英検3級レベルって?問題の傾向や対策のまとめ! マミ先生編
- 英語検定協会が提示している3級のレベルって?
1,英語検定協会が提示している3級ってどのくらいのレベルなのでしょうか。レベルや出題傾向は以下の通りです。
習得目標 | 級 | 推奨目安 | 出題目安 | 出題形式 |
使える英語の登竜門 ・基礎力定着 ・高校入試レベル |
5級 | 中学初級程度 | 英語を習い始めた方の最初の目標。 家族のこと、趣味やスポーツなど身近な話題が出題されます。 英語の基礎固めに最適です。 スピーキングテストも受験可能です。 |
筆記 リスニング 録音形式のスピーキングテスト |
4級 | 中学中級程度 | 出題形式や内容が、より実用的に。 身近なトピックを題材とした読解問題が加わります。 基礎力をぐんぐん伸ばしていきましょう。 スピーキングテストも受験可能です。 |
筆記 リスニング 録音形式のスピーキングテスト |
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3級 | 中学卒業程度 | 二次試験でスピーキングテスト。英語で考えを伝えましょう。 筆記試験の題材は、海外の文化など少し視野が広がります。 中学卒業段階の英語力の達成目標:3級(文部科学省) |
筆記 リスニング 面接 |
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使える英語で世界へ ・大学入試レベル ・2級から海外留学 ・履歴書で評価される |
準2級 | 高校中級程度 | 教育や科学などを題材とした、長文の穴埋め問題が加わります。 センター試験の問題形式と共通点が多く、入試対策にも最適。 高校卒業段階の英語力の達成目標:準2級~2級(文部科学省) |
筆記 リスニング 面接 |
2級 | 高校卒業程度 | 医療やテクノロジーなど社会性のある英文読解も出題されます。 海外留学、国内での入試優遇・単位認定など、コミュニケーション力が高く評価されます。 ビジネスシーンでも採用試験の履歴書などで英語力をアピールできます。 ライティングが加わります。 |
筆記 リスニング 面接 |
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リーダー(品格)の英語 ・ライティング、スピーキングを含む4技能の総合力を測定 |
準1級 | 大学中級程度 | エッセイ形式の実践的な英作文の問題が出題されます。 「実際に使える英語力」の証明として高く評価されています。 |
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1級 | 大学卒業程度 | 二次試験では2分間のスピーチと、その内容への質問がなされます。 カギは英語の知識のみでなく、相手に伝える発信力と対応力。 世界で活躍できる人材の英語力を証明します。 |
筆記 リスニング 面接 |
(日本英語検定協会 各級のまとめより引用)
以上の表が示しているように、英検3級は日本の中学校を卒業する程度のレベルであると言われています。文部科学省が提示している中学卒業段階の英語力の達成目標が、3級です。そのため、中学校で学習する英語の文法やボキャブラリーのレベルが3級に出題されています。中学生の3年間で取得する語彙目標数は、1200語程度と言われています。英検3級では、1200語ほどのボキャブラリーと読解、リスニングが試されます。また、二次試験では面接で主にスピーキングの能力が試されます。
2、英検3級の問題の傾向は?
