英検 3級 スピーキング

英検3級スピーキング対策は?二次試験・面接に合格するための解答のポイント

英検3級の二次試験のスピーキングが心配な方も多いです。

せっかく一次試験を合格できても、二次試験のスピーキングも通らなければ資格は取れません。しかも二次試験は「面接委員と向き合って英語を話す」という、少し特殊な状況ですので、実力がなかなか発揮できず、落ちてしまう人もいるのです。しかし3級の一次試験を通った英語力があるので、どのような前準備を行っておくべきか、ということさえ分かれば、きっと合格できます。これから3級の試験内容、流れ、対策について説明ますので、しっかり理解しておきましょう。

英検3級のスピーキングテストの内容

たったの5分くらいで、3級の二次試験は行われますが、逆にこの5分でスあなたにピーキング能力があるかないかが決められてしまう怖さもあります。

いくら勉強していても、この5分で実力がたまたま発揮できなければ、「勉強をしていない人」「3級に合格するスピーキング力のない人」と面接委員に判断されてしまうのです。試験内容をしっかり押さえて、イメージトレーニングを繰り返しておくことが必要です。

どのようにテストが行われるのか

イラストと短い英文が書かれている「問題カード」を使いながら試験を行います。

参照)3級の過去問・対策 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

http://www.eiken.or.jp/eiken/exam/virtual/grade_3/pdf/grade_3.pdf

(【Questions】の部分はなく、上半分だけが問題カードです。)

このカードに英文が書かれていますが、それをまず面接委員の前で声に出して読み、続いてその内容についての質問に答えます。イラストについて2個質問されるので、人物の行動や物の状況などを英語で表現することになります。その他、ご自身の好きなスポーツや、読書をするかなど、あなたの日常生活のことや、カードのトピックに関連することを聞かれます。

配点

配点は以下のようになっています

・パッセージの音読:5点

・パッセージに関する質問:5点

・イラストについての2個の質問:それぞれ5点

・受験者に関する2個の質問:5点と3点

合計で33点です。60%、19点以上取ることができれば合格です。

試験当日の流れをしっかり押さえよう!

二次試験のサンプルを見てどのように感じましたか?

あなたが一次試験を受かっているのならば、それほど難しいとは感じなかったのではないでしょうか。文章も長くありませんし、文法などや単語も、それほど難しいものは使われていません。

それでもなかなか合格が難しいのは、準備をせずに試験を行うからです。

何が起こるのかも分かっていない状態で試験を受ければ、どれだけ実力があっても落ちてしまいます。

しっかり試験の流れを理解しておきましょう。

会場へ行く

一次試験に合格すると、二次試験が行われる会場の案内が届きます。会場へ余裕をもって到着できるように、どのように道順で行くかをしっかり把握しておきましょう。大抵会場は大学などが多いです。もしかすると家から少し遠い場合もあるかもしれません。事前に下調べをして、確実に到着できるようにしておきましょう。一度前日までに会場に行っておくようにするとベストです。

そ受験票やお金など、持ち物チェックは必ず前日に行っておきましょう。

面接教室に入る

会場へ行けばどの面接教室で受ければいいか指示され、その教室の前で待ちます。もしかすると待ち時間があるかもしれないので、そのような時間をどう過ごすかも考えておきましょう。今まで勉強してきた参考書やノートを読むのがベストです。

係員の人に指示されたら、いよいよ試験の順番です。

教室の前で2回ノックします。(勝手に入ると減点です)

もしかするとこの時「合格しないかも」とか、ネガティブなイメージが湧いてきてしまうかもしれません。そのようなネガティブなイメージが湧くと、余計実力が発揮できなくなってしまう危険があります。緊張していたとしても、その緊張を無理に打ち消そうとするのではなく、「緊張するぐらいがちょうどいい」「ワクワクしている」と自分に言い聞かせましょう。だんだん自信が湧いてきます。

元気に挨拶、そして指示されてから着席する

教室の中に、面接委員の方が一人います。「Hello」と面接の人がいますので、「Hello」と返事をします。そして「Can I have your card please?」(カードを渡してくれますか?)と言われるので、「YES.」と返事をして面接カードを渡します。この時まだ着席をしないように注意しましょう。

