もっと英語が分かる!覚えるとかっこいい英語慣用句20選
日本にもことわざや慣用句が多数ありますが、これは海外でも同様です。そして日本の慣用句やことわざがそのまま英訳しても意味が通じないことが多いように、英語の慣用句もそれ自体を知らないと意味が全くわからないものが多くあります。今回はそんななかでも、かっこいい英語慣用句20選を紹介します。
英語の理解力をさらに向上させる英語慣用句20選
英語がよりわかるようになり、かつ理解しているとかっこいい英語慣用句を20個紹介します。覚えておくと便利ですので、これを機に全てマスターしましょう。
1. No, I’m cool.(I’m fine, thank you.)
No, I’m cool.(I’m fine, thank you.)は「いいえ、結構です」と言う意味です。Coolの方がカジュアルな表現で、カッコ内がフォーマルな表現になります。No I’m not. などでも伝わらないことはないですが、これはやや不躾な表現となりますので注意が必要です。
A:What would you like some more tea?
B:No, I’m fine, thank you.
(A:お茶のおかわりはいかがですか? B:もう大丈夫です。ありがとうございます。)
2. learn the ropes(コツを覚える)
これは「ロープの結び方を覚える」ことから来ていますが、「コツ」にあたる単語は一切出てきませんので、知らないとどうしようもありませんね。Learnは動詞なので、例文のように主語の後ろにきます(例文は現在完了になっています)。
I have learned the ropes to speak English.(英会話のコツを覚えた!)
3. behind the scenes
“behind the scenes”は「裏でこっそりと」の意味です。前置詞ですので、次のような文章構成になります。
He gave talented members a lot of work behind the scenes to go smoothly.
(彼は円滑に進むよう才能あるメンバーにこっそり多くの仕事を与えた)
4. cut corners
“cut corners”は「節約する」や「手を抜く」という意味です。もともとは「近道をする=労力を節約する」というニュアンスから来ているようです。
We have cut corners to maximize profit.
(収益最大化のために経費節約を実施した)
5. drive someone up a wall
これは誰かを非常に困らせる、イライラさせるという意味です。これを言われた場合は相手に干渉するのを一時休止したほうがいいでしょう。
A boss gave me many tasks and is driving me up the wall !
(上司が私にたくさんの仕事を与えてくるのでイライラする!)
6. get in someone’s hair
“get in someone’s hair”は、自分の個人的な領域を侵害している=邪魔しているという意味になります。こちらも言われた場合はやめるようにしましょう。ちなみに「邪魔をしないでくれ」はこの表現を応用して“Get out of my hair!”となります。
A boss is getting my hair so tasks don’t go smoothly.
(上司が邪魔して仕事が円滑に進まない)
7. hit the books
“hit the books”は一生懸命に勉強をすることを意味します。こちらのhitは動詞ですので、次のように文章の一部に組み込んで使います。
I have to hit the books tonight!(今夜はものすごく勉強しなければならないんだ!)
8. once in a blue moon
“once in a blue moon”は滅多にないことという意味です。諸説あるのですが月がまれに青く見えることがあることから来ているようです。
My grandfather lives in France, so I see him once in a blue moon.
(私の祖父はフランスに住んでいるので滅多に会えない)
9. in a nutshell
“in a nutshell”はそのままですと「一つの木の実の中に」となります。Nutshellが木の実ですね。しかし実際には「手短に言うと」というフレーズで、ビジネス面でも利用できる場面の多い表現です。
In a nutshell, they seem not to be satisfied our proposal.
(端的に言うと、彼らはわれわれの提案に納得していないようだ)
10. grey area
“grey area”のグレイは「灰色」の意味で、日本でも近しい言い回しがありますが「不透明な部分」を表わします。ちなみに、greyのスペルはアメリカとそれ以外で異なっていて、アメリカ英語では”gray”、イギリスやカナダなどでは”grey”となります。現代ではこれらの差異を理解しているので通じることが多いものの、一応覚えておくといいでしょう。
Although many points resolved, there were still a small number of grey areas.
