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自動詞と他動詞の見極めの極意!プロが教えます

自動詞、他動詞と聞くと、英語が苦手な方はアレルギー症状が出るかもしれませんね。

何で同じ動詞なのに、自動詞と他動詞があるのか理解できないという人も多くいます。これは、日本語にこういった観念がないため。感覚で理解できないのですね。

しかし、自動詞、他動詞の仕組みを知って見極められると、英語がもっとスムーズに理解できるようになりますよ。

今回は、自動詞他動詞の仕組みや見極め方、知っておきたい目的語をご紹介します。

自動詞・他動詞とは

まずは、自動詞、他動詞がどういったものか再確認しておきましょう。

学校で習ったような…とうろ覚えの方も、しっかりと仕組みについて理解し直しましょう。

自動詞

自動詞とは、目的語(O)を必要としない動詞のことです。

例えばwalkやswim

I walk.

私は歩く

I swim.

私は泳ぐ

これだけで一文作れてしまいますね。

他動詞

他動詞とは、目的語(O)を必要とする動詞のことです。

例えばbuyやmake

I buy a bag.

私はバッグを買う

I make some cake.

私はケーキを作る

この場合、bagやcakeが目的語となります。

この方法はNG!自動詞、他動詞の見分け方

よくやりがち、だけどNGな自動詞、他動詞の見分け方があります。

代表的な2例を、理由付きでご紹介しますね。

単語では覚えないで!

この動詞は自動詞、こちらの動詞は他動詞、と単語単位で覚えようとする人がいますが、これは無意味です。

というのも、自動詞としても他動詞としても使える動詞があるからです。

たとえばrunという単語は、どちらも使えます。

自動詞として使う場合は「走る」という意味で使われます。

I am running with my sister.

私は姉と一緒に走っています。

自動詞として使う場合は「~を経営する」という意味で使われます。

I run a Japanese restaurant.

私は日本食レストランを経営している。

このように、使い方によって自動詞、他動詞と変わるものがあるため、一概にこの動詞は自動詞!と覚えることは意味がないのです。

単語帳を見て覚える時に、どちらも使える動詞なんだな、くらいの理解に留めておくとよいでしょう。

意味で考えるのはNG

日本語で訳した時に「~を」や、「~に」がつけば他動詞という考えや、自分だけで行う動作は自動詞で、他の人や物に向ける動作は他動詞などの見極めはNGです。

たしかに「~を」や「~に」がつく場合、他動詞である可能性は高いのですが、あくまで確率の問題で、自動詞である場合もあるのです。

また、自分で行う動作でも他動詞となることがあります。

例えば、attendという単語は「出席する」という意味があります。

I will attend the seminar tomorrow.

私は明日、セミナーに出席するつもりだ。

自分がセミナーに「出席する」のですが、この動詞は他動詞となります。

また、良く使う動詞としてLook atがありますよね。見てごらん、と誘導する時に使います。

Look at your camera.

あなたのカメラをみてごらん。

このLookは自動詞になります。

このように意味から自動詞、他動詞を見分けるのは不可能なのです。

自動詞と他動詞の見極め方

それでは、自動詞なのか他動詞なのか、どのように見極めたらよいのでしょうか。

正しい方法をご紹介します。

圧倒的に他動詞の方が多い

まず知っておきたいのは、他動詞の方が多いということ。

だいたい動詞の90%は他動詞です。

そのため見極める際には、まず「他動詞ではないか」というスタンスで目的語を探しましょう。

自動詞は前置詞セットで考える

自動詞は、前置詞と組み合わせることで、後ろに目的語を置くことができます。

そのため、動詞と前置詞のセットであれば、自動詞と考えることができますね。

例として、よく使うものをご紹介します。

go to

これは自動詞です。

I go to English school every Monday.

私は毎週、英語教室に行く。

このgo toは前置詞セットの動詞で自動詞と考えられます。

I live in Tokyo.

私は東京に住む。

I arrive at Narita airport.

