TOEIC レベル

TOEICレベル診断!テスト結果から分かるTOEICのレベルとスコア(点数)の関係と目安

TOEICは日本で最も知名度が高い英語能力試験の一つです。それゆえ就職・転職活動等でも英語能力を図るための指標とされている場合が多いです。しかし、TOEICは英検等の他の資格試験とは違い、合否ではなく得点で結果が表示されます。つまり、自分がどれほどの英語レベルなのかを判断するのが非常に難しいのです。そこで今回は、TOEICでこの点数をとった自分はどのレベルの英語力なのか?そしてこの点数を取るためにはどの程度の英語力が必要であるのか?という疑問を解決するために、得点レベル別に解説していきます。

TOEIC400点未満のレベルは?

TOEIC400点未満の人の割合は全体の受験者の中で15.4%でした。つまり100人いたら15人程度が400点未満ということです。

特徴としてはTOEICを始めて受験する人や、英語を学びはじめの人が多いです。

英語のレベルとしては、英会話はおろか英語の標識を理解するのも難しいでしょう。

このレベルの方は、TOEICよりもまずTOEIC Bridgeを受けるのがいかもしれません。問題数や時間が半分になっているため、気軽に勉強に取り組み基礎を身に着けることができるのでお勧めです。

TOEIC400点~500点のレベルは?

TOEIC400点~500点の人の割合は全体の受験者の中で17.9%でした。

初心者の方が目指すべき点数がこの400点~500点でしょう。

英語のレベルとしては、英検4~3級レベル。日常会話は難しいかもしれませんが、単語を聞き取ったり、標識を理解したりすることは場合によっては可能になってくるレベルです。

このレベルに到達するには基礎が欠かせません。リーディングに関しては、単語をいくら覚えたとしても、基礎の文法ができてなければTOEICは解けないようになっています。中学レベルの文法をやりこみ、そこで出てくるような基礎的な単語さえマスターすれば、このレベルには容易に達するでしょう。リスニングに関しても、基本的な文法や表現をマスターすることで解ける問題は増えていきます。

TOEIC500点~600点のレベルは?

TOEIC500点~600点の人の割合は全体の受験者の中で20.5%でした。

英会話を本格的に学びたい方が最初に目指す点数がこの500点~600点でしょう。

英語のレベルとしては英検3~2級レベル。短い文であれば相手との意思疎通も可能になってくるレベルです。しかし長い文やネイティブの会話スピードになると理解するのは難しいでしょう。

このレベルに到達するには文法等の基礎に加えて単語力が必要になってきます。中学レベルの単語のみだと、TOEICならではのビジネスシーンやアカデミックシーンにおけるボキャブラリーをカバーできないためです。これらをカバーするためにTOEIC用の単語帳を購入することをお勧めします。

TOEIC600点~700点のレベルは?

TOEIC600点~700点の人の割合は全体の受験者の中で19.3%でした。

このレベルから、受験者平均を上回っています。また企業の新卒や中途採用の基準点として600点以上を採用していることも多く、多くの受験者にとって目標となる点数がこの600点以上というものだと思います。

英語のレベルとしては英検準2級~2級レベル。ゆっくりであれば長文の会話も理解でき、レストランでのオーダーや、道案内などもできるレベルです。しかし、専門用語の混じったビジネス上での会話等は理解するのは難しいでしょう。

このレベルに到達するにはリスニング、リーディング(短文・長文)の三つのパートをバランスよく勉強することが必要です。たとえ3つのうちの2つが得意で8割の得点を取ることができても、1つが苦手で2割しかとることが出来なければ600点には届かないからです。そのためにはTOEIC公式問題集を使うことをお勧めします。これはTOEICと全く同じ形式の問題が二回分収録されており、バランスよく勉強をしていくのにおすすめの方法です。一通り解いてみることで苦手な分野が分かり、そこを集中的に勉強することで弱点を克服することができます。

TOEIC700点~800点のレベルは?