文法問題は、中学校の英文法の総まとめを出題する傾向にあります。また、リーディングも中学卒業程度の語彙と文法を含めた文章になっています。スピーキングに求められる能力やリスニングに求められる能力も同じく、中学卒業程度のものです。英検の公式ウェブサイトに、直近3回ほどの過去問が公開されているので見てみるとどんな問題なのかを把握することができますね。問題数や傾向は例年に通っているものが多いです。文章の内容は試験によって異なりますが、問題の出題スタイルは同じです。参考にしてみてくださいね。
出題のスタイルはほとんど変わらず、回答もわかりやすい選択肢になっているものがほとんどです。両方あっているのではないか、などと物議を醸すような難問は少なく、良問だという印象を受けました。リーディングとリスニングは特に、消去法で答えていけば正確な回答にたどり着くことができると思います。
- 英検3級の一次試験
一次試験の問題形式は以下の通りです。一次試験の中でもリーディングとライティングが4部から構成されており、リスニングは別に時間が取られています。
問題番号 | 問題形式 | 詳細 | 設問数 | 目標解答時間 |
1 |
短文の語句 空所補充 | 短文または会話文の空所に、文脈に合う適切な語句を補う。 | 15 | 10分 |
2 |
会話文の文 空所補充 | 会話文の空所に適切な文や語句を補う。 | 5 | 5分 |
3 | 長文の内容一致選択 | パッセージ(長文)の内容に関する質問に答える。 | 10 | 20分 |
4 | 英作文 | 質問に対する回答を英文で書く。 | 1 | 15分 |
表から分かるように、一次試験の問題数は大問4問です。短文の空所に語句を当てはめる問題が全部で15問。前後の文章や単語から適切な語句を予測し、空所を補う問題です。会話文の空所補充や、長文の内容に一致するものを選択するという問題、最後に英作文をして自分の意見や気持ちを英語で表現できるようになること、それができることが求められています。通常問題数の傾向は、大問4問です。
4、英検3級のリーディング
リーディングの出題傾向としては、会話文の空所に語句や文章を補うものと、長文の内容一致問題です。
会話のやり取りを見て、空所になっている一部の会話を4つの選択肢の中から1つを選ぶ形式の問題です。前後の文章、会話から判断してどんな内容のものが空所になっているのかということを問う問題です。また、長文問題は掲示・案内、Eメール、説明文をそれぞれ問題として設ける傾向にあります。
長文問題は掲示・案内、Eメール、説明文は練習すれば、コツを覚えることができるようになります。そうすると次第に問題を解くスピードも上がりますし、問題を解きやすくなります。イラストや標識などが英語で書かれており、質問に答える形式なのですが、全てにしっかりと目を通す必要はありません。一部のことについて聞かれるので、質問に答えるように図を読み取る練習をしましょう。そうすることで、惑わされることが少なくなり、また、時間の節約にもつながります。
5、英検3級のライティング
シンプルな質問に対して自分の回答を書くという問題が出題傾向にあります。よく知っているもの、身近なものについて自分の意見を書くことが求められます。このパートのみ記述の英作文となっており、あとは選択のマーク式となっています。
ライティングの問題は基本的に、自分の経験や趣味について意見を問う問題です。理由なしに「〜がいい」、「〜こうしたい」などと言うのではなく、簡潔でいいので自分の意見を読み手に伝えることのできる文章にしましょう。自分の言いたいこと、伝えたいことを自分の言葉で表現できるようになることがこの問題で問われています。傾向に幅があり、身近なことって言われても答えられるかな、と不安になることがあるかもしれませんが、中学3年生の教科書に乗っているような例文や自分の周りのことを相手に伝えることができるような質問です。決して難しい英単語や文法を使用する必要はありません。文章の流れができているか、スペルミスがないか、文法の誤りがないか、などという点に気をつけて自分のことを説明できるようにすることが、ライティングに回答する際に役立つと思います。
6、英検3級のリスニング
リスニングの問題は、第1部〜第3部に構成されています。第1部では、会話の応答文選択です。内容は、「イラストを見ながら会話を聞き、会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを選択する」と言うものです。各部の設問は全部で10問から成っています。第2部では、会話の内容 一致選択です。内容は、「会話の内容に対する質問に答える」というもの。第2部と第3部は2回放送が流れます。第3部は、文の内容 一致選択です。内容は、「短いパッセージの内容に関する質問に答えるというものです。
出題の傾向としては、家族や友達、学校、習い事、趣味、旅行、買い物、映画、音楽、スポーツ、食事、文化、天気、道案内、自己紹介、予定、歴史、人物紹介などに関する話題がよく取り上げられています。
7、英検3級の二次試験
二次試験の流れは、まず部屋に入ってからカジュアルな日常会話をします。ここでももう面接の評価は始まっています。「今日はどこから来たの?」「元気?」などという会話をしてから、一枚のカードを渡されます。30語程度の文章を読み、それについての内容を確認するような質問があります。そして、そのカードのイラストをみて、人物の行動や物の状況を相手に説明します。
そして、最後にカードのトピックと関連した質問、関連していない質問がされます。日常生活の身近なことについて、受験者の意見を問う質問です。
「携帯電話を持っていますか?」という質問に対して、「はい。」と答えたら、「携帯電話は便利だと思いますか?」などという質問に続きます。こと質問に対しては、「はい。」または「いいえ。」のどちらの答えでも構いません。自分の意見を言いましょう。しかし、自分の回答に続けて、理由を付け加えなければいけません。ライティングの時と同じように、自分の意見には理由も含めて考えてから、回答するとスムーズに質問に答えられると思いますよ。
問題の出題スタイルは大きく変動しません。傾向は、「身近な話題について自分の意見を伝える」というものです。
8、英検3級の単語レベルは?