「Please sit down.」と言われるので、「OK, thank you.」と言って座ります。

挨拶はとても大切です。小さな声だと意欲がないと見なされてしまうので、面接委員の目をまっすぐ見て、大きな声で答えましょう。

氏名や級の確認

面接官の人が「My name is ○○.」と自分の名前を言ってから「May I have your name please?」とあなたの名前を聞きます。「Yes.」と答えて、名前を言いましょう。場合によっては「How are you?」など挨拶と同時に聞かれることもあります。

問題カードを受け取る

「では、テストを始めます」と面接委員の人が「問題カード」を差し出します。お礼を言って受け取りましょう。

もしかすると緊張して、うまく言葉が聞き取れなかったり、舌がもつれてしまったりするようなこともあるかもしれません。そういう時は別に聞き返したり言い直したりすればいいのです。あまり完璧になろうと思いすぎず、「コミュニケーションを楽しもう」と思って面接委員の人の目を見て、急がず大きな声で話すように心がけるのがコツです。

パッセージの音読

続いてパッセージ部分を読むように言われます。

「OK.」と返事してから、慌てずに英文を音読します。スムーズに言おうと、肩に力が入り過ぎないように、ゆっくりで大丈夫です。それよりも抑揚や強弱をつけることに注意しながら読んでいきましょう。

面接委員と出会うことはこの一度きりです。失敗しても大丈夫。恥ずかしがらず思いっきり英語っぽく発音しましょう。

問題カードの英文について質問する

続いて、内容についての質問です。

ポイントは文頭の疑問詞をよく聞いて、「Why…?」から聞かれたら「Because」で答えるといったパターンをよく把握しておくことです。それから相手の質問の最初(主語と述語)をしっかりと聞くように集中していると、正解を含む文を見つけられます。文章を頭の中だけで作ろうとする必要はありません。その部分を見ながら答えることができれば問題ありません。

イラストについての質問

続いて問題のイラスト中の人物の行動と、物の状況を描写する質問に移ります。イラストの中のどの人や物についての質問なのかということに注意を払いましょう。現在進行形などを使い、主語を代名詞に変えながら答えるようにします。

フリー質問

続いて問題カードを裏返すように言われ、ご自身の好きなスポーツや、身の回りのことについてのフリー質問が続きます。

多くの場合「Do you…」などから聞かれ、「はい」か「いいえ」で答えると、その返事を踏まえてもう一つ質問されるというパターンです。

カード返却して試験終了、退室

面接委員の人に試験終了が言われ、「カードを返してください」と言われるので、カードを返すと「You may go.」(退出してください)と言われるので、挨拶をして退出しましょう。

しっかり準備ができていれば、あっけなく終わったことに驚くはずです。

合格に向けて押さえるべきポイント

最後に、3つの忘れがちなポイントをやコツを把握しておきましょう。

ポイントその1:問題以外の、態度などで減点されないようにする

二次試験ではアティテュードという「態度の評価」が3点あります。採点のポイントとなるのは、ノックをしてから入室すること、指示されてから椅子に座ること、それから最初と最後にきちんとお辞儀をすること、それから元気よく挨拶をすることです。これは事前の準備とリハーサルでしっかりカバーができることなので確実に取れるようにしておきましょう。

ポイント2:「最初の音読だけできればいい」

試験の数分前になってくると「自分がわからないことを聞かれたらどうしよう」などと不安に駆られることがあります。しかしそういう時はあまり先のことは考えず、最初の音読に気持ちを集中させておきましょう。

音読ならば、あまり頭を使わずにできるはずです。スピードは重要ではなく、はっきり聞き取れるように読めるのがポイント。もし難しい単語があった場合は、間違えてもいいので、大きな声で読み進めましょう。読み飛ばしたり黙ったりすることが最もしてはいけないことです。

「音読だけできればいいや」くらいにおおらかに考え、確実にこなすことで緊張がほぐれ、結果的にそのあとの質問も柔軟に対応できるようになります。

ポイント3:あまり難しく答えようとしない

3級の二次試験では難しいことはまず聞かれません。複雑な質問もされないので、落ち着いてシンプルに答えることができれば問題ありません。

準備して確実に合格へ!

ここでは3級の二次試験スピーキングテストに関するさまざまな点をご説明してきました。

緊張しすぎて実力が発揮できないことが、一番もったいないことです。パターンが決まっている流れをしっかり把握しておき、何も考えずとできるようにしておきましょう。

できることをまずはやって、自分の緊張をほぐしていくのが合格の近道です。

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