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英語のtheの正しい使い方!これでもう間違えない!

「the」は冠詞で、中学の最初の頃に習いますが、正しい使い方が出来ているか分からない…という英語学習者がほとんどではないでしょうか。

冠詞は日本語にはない概念のため、感覚的に掴みにくいのです。

今回は、「the」の正しい使い方についてご紹介します。

「the」の基本原則

まずは、「the」の基本原則を復習しておきましょう。

それは、聞く人や読む人が対象の名詞を特定できるものにつけるもの、ということです。

ちょっと分かりにくいですよね。

それでは、分かりやすい例を見ながら理解していきましょう。

一つしかないもの

「the」を使うものに、一つしかないもの、というのがあります。

例えば、ホワイトハウス。アメリカの大統領官邸ですよね。

これは一つしかありませんから、「The white house」となるのです。

また、太陽や地球なども世界に一つしかありませんから「the sun」「the earth」となります。

文法的に決まっているもの

「the」をつけると、文法的に決まっている物があります。

これは暗記してしまえばいいので簡単です。

乗り物(the airplane、the bus)

方角(the north)

楽器(the piano)

時(the morning)

最上級の形容詞と副詞の前(the best)

海や川など「The Atlantic Ocean」

劇場や美術館など「The Apollo Theater」

知っておきたい「the」のポイント

聞く人や読む人が対象の名詞を特定できる、という基本原則から、「the」をどういう風に使えばよいか、ポイントをみていきましょう。

特定かどうか

例えば、hospital、病院という単語で考えてみましょう。

I’m looking for a hospital.

病院を探していることが分かります。よく例文で出てきますよね。

しかし以下の分はどうでしょうか。

I’m looking for the hospital.

同じように病院を探しているのですが、この場合「特定」の病院を探していることになります。

内科や胃腸科かもしれませんね。

また、知人が入院している病院(=特定)を探している可能性も考えられます。

Timeという単語にもtheをつけることで、特定の時間を伝えることができます。

Do you have time?

時間はありますか?

という言葉は、あらゆる場面で使うフレーズですね。

しかしこのtimeにtheを付けたらどうでしょう。

Do you have the time?

今、何時ですか?

The timeは、現在時刻として使います。

Theの使い方で全体の意味が変わってしまう例をして覚えておきたいですね。

名詞を明確にする

話し手、聞き手がその名詞をイメージできるものに対してもtheを使います。

I bought a dog last week.

The dog is smart.

先週、犬を飼ったんだ。その犬は賢いよ。

最初は「a dog」だったのに、次の文では「the dog」となっています。

これは、最初の文で初出された「犬」が、話し手聞き手の双方が同じものを共通のイメージとして持てたことで、次の文では「the dog」となっています。

複数でも使える

Theは複数名詞にも使えます。

ただし、意味が変わるので注意が必要ですね。

例えば、イスの脚は、基本的には4本ですね。

イスの脚全部を指したい時に使うのが

The legs of the chair.

になります。

イスの脚の何本か、は

Legs of the chair.

となります。

Theには、まとめるイメージがあり、全部となりますが、theが無ければ、バラバラのパーツや一部、というイメージになります。

固有名詞につけるかつけないか

商品名や社名、人物名などは固有名詞となりますが、これらにはtheが必要なのでしょうか。

先ほど、White houseにTheを付けることを説明しましたが、これは一つしかないもの、というのはもちろん、theを付けないと大統領官邸と特定できないためです。

もしかしたら、単純に「白い家」という可能性もありますよね。

The white houseであれば、大統領官邸と特定できるのです。

同様に、東京大学もThe university of Tokyoといいますが、なぜtheが必要なのでしょうか。

例えば、a university of Tokyoであれば、東京の大学、ということで、東京にある東大も含まれますが、他の大学である可能性もあるのです。

Waseda universityであれば早稲田大学です。この場合theが無くても、早稲田は早稲田ですね。

固有名詞だからtheという訳ではなく、理由があってtheが付いているのです。

身近な言葉でも注意が必要!

Theを付けるかつけないか、ちょっとしたことで大きな違いが生まれることがあります。

Officeという単語はthe officeでは建物全体を指し、officeでは会社組織を指します。

He left office last year.

この文を聞いてどう思いますか?

これは、「彼は昨年退職した」という意味になります。

Officeにtheが付いていないことで、会社組織を指すためですね。

では、こちらはどうでしょう。

He left the office 30 minutes ago.

「彼は30分前に会社を出た」となります。

The officeで会社という建物を指すからです。

「退職」と「会社を出た」では大きな違いですよね。

後に続く文脈から、どちらかを判断することもできますが、使う時には気を付けるようにしましょう。

theの使い方、ポイントをつかんで使いこなそう!

中学生でもtheは知っていますが、いざ使おうとすると正しく使えているか不安、という人も多いですよね。

基本原則はもちろん、どのようなイメージで使われるのか、また間違えやすい使い方も頭に入れましょう。

ご紹介したポイントを確認して、theを正しく使ってくださいね。

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