TOEIC 対策

TOEICの直前対策!スコアアップのポイントは? よしこ先生編

1)TOEICの直前対策!時間配分は?

TOEICの時間配分や構成は、公式サイトの『テスト問題の形式と構成』に明記されています。直前に形式等が変わることはありませんが、何年かに一度変更がありますので、注意しておきましょう。

引用元:iibc一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

http://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format.html

TOEICの試験時間120分の構成ですが、最初にリスニング約45分間・100問を解いたのち、休憩等挟まずそのままリーディング約75分間・100問を解きます。

リスニングの間にリーディングセクションを見ること、リーディングの間にリスニングセクションを見ることは出来ないので、リスニングは見直しや答えの書き直しをする時間はほぼありません。よって、時間配分で差がつくのはリーディングセクションとなります。

リーディングセクションはずばり、過去問や模擬問題を解くなかで自分が一番高得点出来る解答の順番を見つけておきましょう。解く順番に正解はありませんが、ポイントは長文に時間をかけすぎず、Part5の30問・Part6の16問・Part7の54問をそれぞれ10分・20分・45分以内に解き切れるように目指して練習することです。

 

2)TOEIC対策:Part1の対策

Part1は写真描写問題6問。1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送され、4つのうち最も的確に描写している解答を選びます。

TOEICリスニングの中では最も難易度が低く、多くの受験者が点数を落とさない所なので、練習して確実にものにしておきましょう。逆に言えば試験直前に対策を始めても一番点数が伸びやすい部分ですから、もう時間がない!と差し迫った人にはPart1を対策するのがおすすめです。

難しい文法や単語はあまり登場しません。基礎的な文法や単語の習得が完了して、英語に耳慣れする練習が終わったら、あとは本番と同じ形式の問題を解いて正解を目指します。

 

3)TOEIC対策:Part2の対策

Part2は応答問題25問。1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送され、設問に対して最もふさわしい答えを選びます。

Part3・Part4のような長さのある会話やミニトークと違って、1問ずつに集中する時間は短いですが、短いが故に聞き逃すと取り返しがつかず、また前後の文脈から答えを判断することも出来ませんので、一度で確実に聞き取ることが1つのポイントです。

内容は日常会話やビジネス会話でよく登場する応答ばかりです。TOEICは過去問や公式問題集から大きく外れた問題が出ることはあまりありませんので、それまで勉強していた人もしていなかった人も、直前対策としては本番に近い問題を繰り返し解いてパターンを身に付け、苦手なパターンを潰していくのが有効です。

 

4)TOEIC対策:Part3の対策

Part3は会話問題39問。2人または3人の人物による会話が一度だけ放送され、各会話には設問が3問ずつあり、4つの選択肢から最も適切な答えを選びます。

リスニングセクションの中盤で、問題数も最も多く、リスニング慣れしていない人は頭が段々パンクしてくるかもしれません。英会話の意味を理解して、聞けてやっと正解できるので、地道に分かる会話パターンを増やしましょう。

このパートでは、問題用紙に印刷された図、例えば建物の中の図などで見た情報と関連付けて解答する設問も出てきます。図などが出てくるまでに少しでも余裕があれば図などの部分を見ておくと、その問題のリスニングになった時に慌てずに済みます。

5)TOEIC対策:Part4の対策

Part4は説明文問題30問。アナウンスやナレーションのようなミニトークが一度だけ放送され、各トークに質問が3問ずつあり、4つの選択肢から正解を選びます。

リスニングの直前対策の中での優先順位はPart1、Part2と来て、そのあとPart3とPart4のどちらを選ぶかは、その人が会話文とアナウンス等のミニトークとのどちらを得意としているかにもよりますが、どちらか迷ったら問題数の多いPart3を狙うのが理に叶っていると言えるでしょう。

このパートでも問題用紙に印刷された図などを参照しながら解く設問がありますので、余裕があれば先に見てチェックしておくという対策が出来ます。会話文・質問・絵図の3つに意識を向けなければいけなくなるため、やってみると慣れるまで意外と難しい問題です。

 

6)TOEIC対策:Part5の対策

Part5は短文穴埋め問題30問。不完全な文章を完成させるために4つの選択肢から正しい解答を選びます。

文法と日常会話・ビジネス会話のフレーズを1つでも多く理解して覚えていれば得点が伸びるので、直前でリーディングをどこか頑張って伸ばすとしたらこのPart5でしょう。時間配分は10分以内が目標ですが、他のパートでの得点が難しければPart5にもう少し時間割けます。

TOEICの過去問をよく対策した参考書を選んで、直前期には1つでも多く対応できる問題を増やしてください。

7)TOEIC対策:Part6の対策

Part6は長文穴埋め問題16問。長文が4つで、1つの長文に対して設問が4つずつあります。Part7ほどのとっつきにくさは無いですが、長文を時間内に読み切る読解力とスピードは確実に必要です。

