toeicリスニング

TOEICのリスニングのおすすめ勉強方法(初心者から熟練者まで)

TOEICのリスニング対策がどうしたらいいかわからないということで悩んでいませんか?

リスニングは、対策方法がわからず、独学ではなかなか上達しにくいジャンルです。なんとなくスコアが上がったり下がったりしている人も多いのではないでしょうか?その上、最近は対策がしやすかったpart1とPart2の問題数が減少し、やや難化しました。

今回はTOEICのリスニングに関して、各パートの対策法と、勉強方法についてご紹介します。

TOEICリスニング対策の方法

まずはTOEICのリスニングのパートを理解し、どのように対策を練っていけばということいいかということについて理解していきましょう。TOEICは問題に独特の癖があり、しっかりとその対策をとるだけでも高得点が狙えます。1つずつ理解していきましょう。

リスニングパートの概要

TOEICのリスニングは4つのPartに分かれています。

Part 1が「写真描写問題」。1枚の写真について4つの描写から正しいものを1つ選んでいく問題が6問あります。

Part2は「応答問題」。1つの質問や文章がまず放送され、それに対する答えが3つ放送され、そのうち、ふさわしいものを1つ選ぶパートです。問題数は25問。

Part 3は「会話聞き取り問題」。2人か3人が英語で会話をしている放送を聞き、問題用紙の設問に対して適切な解答を選ぶ問題。会話内容は印刷されておらず、質問とその答えが印刷されているだけです。それぞれの会話に対して設問が3問、選択肢は4つずつで、そのセットが全部で39個あります。Part 3は2016年のTOEIC新形式に変わって問題数が増えました。

Part 4は「説明文聞き取り問題」。一人のスピーカーによる英語のアナウンスやナレーションを聞き、問題用紙にある設問と、答えを選ぶ問題。アナウンスやナレーションは問題文に書かれていません。Part3とは聞き取る英語が会話か、ナレーションかという違いだけで、それぞれに対して設問が3つずつあり、設問1つに対して選択肢が4つあることは同じです。問題数は全部で30問です。

Part 1の対策

比較的得点しやすく、ウォーミングアップ的な位置づけにあるPart1。しかしながら2016年でTOEICの問題形式が変わり、かつて10問あったPart1の問題は現在6問まで減りました。

写真に「人物が写っている場合」と「風景や物などが写っている場合」の2種類があります。

得点しやすいのは「人物」の方の問題です。英文が流れる前にその人が何をしているのかという点と、複数の人物がいる場合はその立ち位置や状況、それから服装に注目しておくことがコツ。英文は人物が主語であることがほとんどなので、男女の区別などに注意すれば、確実に正解できるでしょう。

難しいのが、「風景や物だけが写っている問題」。何が主語か想像しにくいので、英文を聴く際、頭の部分にしっかりと集中することが重要になります。前の問題などに引きずられていると、うっかりと聞き逃してしまうので、しっかり切り替えましょう。

Part 2の対策

Part 2は1つの質問に対して、3つの選択肢が放送され、そのうちの適切な1つを選ぶ問題。ここもしっかりとポイントを押さえれば難しくありません。

まず1つ目のポイントは文頭にしっかりと集中することです。5W1Hで始まる疑問文なのか、あるいはイエス・ノーで答えられる質問なのかということが分かるだけで、ある程度選択肢を絞ることができます。

2つ目のポイントは、質問文に使われていた単語と同じや、その単語と似た発音の単語が返答の方にも使われていた場合、かなり高い確率で不正解になるということ。たとえば質問文の方に「park」が使われていて、返答にも「park」が含まれていたら、その選択肢はほぼ除外できるのです。この方法で選択肢を絞るのはTOEICリスニングの常套。過去問などを使ってしっかり理解しておきましょう。

ポイントの3つ目は少しひねった解答に注意することです。例えば「今度どこでスポーツ大会がありますか?」といった質問だった場合、その返答が必ずしも場所ではなく、「スポーツ大会は延長になりました」といったようなケースもあることに注意しましょう。

4つ目のポイントは、消去法を的確に使っていくことです。2つ目に紹介したテクニックなどを利用すれば、「少なくとも正解ではない選択肢」は除外できることが多いです。このような消去法という形から選択肢を絞って行くことで正答率が上がります。

part3とPart4の対策

事実上part3とPart4は問題の形式が「会話かナレーションか」という点だけ違い、あとはほとんど同じですので、解答のポイントはパート3パート4共通です。

ポイントの1つ目は、問題用紙に書かれている設問文を先読みしておくこと。設問と選択肢を前もって先に読んでおくことで、どこがポイントになるかということに注意しながら英文を聞くことができるようになります。微妙な解答などは、先読みしていたかどうかが鍵になります。特にPart3の場合、先読みの段階で、男性か女性どちらに対する質問なのかということに注目しておくだけで、簡単に答えられることもあります。

