早口言葉英語

喋ってみたい英語の早口言葉!

英語学習は毎日同じことの繰り返しで、時々飽き飽きしてしまうことはありませんか?

そのような勉強の息抜きとして、英語の「早口言葉」がおすすめ。

今回は早口言葉(”tongue twister”「舌をもつれさせるもの」)を勉強するメリットと、有名な早口言葉をご紹介します。

早口言葉を英語で勉強する意味

ではまず早口言葉を勉強するとどのように英語力アップにつながるのか、というメリットを理解しておきましょう。

その1:学習に「ゲーム性」が出る

日本語でも「生麦生米生卵」とか「バスガス爆発」といった日本語の早口言葉を、ゲーム感覚で子供の頃に楽しんだ人もいるのではないでしょうか。それを英語でやらない手はありません。

何か退屈な仕事を効率化する方法として、「ゲーム化する」ことが有効であることはよく知られています。仕事は退屈でも、テレビゲームならば一生懸命熱中できるという人も多いでしょう。早口言葉は英語学習にゲーム性を取り入れる最適な手段なのです。

その2:英語の発音が身につく

早口言葉は似たような発音の語が繰り返し登場するように作られています。ただ口を動かすのが大変というだけではなく、しっかりと発音を使い分ける必要のある早口言葉もたくさんあります。そのようなことを学ぶことで「S」と「SH」の発音の違いや、「L」と「R」の違いが理解できるようになります。

その3:リスニングの力がつく。

実はリスニングとスピーキングは密接な関係にあります。

「L」と「R」の発音の違いは日本人にとってとても難しいものですが、それを聞き分けられるのは自分で使い分けて発音できるからという面もあるのです。「TH」の発音も、何も考えずに発音をしているといつまでたっても「TH」と「S」の違いがわからないままですが、自分でもそのように発音することによって、聞き分けられるようになっていきます。

TOEICのリスニングで行き詰まりを感じているような人は、発音の違いをしっかりと理解していない可能性があります。ぜひ早口言葉を実際に声に出してしっかりと言えるようになりながら、リスニング力もアップさせていきましょう。

その4:記憶力がアップする。

実は早口言葉は記憶力をアップさせる効果があるという研究があります。

早口言葉を話そうとする時、言葉を整理するために頭が通常の会話をしている時よりも活発に働くので、思考力を担う前頭葉や記憶力を司る側頭葉の伝達システムが強固になるそうです。

一生懸命早口言葉を覚えてそれを正確に発音しようとすることによって、脳のトレーニングになり、自然と記憶量が増します。当然英語の勉強には記憶力は重要な要素ですので、是非積極的に早口言葉を使っていくと良いでしょう。

早口言葉の具体例

では早速具体的に早口言葉についてご紹介していきましょう。

「She sells seashells by the seashore」

これはかなり有名な英語の早口言葉です。

発音記号にしてみるとよりよく分かりますが、「SH」の発音と「S」の発音の違いが重要なポイント。つまり単に言うだけではなく、発音の違いによく注意しておくことが重要です。

実は日本語のサ行に近いのは「SH」の方です。「S」は、舌を前上の歯茎から口の上のあたりにしっかりとくっつけ舌をつけたまま息を吐き、空気の抜ける音で発音します。強いて日本語で表現すれば、「すぁ、すぃ、す、すぇ、すぉ」となります。「SH」は日本人のサ行よりも、やや唇を突き出すようにします。どちらかというと「しゅ」に近いです。

ちなみにこの早口言葉には続きがあります。上の短い文ができるようになったら是非とも続きにも挑戦しましょう。

「She sells seashells by the seashore. The shells she sells are sea-shells, I’m sure. For if she sells seashells on the seashore Then I’m sure she sells seashore shells. 」

Red lorry, yellow lorry, red lorry, yellow lorry.

これを「レッド・ローリー、イエロー・ローリー、レッド・ローリー、イエロー・ローリー」と言うのはとても簡単でしょう。しかし「L」と「R」を正確に発音すると、途端に難度が上がります。つまりこの早口言葉の難しさが理解できている人の方が、正確な発音がわかっていると言えるでしょう。

ローマ字で書くとラ行は「R」を使っていますが、どちらかと言うと日本語のラ行に近いのは「L」です。そういった誤解もあり、日本人がなかなか身につかない苦手な発音の代表になっています。英語ではLとRで紛らわしい単語がかなりたくさんあり、その聞き分けができないと大変になります。具体的には「right」と「light」、「read」と「lead」など。これらは日常的にも使う基本単語なので、しっかりと聞き分けられるかどうかが、リスニングの鍵を握ります。

「L」の発音方法は、どのようにするでしょうか?まず日本語で「らりるれろ」と言ってみると、舌先を、口の上部のちょっと前に当てて発音していることがわかると思います。英語の「L」の場合は舌をさらに前の方、歯茎や前歯の後ろあたりまでつけます。

「R」は「らりるれろ」を、舌先をどこにもつけないで発音します。最初は母音「あいうえお」にも感じてしまうかもしれませんが、これが正しいRの発音です。ちなみにアメリカ英語の場合はこもらせたような音を発しますが、イギリス英語の場合は、こもらせません。

これを意識して上記早口言葉を言ってみると、とても難しいのではないでしょうか。

He threw three free throws

「フリー・スローを3回彼は投げた。」これも日本語にはない「TH」の発音を使った早口言葉。「フリー・スローを3回彼は投げた。」

「TH」はサ行で発音してしまう人が多いですが、例えば「mouth」と「mouse」など、アメリカ人ははっきりと発音を分けています。「S」は前述の通り、歯と歯の間から空気を抜くように発音しますが、「TH」は舌先を上前歯に当ててこの間から空気を吐き出します。日本人の場合、何も発音していないような感じがしてしまいますが、それで十分なのです。

ちなみにこの早口言葉には、もう一つの英語特有の発音である「F」も入っています。Fはハヒフヘホとは違います。つまりここで「フリー」と発音せずしっかりと前歯を下唇に当ててその間から空気が抜ける音を出すことが重要です。さらに上記で紹介した「R」もありますので、この部分も間違いなく正確にRの音で発音するように心がけましょう。

早口言葉風の英語の歌もおすすめ

以上今回は、英語の早口言葉についてご紹介してまいりました。

英語の早口言葉を得意にすることによって得られるメリットは、勉強の息抜きにもなる、発音やリスニング力アップもする、記憶力もアップするという点です。早口言葉以外に英語の歌でも「早口言葉風」のものがありますので、そちらもチャレンジしてみましょう。たとえばThe Beatlesの「I Am The Warlus」や、「Good Morning Good Morning」などがおすすめです。

より正確な発音を一つ一つ理解したい人は、ベストセラーの「英語耳」という参考書がおすすめです。(「英語耳[改訂・新CD版]発音ができるとリスニングができる」)昔に発売されたものですが、一つ一つの発音が丁寧に説明されています。

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