私は成田空港に着いた。

live inとarrive atも自動詞になります。

他によく使う自動詞をご紹介しておきます。

Agree with 同意する

Depart from 出発する

Get to 到着する

Go on with 続ける

Hope for 願う

Graduate from 卒業する

Look up at 見上げる

Object to 反対する

Reply to 答える

Return to 戻る

Start from 出発する

Succeed in 成功する

Succeed to 継ぐ

Stay at / stay in 滞在する

Wish for 願う

英文でよく使う動詞ばかりですよね。

英熟語として覚えたものも多いのではないでしょうか。

一歩踏み込んで、自動詞として働くのだ、と頭に入れておきましょう。

目的語を確認:動名詞

名詞であれば目的語になれることは分かっていますが、文になっても目的語になります。

ここからは、目的語をしっかりとマスターしましょう。

まず、他動詞の目的語となれるものとして、動名詞があります。

動名詞は、動詞+ing形。

I stopped playing the guitar.

私はギターを弾くのを止めた。

stopの後にing形のplayingがありますね。

この形を取る動詞は、あまり多くありません。

メガフェプス(megafeps)のごろ合わせで

「mind, enjoy, give up, avoid, finish, escape, put off, stop」の動詞をまず頭に入れておきましょう。

目的語を確認:That節

名詞節として、That節がありますね。

こちらも目的語となることがあります。長い文ですが、まとめて目的語です。

ただ、すべて目的語となれるわけではなく、使える動詞は限られています。

代表的な単語は、think, indicate, suggest, imply, note, estimate, confirm, report, proposeなどです。論文などに用いられることが多いですね。

thinkは口語でも使いますが、この場合のthatは省略されることがほとんど。

例えば

I think (that) he can speak English.

私は、彼が英語を話すことができると思う。

このthinkも「he can speak English」と目的語にとる他動詞です。

目的語を確認:間接疑問文

that節と同じように、疑問詞や接続詞も目的語になることがあります。

Whatやif, whetherなどですね。

I don’t know what to think of it.

私はそれをどう考えていいのかわからない。

この場合のknowは他動詞となり、「what to think of it」が目的語になっています。

目的語を確認:名詞的用法の不定詞

動名詞ではなく、不定詞を目的語と取る動詞があります。

動詞+to doですね。

We hope to see you again.

私たちはまた会いたいと願う。

このhopeは他動詞です。

hope + to doとして「to see you again」が目的語になっています。

他に、不定詞を目的語として取る動詞としては、

care, hate, like, offer, try, wantなどがあります。

たくさん使って、感覚で覚えていくとよいでしょう。

他動詞自動詞の見分け方をマスターしよう!

他動詞、自動詞の見分け方について解説しました。

まず、他動詞とは何か、自動詞とは何かという基本的な所から見直してみましょう。

この動詞は、自動詞などと覚えるのはよくありません。一つの動詞でも、意味によって自動詞になったり、他動詞になったりするからです。

また、意味から推測して見分けるのも効率的ではないことがお分かり頂けたと思います。

では、どのように自動詞、他動詞を見極めるかといえば、目的語として取れるかどうかがポイントになります。

英文が長くなれば、名詞的用法の不定詞やthat節、関節疑問文などを使うことが増えますよね。これらが、目的語となっているのかどうか、確認することをおすすめします。

こんなに長いのに、目的語?と思うかもしれませんが、大きな名詞として活用されているのです。

that節などは、単語が二つ以上ありSVの形を持ちますから、一文としても十分な長さを持っていますが、まとめて目的語となっていることがあります。

ただ、それぞれで使える動詞は限られています。覚えられるものは覚えてしまいましょう。

英文を扱っているうちに、この動詞には動名詞、不定詞など感覚で分かってきますよ。

それと、見極めで簡単なのは、自動詞の前置詞セットです。

よく使う動詞ばかりなので、ひとかたまりとして覚えてしまいましょう。

ポイントを掴んで、他動詞、自動詞を上手に見極めてくださいね。

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