(多くの点は解決したが、まだ不透明な箇所が少々ある)
11. cry over spilt milk
“cry over spilt milk”はいわゆることわざで「覆水盆に返らず」にあたります。本来は主語が必要ですが、次の例文のように「終わったことを気にしても仕方がない」というようなニュアンスで使うことが多いです。
Don’t cry over spilt milk.(終わったことを気にしたって、仕方が無い。)
12. bite the bullet
これは古くから伝わる慣用句で「不快なことに耐える」という意味です。かつて麻酔がない頃に兵士が治療を受ける際は、銃弾を噛んで気をそらすことがあったそうで、そのことから「銃弾を噛む」が「不快なことに耐える」という意味になっています。
My customer complained about our business and I had to bite the bullet.
(顧客はわれわれの仕事ぶりに文句を言ってきて、私はそれに耐えなければならなかった)
13. make a long story short
“make a long story short“は直訳すると「長い話を短くする」という意味で、比較的これに近い意味合いを日本語で訳すと「要するに」となります。
To make a long story short, I failed the exam.(簡単に言うと、私は試験に落ちた)
14. have a big mouth
“have a big mouth”はおしゃべり / 口が軽いという意味になります。日本語でビッグマウスと言うと、大口を叩く・大げさに言うといったニュアンスになります。ネガティブな意味では変わりませんが、英語ではややニュアンスが異なるので注意が必要です。
You have such a big mouth to tell others about our secret.
(私たちの秘密を他人に話すなんてあなたはおしゃべりな人だ)
15. ballpark figure
“ballpark figure”は「概算の数字」と言う意味です。ballparkは野球場の意味で、野球場の観客数をざっくり数えていたことから来た言葉です。aboutやapproximatelyでも同じような意味にできますが、こちらの方がクールな表現とみなされるようです。
We need to know about the cost, even if it’s only a ballpark figure.
(概算でもいいのでコストを知りたい)
16. get something off the ground
“get something off the ground”は「離陸する」と言う意味ですが、「転じて〜を始める」と言う意味にもなります。新規事業を立ち上げる際などに適した表現です。
To get our new business off the ground, We’re going to need more staff.
(新規事業を始めるためにはスタッフの増員が必要となるだろう)
17. couldn’t care less
“couldn’t care less”は、「どうでもいい/気にしない」と言う意味です。類似表現に“I don’t care.” (気にしない)や、“Who cares?” ( 誰が気にするの?)があります。いずれも英会話でよく見られる表現です。
I couldn’t care less about my performance.(成績なんてどうでもいいや)
18. go the extra mile
“go the extra mile”は、直訳では「さらに行く」となりますが、「一層の努力をする」「全力を尽くす」と言う意味のかっこいい表現になります。
Our customer service team will go the extra mile to support our clients better.
(我々のカスタマーサービス担当は、よりよく顧客サポートをすべく一層の努力を重ねるつもりです)
19. It’s killing me!
killは「殺す」と言う意味ですが、英語では独特なタイミングで、あるいはもう少しライトなニュアンスでこの単語を慣用句の中で使います。“It’s killing me!”は別に殺されるわけではなく「耐えられない!」と言っているだけですので、驚かないようにしましょう。
These boring meeting are killing me!(退屈な会議に耐えられない!)
20. Speaking(Talking) of the devil.
“Speaking(Talking) of the devil.”は「うわさをすれば影(がさす)」という意味で、噂をすると実際にそれが起こる・現れるということわざの一種です。これはほぼこのまま一文として使うことが多いので、例文は省略します。
以上、今回は英語でよく見られ、理解しているとかっこいい慣用句を20個紹介しました。このほかにもたくさんありますので、「直訳で意味が通じない」と思った時はどんどん調べて、英語独特のかっこいい慣用句を覚えていきましょう。