英検 1級 レベル

英検1級のレベルって実際どれくらいなの?気になる合格率や難易度は???

英検1級は英検の中で最難関のレベルとなります。この試験の合格者は通訳案内士の筆記試験受験が免除となることからも、漠然と「ハイレベルである」ことはわかりますが、実際どのくらいの難易度なのでしょうか。今回はさらに詳しく英検1級の合格率や難易度、英検1級合格者の英語レベルを紹介します。

①英検1級合格者のレベルとは

英検1級に合格するレベルとはどの程度の英語力に当たるのかまず確認してみましょう。日本英語検定協会によると、英検1級の合格者は「大学生上級」にあたりますが、そもそも大学は、専攻や受験の難易度によって英語力に大きく開きが出ます。ここで意味しているのは「ほとんどの場面で英語が障害にならないレベル」となり、つまり英語圏での日常生活はもちろん、英語での授業を受けることも、職場においても英語でプレゼンやレポーティングがほとんど問題なく可能ということを示しています。

合格に必要な語数目安は13,000程度です。ネイティブの語彙力は概ね15,000程度と言われるので、英検1級はネイティブと同等の語彙力を求められることになります。TOEICの点数でいえば、950点以上と言われます。したがって英検1級に合格するレベルは英語でビジネスをする上でも、少なくともノンネイティブとしては全く問題ないレベルの英語力を有しているレベルと言えます。近年では高い英語力を保有している人の多くがTOEICを受けており、英検1級を有している人は少ない傾向にありますが、もちろん就活においても多くの場合十分なアピールポイントになります。もしTOEICの点数を求める企業だったとしても、英検1級に合格できるレベルであれば、TOEICですぐ高得点がとれるようになるでしょう。

参考:日本英語検定協会 公式HP「各級の審査基準」

https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/criteria/

②英検1級の合格率や難易度

上で記載した通り非常に高い英語力が必要な英検1級ですが、続いては合格率と難易度を紹介します。

一次試験については、リーディング:41点、リスニング:27点、ライティング:32点がそれぞれ素点での満点となっています。英検の最終得点はCSE得点という難易度や正答率を勘案した点数になりますので、素点(=実際の問題の正解率)による合格率は回によって異なるのですが、概ね75〜80%が合格ラインとなることが多いようです。他の級に比べ合格ラインが高い上、当然ながら出題内容が非常にハイレベルです。問題が選択肢式とはいえ、それでもかなりの英語力がないと高得点は難しいでしょう。特に先ほど紹介した「単語量」がハードルとなると言われています。13000語となると、それなりに英語ができる方でも見覚えのない単語をどんどん覚えていく必要があります。

相対的にはリーディングが最も難関で、二次試験を含めてもリーディング、特に語彙・文法問題が難しく、ネイティヴでも苦戦する問題が多いと言われています。逆にリーディングに耐えられる語彙力を身につけているなら、他のセクションはある程度対応できるようになっていることが多いです。

二次試験の面接も非常にレベルが高いです。構成としては「自由会話」「スピーチ」「Q&A」となりますが、特にスピーチは難易度が高いです。その場で5つの題材を提示され、事前準備なく2分間の自由スピーチを行う必要があります。即興で英語で意見をまとめて会話する必要があるので、柔軟に英語を応用できる能力が必要となります。

英検1級は合格率が10%程度となっており、他の級よりも合格率が非常に低くなっています。受験者の多くが準1級合格者にもかかわらずこの合格率ですので、準1級から大幅に難易度が上がっていると考えて試験に臨んだほうがよいでしょう。

ネイティブ並みの英検1級

以上、今回は英検における最難関の英検1級の難易度や合格率についてまとめました。なんとなく難しいとイメージされている方は多いと思いますが、実は英検1級はネイティブにも比肩するほどの高い英語力が必要です。合格者はTOEICでみると最高得点クラスと同等の能力を証明することにもなり、合格する頃にはかなり自在に英語が使いこなせるようになっているでしょう。攻略には徹底的な語彙力が求められますので、地道に単語・文法をマスターしていくことをおすすめします。

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