英検 1級 対策

英検1級 2次試験の突破方法

英検1級の1次試験を無事突破し、いよいよ最後の難関2次試験!となった時、どんな対策勉強をすればよいのでしょうか?

今回は英検1級2次試験についてご紹介します。

日程や合格率、出題されるトピックはもちろん、具体的な対策方法もご紹介しますので、ぜひ参考にして2次試験を突破、英検1級合格を勝ち取ってくださいね!

英検1級 2次試験とは

英検1級は、英検の最難関の試験です。

1次試験で筆記とリスニングを行い突破すると、2次試験に進めます。

2次試験では英語の面接形式で行われ、スピーキング力を試されます。

具体的にどのような試験なのか、まずは基本情報をチェックしていきましょう。

英検1級 2次試験の日程

英検1級は、個人申込の場合には年齢によってA日程、B日程を決められている地域があります。

東京・神奈川・千葉・埼玉・愛知・大阪・兵庫の受験地

上記の受験地で受ける場合、20歳以下はA日程、21歳以上はB日程で受けることになります。

その他の地域では、すべてA日程で受験することになります。

また、団体申込の場合には、1級はすべてA日程です。

2020年第1回検定の日程で確認してみましょう。

本会場での1次試験は5月31日で、2次試験はA日程が6月28日、B日程が7月5日。

つまり、1次試験が終わって約1ヶ月後に2次試験が行われていることが分かります。

英検1級 2次試験の会場

英検1級の2次試験の会場は下記の11の都市に限られています。

札幌、仙台、横浜、東京、新潟、名古屋、京都、大阪、広島、福岡、那覇

地方に住んでいる場合は、都市部まで出る必要があります。

英検1級 2次試験の時間

試験時間は約10分です。

最初に、自由会話で簡単な日常会話を行い、その後、スピーチとして与えられた5つのトピックの中から一つ選び、約2分間のスピーチを行います。

そして、スピーチの内容やトピックに関連した質問に答えます。

面接委員は2名で、日本人とネイティブ。

スピーチや応答の内容、文法や発音の正確さなどを評価します。

英検1級 2次試験のトピック

英検1級の2次試験で出題されるトピックは、社会性の高い幅広い分野の話題となっていて、例えば、以下のようなものが過去に出題されています。

芸術への財政的支援増加の是非

科学の発展は常に有益か

選挙権の行使を義務化するべきか

遺伝子組み換え食品の安全性

世界経済における日本の役割

公共の場における治安改善の必要性

英検1級 2次試験の流れ

基本的な情報を得たところで、実際にはどのように行われるのか気になりますよね。

面接の流れを確認しておきましょう。

受付を済ませ、控室で待機します。

面接カードを受け取り、個人番号や氏名などを記入します。

携帯電話は袋に入れ、封をすることになり使用できません。

最後の直前対策の内容をスマホに入れると、勉強できませんので注意が必要ですね。

本などは持ち込み可能ですから、スピーチ対策をしている場合は印刷して持っておくとよいでしょう。

面接室前へ案内してもらえますが、この時、自分の荷物をすべて持って移動します。

自分の番が来たら、挨拶して入室します。

ネイティブと日本人の面接官がいますから、先ほど記入した面接カードを渡しましょう。

面接委員の指示がありますから、着席し、荷物は席の横に置きます。

まずは、点数には関係ない日常会話をします。

氏名や、受験級の確認や、自己紹介をうながされることがほとんどです。

日常会話が終わったら、トピックカードが渡されます。

5つのトピックから、どれを選ぶか、そしてそのスピーチについて考える時間は1分間与えられます。

1分たったら、面接委員からスピーチを始めるよう声を掛けられます。

スピーチの時間は2分間です。

トピックカードは、手元に置いたままスピーチすることができますから、トピックは暗記する必要はありません。

スピーチ内容に重点を置きましょう。

また、2分間が分からない!という場合も、タイムキーパーの人の様子をみておくことで、そろそろ2分かなと推測することができますから、ちらっと見てみるとよいでしょう。

その後、4分間の質疑応答が始まります。

スピーチ内容に関わる質問をされますから、それに答えていきましょう。

最後にトピックカードを面接委員に返し、退室します。

英検1級 2次試験の対策方法

英検1級の1次試験が終わってから、2次試験まで約1ヶ月の時間があります。

この間に、面接対策をしましょう。

過去問題からスピーチ練習をする

過去問題から、トピックを選びスピーチ練習をすることをおすすめします。

サンプル問題は、英検のホームページからダウンロードできますが、解説がないため、練習をするには物足りない場合も。

その場合は、解説や質疑応答のアドバイスも記載されている過去問題集を購入するよいでしょう。

2019年度版 英検 1級 過去6回全問題集

既に、1次試験対策で持っている人も多いかもしれませんね。

モデルスピーチを各回5つ、合計30掲載されていますから、どのようなスピーチをすればよいか、また質疑応答についても、参考になるでしょう。

Web特典の動画「面接模範例」もありますから、しっかりと2次試験対策をしましょう。

2次試験対策を徹底的に行いたい場合、2次試験だけにフォーカスした参考書を使うのもよいですね。

14日でできる! 英検1級 二次試験・面接 完全予想問題 (旺文社英検書)

