TOEIC 対策

精読でTOEICのスコアを伸ばそう!やり方をお教えします

精読ができるようになると、TOEICのPart7のスコアが伸びると聞いたけど、一体どうやればいいのでしょう?

今回は、精読とは何か、出来るようになるとどんなメリットがあるのかはもちろん、具体的なやり方や、おすすめの方法、参考書などについてご紹介します。

TOEICで精読できるとどうなる?

TOEICのリーディングセクションの中にあるPart7は長文問題です。この長文問題がなかなか思うように出来ず、スコアが伸び悩むというケースがあります。

Part7で正解を短時間で導き出し、しっかりとスコアを上げている人は「精読」が必要と口を揃えて言います。

つまり、TOEICで精読できるようになると、Part7のスコアが上がり、全体のスコアアップに繋がるといえるでしょう。

精読とは

精読とは、英文を分析しながら読み進めていくことを言います。

何となく流し読みして、概略を掴む、というのも大切ですが、それでは長文読解問題を解くには力不足です。

精読は、単語や文法をきちんと分析し、意味が完璧に理解できている状態です。ですからTOEICでも精読ができていると、正解を導き出すことができるのです。

Part7は時間との勝負だし、そんな丁寧にやっていたら時間切れになるのでは?と考える人もいるでしょう。しかし、精読から多読に進み、素早く読めるようになることで、確実にスコアアップすることができますよ。

精読はどのようにすればよいか

精読は、単語や文法を分析しながら読み進めます。

簡単な一文でいいので、単語や文法が完璧に、自信を持って理解できているかチェックしてみましょう。

例えば、

I live in Tokyo.

She is a girl.

こういった文はもちろん分かりますよね。

単語や文法がしっかりと身についていると、すんなりと理解できます。

それでは、TOEIC Part7の英文を見てみましょう。

Notice Board Space Available to Community Groups

Mooringtown Library is pleased to invite local community groups to use the free advertising space on its now notice board, located outside the front entrance of the library. Space on the board is available for up to four weeks at a time.

これはTOEIC公式ページにサンプル問題として掲載されている英文です。

読んで、意味が理解できますか?

すぐに理解できなくても構いません。まずは、ゆっくりで良いですから、単語や文法が間違いなく理解できるか確認してみましょう。

すんなりと理解できれば、英文の精読ができています。

もし、意味が理解できなかった場合は、何が理由で理解できないのかチェックしてみましょう。

意味が理解できない理由を探す

意味が理解できない原因は簡単で、単語が分かっていないか、文法が理解できていないかのどちらかです。

先ほどの英文の中で、分からない単語はありましたか?単語が分からなければ、完璧に英文を理解することはできません。

知っていたけど、意味がパッと出てこなかった場合には、本当に身についている単語とは言えませんので、復習し直しましょう。メモ帳にでも書き写して、繰り返し覚えるとよいですね。

また、知らなかったという単語がある場合は語彙力が足りていません。単語を補強する必要があることが分かります。

では、分からなかった、知らなかった単語を理解した所で、もう一度英文を読んでみましょう。

完璧に理解できましたか?

もし、単語がパーフェクトに分かったにも関わらず、英文が理解できない場合には、英文法がまだ弱い可能性があります。

単語が分かっていれば、だいたいの意味を把握することはできますが、それはあくまで単語を繋げているに過ぎません。なんとなく勘に頼って「こういう意味だろうな」と理解するレベルにとどまっています。ここで諦めてしまうと、完全に理解するというレベルに到達することはできません。

このような場合は、英文法を補強する必要があります。

精読ができるようになるおすすめの参考書・問題集

精読をするために必要なのは、単語力と文法力です。

先ほどの方法で、どちらの能力が足りないのか、また両方勉強する必要があるのか分かったと思います。

そこで、単語力、文法力、そして仕上げの精読のための参考書や問題集をご紹介します。

単語力をアップさせる

TOEICの勉強をしてきた人は単語力もある程度身についていると思います。

見たことがあるけど忘れている単語が多いという場合には、これまで使っていた単語帳をもう一度やり直してみましょう。

うろ覚え状態の単語があれば、ノートに書きだすのもよいでしょう。徹底的に覚えて、身に付けてしまうのがお勧めです。

TOEICはスコアで英語力をはかりますから、TOEIC600点レベルの単語を勉強している場合には、どんどん上のスコアを目指して単語数を増やしていくことをお勧めします。