単語数は、前述したように中学卒業程度の語数と言われています。中学卒業程度の語数は、1200語と言われています。英語の日本における義務教育の集大成が英検3級です。4級は必要とされる単語数が400語〜700語程度だったのに対して、3級になると大きくレベルが上がります。頻出の単語とされているのは、
・forget
・come
・become
・find
・make
・win
・swim
・stand
・understand
・break
などです。今見てみて単語の意味や品詞、活用の仕方はわかりますか?
・forget 忘れる(動詞) forget-forgot-forgotten
・come 来る(動詞) come-came-come
・become 〜になる(動詞) become-became-become
・find 見つける(動詞) find-found-found
・make 作る(動詞) make-made-made
・win 勝つ(動詞)win-won-won
・swim 泳ぐ(動詞) swim-swam-swum
・stand 立つ(動詞) stand-stood-stood
・understand 理解する(動詞)understand-understood-understood
・break 壊す(動詞) break-broke-broken
が主な意味と品詞、過去・過去完了の活用です。
これらの単語は、見て理解できれば良いのではなく、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの、どの分野で出題されても意味がわかり、自分で使うことができるという状態にしておくことが求められます。動詞の意味をチェックするだけでなく、発音も同時に注目すると、リスニングやスピーキング対策になりますし、別に時間をとって発音を覚える必要がなくなります。単語のレベルは、上記で例に示したものですが、その単語の習得は4技能全て使用して覚えることが単語の活用への近道です。
9、英検3級の合格レベル
合格レベルははっきりと記載があるわけではないのですが、英検が公開しているデータによると60%以上の得点を取った人が合格しているということがわかります。そのため、合格の目安としては3級の満点の60%の点数が合格点となるようです。二次試験も同じく、60%程度取れれば合格に達します。
文部省が発表した実際の中学3年生の英検3級の合格率は40%でした。年々減少傾向にあるようです。以前は、4技能の総合得点で評価がされていましたが、2015年以来は4技能のバランスも見られるようになりました。どれほどリーディングができてもリスニングの点数が極端に望ましくないと、合格には届かないのです。全体としてこの点数が取れれば、合格するという仕組みから4技能の総合による評価へと変化したのです。
2015年以前と比較して、英検3級に合格するのは難しくなりましたが、きちんと時間をとって対策をすれば合格することは可能です。
10、英検3級合格に必要な時間は?