長文速読の力をつけるためには、まずは無理のない長さの文章からはじめます。日本語訳があるか、意味を理解できる文章にしてください。出来るだけ読んだタイムを計って、Part6に出てくる長さの文章を1つにつき3分以内に読めるまでやります。辛くなったら自分の好きな分野の英文やインターネット上の文章でも良いので、とにかく自分の英文ネイティヴ化を図りましょう。

 

8)TOEIC対策:Part7の対策

Part7では1つの文書について数問解く問題が計29問、複数の文書を読んで数問解く問題が25問。複数の文書とはメールのやり取りや1つの出来事に関する新聞記事・広告等です。

TOEICリーディングの中で一番ハードなパートです。試験直前までに時間内に読み切る読解力とスピードを身につけておかないと高得点は難しいでしょう。直前に対策する場合は自分の読解力とスピードを理解してPart7に割く時間配分を決め、他のパートを解き終えて残りの時間で解くのが無難ではあります。

学習方法はPart6と大きな違いはありません。基礎的な文法と英単語力をつけつつ、英文の長文速読をしていきますが、Part7向けの問題集は豊富に出ていますので、他に好きな問題集が見つからない限りはこちらがおすすめです。

9)TOEIC対策:よくある質問

直前に点数を伸ばす方法は?

まず戦略を再確認します。自分の実力を理解して各Part毎の時間配分と解く順番を決めることです。技術的ですが試験ではこれが命運を左右します。

そして最良なのは日頃から自分が間違える部分や弱い部分が分かるように整理したり、印を付けたりして直前に見直せるようにしておくことです。無駄に新しいものに手をつけず、これをやればここまでは点数が伸びるだろう、という落ち着いた気持ちで挑めます。そして英語リスニング脳が弱まらないように聞き慣れたものを適度に聞いておきます。

効率的な時間配分は?

自分が得意なものを一番目に、出来るだけ短時間で正確に解きます。正直に申し上げますと、それ以外はその人のレベルと個性によります。時間配分に自信が無い場合はオンラインレッスン等で対策してもらうのも良いですね。

時間配分のパターンを1つだけあげておきます。

Part5を10分で出来る範囲で、正確に解く→Part7を30分頑張る→Part6を20分で解き切る→残りの時間でPart5、7の解けなかった部分を可能な限り正解する

おすすめの問題集は?

公式問題集です。これだけを何度も繰り返し解いて高得点を取る人はたくさんいます。TOEIC学習をはじめる時にまず公式問題集を一度解いて実力を知り、直前期にまた本番の問題慣れするために公式問題集に戻ります。

そして単語集は自分の個性に合ったもので、出来るだけ意味と例文と発音が分かるものを使って下さい。リスニングで覚えたい人はCD付きのもの。とにかくがりがり覚えたい人は意味がシンプルに載っているものでもかまいません。

スクールやオンラインレッスンの活用方法は?

TOEICはスピーキングや対面テストではない為、駅前留学で必死に英会話を学習する必要はありません。それでも1対1や少人数のレッスンで緊張感のある中でリスニング・文法・発音・リーディングの力をフルに使って英語を学ぶことは、短時間で効率的に英語力を伸ばすことに繋がります。
自分の対策して欲しい部分をしっかり伝えて効果的にレッスンを活用しましょう。自分だけでは気付けない部分を見つけてくれます。

 

10)TOEIC前日!何をすれば良い?

持ち物・交通経路等を確認し、受験料が無駄にならないようにしましょう。日頃から直前に見直せるものを用意しておくと前日も落ち着いて過ごせます。一夜漬けしても高得点出来る自信のある方以外は一夜漬け厳禁です。

当日の持ち物

引用元:iibc一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

http://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide02.html

11)TOEIC当日!何をすれば良い?

持ち物・禁止事項を再度確認します。解答用紙以外に書き込みは出来ないので注意してください。解けなかった問題を見直すために問題用紙にチェックをつけておく、などの行動もNGです。リラックスして実力発揮できることが何よりですので、当日に無理にあれこれする必要はありません。

解いたことのある問題や慣れた単語集を見るなどして安定した状態で試験に挑めるように努めて、試験開始したら、時間配分と解く順番に気を遣いつつ、マークシートは必ず全問埋めましょう。

テスト当日のご案内

引用元:iibc一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

http://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide02.html

TOEIC公式サイトのシミュレーション

引用元:iibc一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

http://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide02/simulation/05.html

 

12)TOEIC対策のまとめ

最新の公式問題集だけは用意しましょう。TOEICはあなたの英語力をバランス良く正確に問うてきますので、日頃の学習ではリスニング・英単語・文法・長文読解をバランス良く確実に伸ばしておかないと勝てません。一度学習したものを忘れて無駄にしないよう、適度な間隔で復習を繰り返し、同じ間違いをしないように対策しておくのが、地味ですが効果的です。

直前になったら、公式問題集を再度解いて本番慣れし、自分の実力、得意な部分と苦手な部分を正確に把握して本番の時間配分と解く順番を決めます。それが終わって余裕があれば、公式問題集を解いて分かった弱点分野を出来るだけ強化しておくことが出来ますね。

皆様の検討をお祈りしております。頑張ってください!

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