リーディングもリスニングも、単語が必要です。Part7や精読のためだけでなく、すべてのパートで単語が身についていればスコアアップをすることができます。

TOEICで単語帳と言えば、「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ」が有名ですね。レベルに合わせ、どんどん語彙を増やしていきましょう。

英文法をやり直す

英文法もたくさんの参考書や問題集があります。

これまで使ってきたものを徹底的にやり込むことで、しっかりと定着させることができるでしょう。

1回使って終わり、というのではなく、4周、5周と何度もやり込むのがお勧めです。また、苦手なセクションを抜き出しておいて、その部分を繰り返し解いていくのも効果的です。

TOEICの英文法として、よく使われているのが「総合英語Evergreen」です。

これまで使っていた英文法の本と相性が良くないかも、と思う場合には、この参考書に切り替えるのも良いかもしれませんね。基本からしっかりと身に付けることができます。

英文解釈の問題集で総仕上げ

難しく、長い英文でも「ゆっくりと時間をかければ分かる」という状態にするのが、精読を完成させる一歩です。

単語や文法の問題がある程度クリアできたら、英文解釈の問題集も並行して行うのがお勧めです。

英文解釈の参考書や問題集は、だいたいどれも同じ形式です。例題が提示され、それをまずは自力を解くようになります。そして、解説を読んでから実践問題へと進むようになっています。

これを繰り返して続けていくのですが、さまざまなパターンの英文を例題として出してくれるので、この場合はこういう風に理解して読めばよいのか、と英文の読み方をレベルアップしてくれますよ。

単語や文法から、それを実際にどう使えば理解することができるのか、そのコツを掴むことができるのが、英文解釈です。精読の実践、と言った感じでしょうか。

参考書・問題集でお勧めなのは、解説が丁寧にされているものです。何か疑問点が残るような状態だと、完璧に英文を理解することはできません。

すでに英文解釈本を持っていて、解説も丁寧だと感じるのであれば、その本をやり込みましょう。

何を使っていいか分からない、という方にまずはお勧めしたいのがこちらです。

英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版

見ると、短い英文で「これではPart7の対策にならないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、ここから始めてみましょう。

これでは簡単すぎる、と思う場合には途中から始めてもいいですね。

英文のレベルは、中学高校で習う単語と文法ですから、英文解釈能力を特化して上げることができますよ。

また、このように例文のレベルがわりと易しいため、精読が苦手と感じている人も、挫折せず進めることができるでしょう。

基本に立ち返り、完璧に理解することを身に付けるには最適な問題集と言えます。

もちろん、1周で満足せず、2周、3周とやり込んでくださいね。

もう一歩進めたいという人にお勧めなのはこちらです。

基礎英文解釈の技術100 (大学受験スーパーゼミ徹底攻略)

英文解釈の本としては珍しくCD付きで音声からも勉強できます。解説を読んで理解を進め、音読もしてさらに理解を深めるのもお勧め。

TOEIC対策本ではありませんが、TOEIC受験者でも取り組んでいる人も多い問題集です。

構文説明が非常に分かりやすく、こちらも何周かやり込むことで、さらに精読ができるようになるでしょう。

精読から多読へ

単語や文法を補強し、英文解釈を行えば、精読は出来るようになっているはずです。

その上で、TOEICの特にPart7のスコアを確実に上げるには、多読まで行うのがお勧めです。

これまで、勘で読み進めていた人は、精読ができるようになると英文を読むのが楽しくなる場合が多いです。完璧に分かって嬉しいというのもありますし、読み進めるのが明らかに楽になっているから、ということもありますね。