合格にかかるまでの時間は、始める時の英語レベルや英検の受験経験の有無によります。しかし、目安としては週に3~4回、1回1時間勉強して、1ヶ月ほどあれば一次は通ると思います。たまに、「10時間で合格」などと表紙に書いてある英検のテキストがありますね。私は、そのテキストを自分の無理のないように分配していました。10時間で解くことのできる量かもしれませんが、何度も間違えた問題は解かないと自分の本当の英語力に定着しません。復習として、昨日やった問題に今日もまた取り組んでみよう、できたら三日後に、一週間後に、のように繰り返し問題を解くことが大切です。しかし、できるだけたくさんの問題を解くことも大切です。究極は、「たくさんの問題を解き、解いた問題を繰り返し解くこと」です。
人によって、毎日コツコツ勉強した方が身につくという方もいれば、短期集中の方が身につく、勉強のやる気が出るという方もいらっしゃいますね。自分はどのように勉強するのが向いているかご存知でしょうか。どちらも勉強にはとても大切です。毎日コツコツ15分間英検の勉強をするという方は、リーディングの選択、空所補充の問題やライティングには強くなりますが、長文など15分間以上かかるものにはなかなか取り組む機会がないのではないでしょうか。生活の一部に勉強を習慣づけることで、この時間的な問題はだいたい解決します。朝少し早く起きて語句の空所補充問題を解いたら、夜はその日にあった出来事を英作文してみる、ご曜日の朝は少し時間に余裕があるから長文の問題を解いてみる、そのあとにこの間解いた語句の空所補充問題も間違えたところを、もう一度解き直してみるなど、人によってやり方は様々だと思いますが、やろうやろうと思ってはいて、テキストは買っていたけれどあまり時間を割くことができずにテストに臨むことになってしまうなど、せっかく受験する機会をもったいないことにはしたくないですよね。なかなかやる気の出ないときや、集中力の続かないときは、4技能の中で別のものにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
また、合格までにかかる時間は英語教育を最後に受けた年齢にもよります。中学生でしたら、中学で習うレベルの英語を総まとめとして受けることもできます。また、社会人や大学生などの学生の方は今まで習ったことの確認をすることもできます。自分が受験をするときに、どのくらいの英語力なのか、どのくらいの時間が必要なのかを考えてみましょう。
11、英検3級の対策法
一次の対策は、テキストを使うことをお勧めします。英検は学校の試験などとは異なり、傾向や出題スタイルがある程度決まっています。時間を測って、どのくらいの問題を解くのに自分はどのくらいの時間がかかるのかということを知っていれば、本番も落ち着いて正確に解くことができます。時間の把握ができないと、焦ってしまったり、時間内に全問解き終わらなかったりすることが予想できます。せっかく受けるので、全問解くことにチャレンジしたいですね。そのためには、時間の把握をすることが大切なのです。大体のテキストには、解く時間の目安が記されています。時間を測って、どのくらいの時間があれば自分が長文を解くことができるのか、また語句の問題にどのくらい時間を費やせるのか知ることができます。
このように、英検のテキストは英検受験に特化しています。テキストに直接書き込まずに答え合わせをして、間違えたところのみテキストに印をしておきましょう。繰り返し解くことで、自分の弱点を知ることができますし、同じ間違いを繰り返すことを防ぎます。また、印をしてあるところだけ直前に確認すれば自信を持って受験できると思います。
12、英検3級の対策①:リーディング
リーディングは、テキストを使って解くことが対策になります。英検では、頻出の単語があります。解いているうちに「あれ?また出てきた」と思うような、似た文章や単語があると思います。問題に慣れることで余裕を持って解くことができるようになります。特に、最初の空所補充の問題は、15問もあります。にたスタイルの問題が多くなるため、特典がとても取りやすい箇所です。間違えたところには印をつけておき、間違えた問題を何度もなんども解き直し、できるようになるまで、理解できるまで解きましょう。
また、リーディングで大切になってくるのは、時間の配分についてです。時間配分は、自分の苦手なところに時間を割くことができる方がいいですよね。そのためには、自分がどんな出題に弱いのかを知る必要があり、そのためには問題数をたくさん解く必要があります。問題数に慣れてくると、リーディングのセクションでどのくらいかかり、ライティングにどのくらい時間を回すことができるのかを考えることもできますね。配点をみて、配点が高い設問から取り組むなど時間配分と一緒に、解く順番も自分なりに工夫して見るといいでしょう。
