。

日本国内では、英語がかなり出来る方で、国際部門などの新卒試験も見えてくるスコアではありますが、アメリカの4年制大学の留学には厳しいですね。

IELTS 6.5はTOEIC 820~870点、TOEFL iBT 79~93点です。

英語を社内共用語にしている企業への新卒入社も、TOEICスコア的には可能となってきます。

またアメリカの4年制大学への留学も、レベルによっては可能となりますね。

IELTS 7.0は英検1級、TOEIC870~970点、TOEFL iBT 94~101点です。

英検の最高峰、1級レベルとなります。TOEICも満点に近い点数で、国際部門の転職でも評価されるでしょう。

またアメリカの名門の大学への留学も可能となり、大学院留学もみえてきますね。

IELTS 7.5はTOEIC 970~990点、TOEFL iBT 102~109点です。

TOEICは満点近く、TOEFLも名門大学はもちろん、名門大学院への留学も可能となります。

IELTS 8.0はTOEFL iBT 110~114点。

大学や大学院での、何回な議論や、論文なども読みこなせるレベルになってきています。

IELTS 8.5はTOEFL iBT 115~117点。

英語圏での生活は、それほど困ることはなく、大学や大学院での自分の専門の分野であれば、かなり正確に英語を使えることができるでしょう。

IELTS 9.0はTOEFL iBT 118~120点。

どちらも、最高得点レベルとなります。

IELTSのレベルを把握し、必要に応じてチャレンジを!

IELTSのレベルについてご紹介しました。

TOEFL iBTほかメジャーではありませんが、イギリス留学や、在住を考えている場合に必要となることがあるでしょう。

目指す大学がイギリスの大学であるなど、必要に応じてチャレンジするとよいですね。

英検やTOEIC、TOEFLとのスコア換算もご紹介しました。

公式ではありませんが、だいたいの目安として対策勉強をするのもハイスコアへの近道になります。

IELTS7.0で英検1級と同等レベルと考えられますから、9.0はかなり高いですね。

スコアの上の方では、TOEFL iBTのみとの換算となり、アメリカの名門大学、名門大学院を目指すレベルと同等だということがお分かりいただけたかと思います。

これまで英検やTOEICで英語の学習を終了していた人も、さらに上を目指してみてはいかがでしょうか。

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