とにかく、精読があやふやだった頃に比べ、英文を読むことが自然になっているはずなのです。

こうした状況で多読を行えば、速読が身に付きます。日本人は多くの場合、母国語として日本語を身に付けていますよね。たくさん本を読んでいる人は、読むスピードも速いでしょう。

速く読むということは、慣れでもあるのです。

英文もたくさん読むことで、読むスピードは速くなっていきます。

速く読めると、問題数の多いPart7の長文も時間制限内にたくさん解くことができるようになります。しかも、精読で正確に意味が分かっている状態なので、正解率も高くなっていることでしょう。

精読が速くできるようになっていると、Part7だけでなく、リーディングセクションの全てにおいてスコアアップを狙うこともできます。

日本語のように、スラスラと読み進められれば、時間制限も怖くありませんね。

多読は何を読めばいいか

多読をするためにお勧めの参考書や問題集は特にありません。

自分の興味のある分野の洋書を読むのが一番良いかと思います。

興味があれば、どんどん読みたいと思いますし、飽きることもありませんよね。

また、ニュースなどを読むのもTOEIC対策ではお勧めです。

CNNやBBCなどは無料で読むことができますし、時事問題にも強くなります。毎日のニュースを英語で読む習慣づけをつけてしまえば、自然と英語に触れる時間も長くなります。

ニュースでよく使われる単語はもちろん、言い回しも身に付けることができますよ。

スマホで簡単にCNNなどのニュースサイトにアクセスできる環境にしておくことや、Twitterでフォローすることで、英語でニュースを読むことを日課にしてしまうのもよいですね。

また、今は電子書籍で本が簡単に読めますよね。

Kindleで英語の多読をするのもお勧めです。専門的な洋書であれば、分からない単語が出てくる可能性もありますが、その場合でもKindleであれば、単語の意味が調べられる辞書機能が付いています。

また、音声読み上げ機能もあるため、リスニング練習も同時に出来てしまうという、英語学習者にとって有り難い機能が満載なのです。

小説では「星の王子さま」は簡単に読めるため、多読の入り口として読んでみるのもよいでしょう。

「ノルウェイの森」など、日本人の作品を英語で読んでみるのも新鮮かもしれません。また「スタンド・バイ・ミー」、「羊たちの沈黙」「ティファニーで朝食を」など好きな映画を洋書で読んでみるのもお勧め。内容も分かっているため、英文でも読みやすいでしょう。

多読は、「しなきゃいけない」というより、楽しみとして行うようにするのがポイントです。

精読ができるようになることで、英語で読んでスッキリと理解できる、という楽しみを享受できるのですから、義務感ではなく、ご褒美的なスタンスで行うようにしましょう。

実は、多読をこのように楽しみで行っていると、TOEICの目標スコアまで到達して英語を勉強しなくなった時にでも、自然と英語に親しむ環境ができているのです。

以前はTOEICでバリバリ勉強していたからスラスラ読めたけど、しばらく英語から離れていたら思ったように読めなくなった、ということはありがち。

せっかく勉強したのにもったいないですよね。

一度身に付けたものはゼロにはなりませんが、継続しないと能力はサビついてしまいます。

そうなった時にでも、生活の中でニュースは自然と英語で読んでいたり、時々洋書を楽しんで読んでいたりすれば、英語の能力がガタ落ちすることは防げます。

ぜひ、精読を身に付けたら、多読を生活の中に取り入れてくださいね。

TOEICはもちろん、英語能力アップのために精読を身に付けて!

精読のメリットや具体的なやり方、参考書などについてご紹介しました。

何が原因で精読ができていないのか見極め、単語や文法など弱点を補強しましょう。その上で、英文解釈の参考書で精読を実践するのがおすすめです。

精読から多読へと繋げて、速く英語を読めるようになると、TOEICのリーディングセクションのスコアアップができるでしょう。当然、英語力アップにも繋がりますから、効果的な方法で精読を身に付けてくださいね。

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