長文については、初めに4択の選択肢は見ずに、質問だけ見ることをオススメします。選択肢を見てしまうと、どうしても迷いが出たり、文章を読むことに集中できなくなってしまうことがあります。質問だけ見ておくと、どのポイントに注目して読めば良いのかということに注目し、気にしながら読むことができます。その部分に印をつけるなど、自分でわかるようにしておくと、もう一度全てを読み直すということはいらなくなります。時間の節約のために、文章中に書き込むことをお勧めします。私は、接続詞は四角で囲み、重要だと思った人物は丸で囲っていました。こちらも、印をつける作業を全ての文章に行おうと思うと、時間がなくなってしまう可能性があります。そのため、質問を先に読むことで聞かれている答えを探しながら、読み進めて行く、その過程で大切な人物や話の変わり目となる接続詞には印をしておくというのが、長文をはやく・正確に読むことができるようになるコツだと思っています。文章の読み方は、英検だけでなく様々な英語の試験で活用することができるので、そのためにも英検のべんこゆをするときに自分のリーディングのやり方を確立していくことが出来ると良いと思います。
13、英検3級の対策②:ライティング
ライティングの対策としては、文の構成をしっかりと理解することが大切になってきます。どんな題にしろ、起承転結をつけて書くことを心がけてください。英語で書くことに不安がある場合は、日記を英語でつけることにチャレンジしてみましょう。その時に浮かんだ言葉で、英語で何て言うのか分からないという言葉をノートにまとめて、単語を覚えていきましょう。自分の言いたいこと、伝えたいことを英語で言えるようになることがライティングに求められていることです。
ライティングの構成としては、
- 自分の意見、立場
- 自分の意見に対しての理由
- もしあれば理由2つ目
- 最後に、②③の理由で自分の意見となったことをもう一度言う
例えば、「Where would you like to go this winter?」というお題が出たとします。
「この冬、どこへ行きたいですか?」という質問です。「この冬はスキーに行きたい」と言うことを書く場合は、理由を考える必要があります。理由の一つ目は、スキーを家族ですることが好きだから。理由の二つ目は、雪が好きだから。そうすると、このような文章となります。
I would like to go skiing in this winter. There are two reasons. One, I like to go skiing with my family. Second, I like snow so much. The city which I live in now do not have snow in winter. That is why I want to go skiing in this winter.
(和訳)私はこの冬、スキーに行きたいです。理由は二つあります。一つ目は、家族とスキーをすることが好きだからです。二つ目に雪がとても好きだからです。私の今住んでいる町には冬に雪が降りません。そのためこの冬にスキーに行きたいです。
この例文を見て、どのように感じましたか?普段、「スキーに行きたい」と言うときに理由まできちんと考えているでしょうか。私は実はライティングにとても苦労しました。ライティングは、自分の文章を読み直したときに自分のことを知らない人に、自分の意見や気持ちを、様々な理由を用いて相手に説明する必要があります。ただ、「スキーに行きたい」ということを主張しても理由や状況がわからないと呼んでいる人には伝わりませんね。そのため、理由を考える癖をつける必要があります。理由はたくさん考えることができます。行ったことがないから行ってみたい、雪を見てみたい、スキーに挑戦してみたい、前にスキーをしに行ったことがあって楽しかった、毎年行っているから今年も行きたい、など様々な理由を考えてまず初めに、日本語でメモを取りましょう。書いておけば、一つ目の理由を書いている間に忘れることもありませんし、書き始めてから順序を変更すればよかったと思うことも無くなるでしょう。
14、英検3級の対策③:リスニング