2つ目のポイントは、最近増えてきている図表に関連付けた設問に慣れておくことです。設問だけ先読みするのではなく、図表も瞬時に確認できるようにしておくと正答率が上がります。図表と設問と選択肢の関係をすぐに理解できるように、過去問などを利用して、よく出題されるパターンを把握してトレーニングしておきましょう。

リスニング力を高める3つの勉強法

リスニングはなかなか勉強が難しいと言われます。

リーディングならば、どこの部分が読めて、どこの部分が読めないかはっきり目で見てわかりますが、リスニングは、何となく聞いているだけでは、どこが聞けたのか、どこが聞けなかったのかわかりにくいからです。

とにかくたくさんの英語を聞くことも、リスニング力を高める重要な方法ではありますが、リスニング力を向上させるためにはしっかり集中して短い英文を繰り返し聞くことも大切です。しっかり自分の弱点を見つけて、それを克服することを繰り返しながら上達していくことが、地道ながら一番の近道なのです。

そこで1文をしっかりと聞くトレーニングとして、古くからある方法をご紹介します。「ディクテーション」と「シャドーイング」と「オーバーラッピング」の3つです。

リスニング力を高める方法その1:ディクテーション

ディクテーションとは「聞いた英文を書き取る」勉強法。

時間はかかりますが、書き取りをすることで、自分がどの部分の英文が聞き取れたのか、聞き取れていないのかがはっきりし、自分の苦手としている部分が明確になります。まったく聞こえない単語や、時制や「三単現のS」といった微妙な部分もディクテーションをしっかり行うことで聞き取れるようになっていきます。

なんとなく聞き流してしまっているとなかなか実力がつきませんが、「書く」という作業で、自分の理解を「見える化」でき、はっきりとどの部分が聞き取れていて、どの部分が聞き取りでいないかということが明確になるのです。

ディクテーションのやり方は簡単です。正しい発音で自分のレベルに合っている教材を選んだら、止めながら少しずつでもよいので、どんどん紙に英語を書き取っていきます。書き取った英文が正しかったのかどうかということが確認しなければいけないので、必ずスクリプトも付属しているものを選びましょう。この条件を満たしていれば音源はTOEICの過去問でも、英語ニュースでも問題ありません。

参考書としておすすめは「CD付究極の英語ディクテーションVol.1(横本勝也)」。もう少し基礎的な内容ならば「ゼロからスタートディクテーション(宮野智靖)」がよいでしょう。

リスニング力を高める方法その2:シャドーイング

シャドーイングというのは「影」という意味ですが、まさに影のように聞こえてきた英文をわずかに遅れたタイミングで追いかけながら発音していく練習方法です。一つの英文を聞き終わってから繰り返すただのリピートとは違います。

かつては翻訳者のリスニング強化のために開発されたトレーニング方法です。慣れも必要な方法なので、まずゆっくりの英文から始めていきましょう。聞こえてきた英文は日本語訳する必要はありません。聞こえたまま自分が繰り返せたかどうかをチェックします。最近はスマホやパソコンのアプリで再生速度を細かく変えられるようなものもあるので、そういったものを適宜活用しながら少しずつ早いスピードにしていくとよいでしょう。

シャドーイング専用の教材としておすすめは「ゼロからスタートシャドーイング(ゼロからスタートシリーズ)(宮野智靖)」。初心者も簡単に始められるように少しずつレベルアップしていける構成で、シャドーイングがまったくできない人でも無理なく上達していけます。

リスニングを高める方法その3:オーバーラッピング

オーバーラッピングとはシャドーイングと少し似ていますが、シャドーイングは少し遅らせて追いかけるのに対して、オーバーラッピングはスクリプトを見ながらネイティブの発音と同時に発声していく方法です。こちらの練習はリスニング力を鍛えるというよりも、英語のリズムを掴むことに役立ちます。その1で紹介した「ディクテーション」と組み合わせ、まず完全に書き写せたら、続いてオーバーラッピングで練習していくといった方法がよいでしょう。

リスニング力はトレーニングを積んだだけ向上する

以上今回は、TOEICのリスニング対策についてご紹介してきました。

TOEICのリスニングは問題の傾向に癖があるので、まずそれをしっかりと把握しておかなければ始まりません。過去問をしっかり研究して、まずはどういった形式で問題が出されるのかということをしっかりと理解しましょう。

そうした上でシャドーイングやディクテーションをTOEICの過去問を使いながら練習していけば必ずスコアは上がっていくはずです。リスニングは勉強した手応えがなかなかないジャンルですが、時間をかければかけるほど確実に実力が上がっていくので、毎日少しずつでも時間を取れるようにしていきましょう。

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