14日間で1周できますが、3日までは、基本的な内容のみ。2週目は4日目以降をするとよいでしょう。1ヶ月あれば2周することができます。

模範解答が非常にレベル高く、こんなに完璧に答えなければいけないのか?!と焦るかもしれませんが、あくまで模範例です。これくらい答えられたらベストだな、と目標にして勉強をするとよいでしょう。

DVDも付いていますので、実際の雰囲気も掴みやすくなっています。

英語よりも、場の雰囲気に呑まれそうで怖い、という人にもおすすめです。

2分間のスピーチを、どのように言えばいいのだろう、と迷う人には、面接対策というより、英作文を極める方が効果的かもしれません。

英検1級英作文問題完全制覇

特に、社会的問題についての意見がなかなか出てこない、という人は、この本がピッタリです。

英作文ですが、口語的表現も多く、自分のスピーチにとり入れられる部分がたくさんみつかるでしょう。

2次試験で出題されるトピックの多くは、経済、自然環境、社会、教育、テクノロジーに関わるもの。

それらについて、どのように自分の意見を持っているか、ということも大切になります。

そういったトピックについての表現方法をストックしておくことも、対策として必要ですね。

社会問題に敏感になっておく

2次試験のトピック内容は、社会的な問題です。

普段、友人とそういった内容について話す環境にない場合には、その内容について知らず、問題意識や自分の意見もないことがあるでしょう。

2分間のスピーチでは、その問題について自分の意見を言い、さらにその後の質疑応答で、どうしてそのように思うのか、さらに掘り下げて意見を言わなければなりません。

スピーチで人に伝えるためには、自分の考えをしっかりと持っている必要があります。

そのために、社会問題について敏感になっておきましょう。

新聞や本、テレビ、ラジオ、ネットなどで簡単に情報を得ることができます。

スピーチを丸暗記はNG

トピックをある程度予想して、英作文を書き、丸暗記するような練習は避けたほうがよいでしょう。

また、この方法は、「英語を使って、どの程度知的な会話ができるかどうか」という2次試験の狙いからも外れています。

フォーマットはうまく使う

英検以外のスピーチでも、イントロ部分でまずは立ち位置を説明し、ボディ部分に説明1と説明2を入れ、結論で締めくくる、というフォーマットは基本でよく使われています。

この方法だと、スピーチとしての形は整い、伝え忘れもなくなります。

フォーマットの具体例としては、下記のようなものです。

序論

There have been a lot of discussion and debates about (テーマ)

I think that (テーマに賛成するか or 反対するか)for the following two reasons

本論1  

Firstly (主張)

For example(具体例1,2文)

再度主張

本論2

Secondly (主張)

For example(具体例1,2文)

再度主張

結論

In conclusion, For above mentioned two reasons ,(テーマに賛成or反対)

これをトピック内容に合わせていけば、ある程度のレベルに達することはできます。

スピーチをまるでしたことがない、という人は、まずフォーマットに合わせて英語を話すことから始めるのもよいでしょう。

慣れてきたら、フォーマットにしがみつくのではなく、適宜必要に応じて自由にスピーチすることも大切です。

スピーチに正しさはいらない

スピーチ内容について、本当にこうなのかな?これって正しいことを土台に話せている?と不安になることもありますが、面接では事実は求められていません。

つまり、話の内容は「でっち上げ」でもいいのです。

大切なのは、英語でそのことについて意見を自由に述べることができ、ディスカッションがスムーズにできる英語力を持っている、ということ。

面接委員も、その部分をチェックしているわけです。

社会問題を取り扱うため、そのエビデンスは…などと極めすぎると、英語で話す以前のところで作業がストップしてしまう危険があります。

2次試験対策の時には、あまり突き詰めず、でっち上げでもよいくらいに考えておくとよいでしょう。

1ヶ月間で英検1級2次試験の対策をしよう!

英検1級の1次試験から2次試験の間は、ご紹介したようにだいたい1ヶ月程度。

せっかく1次試験を突破したのですから、2次試験の対策をしっかり行い、1級合格を勝ち取りたいですよね。

面接の流れを把握し、社会問題にも多く触れるようにしましょう。

自分の意見を持つということは、英検以外でも社会で役に立つでしょう。

また、スピーチのフォーマットを作り話す練習をすることは、スピーチ初心者にはとても有意義ですが、慣れてきたらフォーマットにはまり過ぎず、きちんと自分の意見を言うことに集中するようにしてくださいね。

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