TOEICは何故、問題用紙に書き込みができない?なぜ???
世の中にはたくさんの資格試験がありますが、それぞれ注意事項が異なりますよね。TOEICの場合も「注意事項」として、公式ページに明記されています。
その中で、特に気を付けたいのが「問題用紙や解答用紙に書き込みしてはいけない」ということです。
一体、どのような理由で書き込みがNGなのでしょう?
また、その他の注意事項についてもチェックしておき、知らずに違反行為をしないようにしましょう。
TOEICの注意事項とは?
TOEICでは、してはいけないことが公式ページに書かれています。
撮影・録画・録音・複写
問題用紙・解答用紙の持ち出し
解答用紙の所定欄以外への書き込み(問題用紙へのマークを含む)
試験教室内での飲食(ガム・飴などを含む)
試験問題の漏えい
試験中に解答の援助を受ける(SNSやメール等)
試験開始前や終了後に問題を見る・解く
リスニング中にリーディングの問題を見る・解く
カンニング行為
電子機器類の使用 例:携帯電話・ウェアラブル端末等(12:30以降)
暴力行為・器物破損
このように、きちんと書かれていますので、一度公式ページに目を通しておくこともお勧めします。せっかく試験を受けても、このような違反行為に該当してしまうと、大変なことになってしまうからです。
基本的なマナーに関することも
内容を確認して、「当たり前」と思うこともあったかもしれません。
試験やテストを受ける上で、カンニングは決して行ってはいけない行為ですし、飲食ももちろんダメですよね。試験開始前や終了後に問題を見たり、解く、というのも、これまで学校でテストを受けてきていれば、当然ダメだということが分かります。
また昨今、スマホが発達して、SNSやメールなどですぐに情報が入手できてしまう環境にあります。解答の援助を求めることは、カンニングの一部として考えられますよね。
そのため、電子機器類の使用は試験開始前の12時30分から行ってはいけないようになっています。
試験を受けるために「当たり前」と思える内容ではありますが、きちんとチェックしておきましょう。
違反するとどうなる?
上記の注意事項に書かれていることを行って、違反しているとなった場合にはどうなるのでしょうか?
TOEIC公式ページではこのように書かれています。
試験官による注意・警告
試験途中でご退場いただく
手荷物の確認
テストの採点をしない
当協会またはETSの運営するテストに関する受験資格を剥奪する
当協会またはETSの運営するテストに関するスコア(過去に受験したものを全て含む)を無効(キャンセル)にする
注意・警告だけではとどまらず、採点をしてもらえないことや、受験資格はく奪や、過去のスコアまで無効になってしまうこともあります。絶対に違反しないようにしましょう。
意外?!TOEICでは書き込みができない
注意事項を確認して、「あれ?」と思ったことがあるかもしれません。
それは「解答用紙の所定欄以外への書き込み(問題用紙へのマークを含む)」という点です。
実はこれはTOEICをいつも受けている人には常識中の常識。
でも、初めて受ける場合には「どうして?」と思いますよね。
TOEICで書き込みできない理由は?
これは、カンニングや試験問題が漏えいしてしまうことを懸念して、禁止されているのです。
これまで、他の試験の時に、〇やレ点などで印を付けながら解答を導きだしていく方法で行ってきた人もいると思いますが、TOEICでは、この〇やレ点さえもNG!
試験中にこのような書き込みが見つかった場合には、試験官から注意を受けます。
本当の英語力をはかっているという考え方も!
問題用紙や解答用紙に書き込みできないことは、カンニングや漏えいを懸念している、というのが理由であるものの、見方を変えれば「英語力をはかっている」と考えることもできます。
実際に英語を聞き取るときに、メモを取りながら聞き取りませんよね?特に会話の中であれば、相手の目を見て話し、コミュニケーションをとるため、自分の考えをまとめ、相手に伝えるための返答を考えながら聞いているはずです。
またリーディングに関しても、ネイティブであれば、英語の本を読むときにスラスラと文脈に沿って読むはずです。
このように、実際に英語を生活の中で自然に使う際には、印をつけながら何かを行う、ということはないはずなのです。
しかし、TOEICのハイスコアを目指そうと、いろいろ対策していますよね。その中には、消去法という方法もあるわけで、解答用紙に書き込みながら解答を絞っていく、というやり方をとることもあるわけです。
TOEICとしては、本当に英語力を判定するために、リスニングであればきちんと聴き取り、その中で自然に解答が分かること、リーディングであれば、英語を流れるように読み、文脈が理解できて正しい正解が分かることを目的としている、と考えることができます。
TOEIC勉強中から、書き込みをせずに解答を導こう!
TOEIC試験では、問題用紙や解答用紙への書き込みがNGであることをご紹介しました。禁止されていることを行うことで、TOEICの採点をしてもらえないことや、過去のスコアまで無効になってしまうこともあります。絶対に禁止事項は行わないようにしましょう。
しかし、これまで他の試験で書き込みしながら答えを考えてきた、という人には難しいですよね。
そこで、勉強中から書き込みをすることを止めることをお勧めします。消去法にしても、書き込みせずに処理していくのです。
本番の時だけ書き込みしない、というのは、とても難しいことです。ぜひ、勉強中から同じ方法で行うことで、やり方に慣れてくださいね。