リスニングの対策として、私が実際にやっていたことは、二つあります。まず一つ目に、英検の受験に特化したテキストについているCDを聞くことです。それに合わせて、リスニングの問題を解くことでどこに注目して聞く必要があるのかを理解することができるようになります。二つ目に、NHKのラジオでやっている「ラジオ英会話」です。こちらは、テキストの内容では物足りないと思った時にお勧めです。
リスニングでは、「英語を聞くことに慣れる」という練習が必要です。できるだけたくさんの時間を、「英語を聞くこと」に使いましょう。洋楽を聴いてみる、映画を見るときにサブタイトルを日本語でつけて音声は英語にする、日常の生活の中でも英語に触れることのできる機会を自分で作り出すことが、リスニング力アップへの一歩へとなります。もちろん、それだけでは3級のリスニングを聞くことができるようにはなりませんが、英語に触れる機会を増やすことで確実に自分の英語力となります。英検に合格することが今の目的であれば、やはり英検のテキストで何度も繰り返し解くこと、聞くことが大切なポイントとなります。
15、英検3級の対策④:二次試験
二次試験の対策は、先程リスニングの対策でも紹介したNHKの「ラジオ英会話」をテキストに合わせて聞くことです。ただ聞き流すのではなく、英語で言っている内容に目を通しながら聞くことができるので、単語の発音が分からなかったものも言えるようになります。また、リスニングとスピーキングには深いつながりがあるので、スピーキングの練習、リスニングの練習と分けずに、英語でのアウトプットを増やすことをお勧めします。英語を話すことができる環境があまりない人は、レッスンで英語をできるだけ使って話すようにしましょう。頭の中で考えても、思っていても、話せるようにはなりません。英語で話すことに慣れるまで、抵抗がなくなるまで話す練習をしましょう。同時にリスニングの練習にもなります。
また、日常会話も評価の対象になります。ネィティブと一対一で話すときは、慣れていないと緊張します。部屋に入ってから、カードを渡されるまでの試験者とどの程度コミュニケーションが取ることができるのかということも、評価に関わるので気を抜かずに答えましょう。しかし、質問の意味がわからないときや、もう一度リピートして欲しいとき、少し考える時間を取りたいときは、遠慮せずに「Can you say it again, please?」や、「Could you repeat it, please?」のように丁寧にお願いしましょう。質問の意味がわからないまま、焦って質問に答えるのはもったいないです。程度にもよりますが、わからないときは聞き返して質問の意味を理解する方が良いと思います。わからないときに、丁寧に頼むことができるようにこれらの英語も使えるようにして行くと、いざという時に役立つかもしれません。
16、英検3級のレベルのまとめ
英検の3級の試験は、4技能が幅広く測られるような試験となっています。リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能が別々のものではなく、リスニングの内容一致問題とリーディングの選択問題が似た傾向にあり、リスニングの会話文とリーディングのメールのやり取りが似た傾向にあり、また、全然違っているように見えるライティングも二次試験のスピーキングと似ているところがあるなど、1つの分野の勉強が様々な分野に応用できます。どの勉強をしても、4技能のどの力もつくことは確かです。それぞれに求められる能力が独立しているものではなく、繋がっています。しかし、長文読解のリーディングや語句の選択、空所補充問題は他のものとは独立しており、英語のルールを覚える必要があり、回答のためにテクニックが必要です。英検に特化したテキストで、まずは自分の力を測り、どの程度勉強すれば時間内に正確に回答ができるようになるのかという目安を作りましょう。
英検3級は、中学校卒業程度のレベルです。このレベルに合格するためには、今の自分のレベルを知ることも大切ですが、この級が自分に合っているのかということも考える必要があります。英検の勉強に割く時間がどの程度あるのか、どの程度勉強をすれば自信を持ってテストに臨むことができるかなど、自分についてよく知っておくことは英検だけに限りませんが、とても役に立ちます。自分が何のために英検を受験するのか、なぜ合格したいのかなど明確な目標を立てて勉強に励むことも大切ですね。今回は、主に私が実践した英検の勉強方法についてご紹介しましたが、もちろん勉強していくうちに自分の勉強スタイルを確立していくというのも重要なことです。
英検3級の合格に向けて、できることをコツコツやっていきましょう。