TOEIC700点~800点の人の割合は全体の受験者の中で14.5%でした。

ビジネス上で英語を使いたいという目標があるのであればまず目指すべき点数がこの700点~800点でしょう。

英語のレベルとしては英検2級から準1級レベル。日常会話に関しては、簡単な語彙を用いてほぼ支障なく意思疎通ができるレベルです。ビジネスシーンでは、辞書を引きながら書類を理解したり、ミーティングの大まかな内容等を理解したりできるレベルです。

このレベルに到達するには問題を解くスピードがカギになってきます。TOEICは問題数が非常に多く、時間が足りず最後まで問題を解ききれない人がほとんどです。ゆっくりでは解ける問題も素早く解くとなると話は変わってきます。そのため、日ごろから問題を早く解く練習をすることが大切です。長文等になるとスキミングやスキャニング等の速読テクニックを用い問題を解くことが必要になってきます。

TOEIC800点~900点のレベルは?

TOEIC800点~900点の人の割合は全体の受験者の中で9.3%でした。

英語のレベルとしては英検準1級~1級レベルです。日常会話に関しては何の支障もなく意思疎通ができるレベルで、ビジネスシーンにおいても本格的に英語を用いて仕事をすることが可能になるでしょう。企業において国際部門への配属を志望する場合も、このレベルのスコアを取得することは大きなアドバンテージになると言えます。

このレベルに到達するには、それまでの勉強に加えより細かいところの対策が必要になってきます。マイナーな単語や熟語などの表現を隅々まで勉強することで、これまでこぼしていた点数を獲得することができます。しかし、この作業は思ったよりも地道で根気のいるもので、出るかどうか分からない語彙を覚え続ける必要があるので、モチベーションを維持するための工夫が必要になってきます。

TOEIC900点以上満点未満のレベルは?

TOEIC900点以上満点未満の人の割合は全体の受験者の中で3.1%未満でした。

英語のレベルとしては英検1級レベルです。ほとんどネイティブスピーカーに近い英語のレベルであり、日常会話からビジネス上のコミュニケーションまですべてにおいて円滑にこなすことができます。筆者のスコアは975点でこの得点レベルに属していますが、英語でのコミュニケーションに困ることはほとんどなく、複雑なディスカッションやアカデミックな論文の解読、英字新聞の理解も可能です。

このレベルに到達するには、日々英語を使うこと、そして試験になれることが重要です。前者の理由は日々英語を見聞きしたり実際にアウトプットとして話したり書いたりすることによって、英語を英語で考えることができるようになるからです。そうすると解答スピードも上がり、スコアも上がってきます。後者の理由は試験に慣れることでどこから解き始めるのか、この問題に何分くらい使うべきなのかが分かり、より戦略的・効率的に問題を解くことが可能になり、本来もっている実力を100%出すことができるようになるためです。

TOEIC満点の990点のレベルは?

TOEIC満点の人の全受験者中の割合は公開されていないため分かりませんが数%にも満たないでしょう。

得点者の特徴としては、英語のネイティブスピーカーか、英語圏で長期間暮らしたことのある人、そして満点を取るために何度も受験を繰り返している人だと思います。英語のレベルとしては900点以上の得点者とそれほど大差はなく、よほど満点へのこだわりが強い人でなければ目指す必要のない点数であると思います。

このレベルに到達するには根気と執念が必要です。勉強と受験を繰り返し、985点を取った時の絶望を考えればその必要性は容易に想像できるかと思います。ゆえに上記で言ったように、900点以上を獲得したらTOEICではなく他の試験や資格に注力するのが賢い選択なのかもしれません。

TOEICのレベルまとめ

このように、TOEICはレベル別にやるべきこと、できることが異なっています。自分の今のレベル、そして将来なりたいレベルを理解し、やるべき努力をすることでより効率的に短時間で目標達成をすることができます。

東京オリンピックや、訪日外国人旅行者の増加に伴い、英語の必要性はますます高まっています。ぜひこのスコア別の目安を参考に、目標とするスコアの獲得を目指してください!

〈参考文献〉

IIBC一般財団法人国際コミュニケーション協会 TOEIC program DATA&ANALYSIS

(https://www.iibc-global.org/library/default/toeic/official_data/pdf/DAA.pdf)

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