toeicスコア

TOEIC平均点って何点なの?学生・社会人など違いからみる平均スコア

就職活動や昇進などでTOEIC(トーイック)を受ける人は多くいます。高校生、大学生、そして社会人、それぞれどのくらいのスコアをとっているか気になりませんか?

今回は、学生や社会人などのTOEIC平均的についてご紹介します。

TOEIC(トーイック)とは?

平均スコアをご紹介する前に、まずTOEICとはどういったものなのか、簡単に説明します。

TOEICは英語能力を測るもので、英検などのように級ではなく、スコアで評価されます。

スコアの最低点は10点、最高点は990点で、昇進に必要な場合は何点以上、などと決めている企業もあるのです。

就職活動では、企業により求めるレベルも異なりますが、600点程度あれば履歴書に記載し、英語力をアピールできるといわれています。就職活動は大学生が多いですから、TOEICの受験者は大学生などの学生もたくさんいます。

TOEICの平均点

TOEICは、実施回ごとにリスニング、リーディング、そして合計のスコア平均点を公表しています。

2019年1月に行われた第237回から第242回までの6回のスコアを確認してみましょう。

第237回(2019年1月実施) リーディング 322.7             リスニング 255.7             合計 578.4

第238回(2019年3月実施) リーディング 319.7             リスニング 259.6             合計 579.2

第239回(2019年4月実施) リーディング 327.4             リスニング 269.5             合計 596.9

第240回(2019年5月実施) リーディング 328.6             リスニング 268.2             合計 596.8

第241回(2019年6月実施) リーディング 321.4             リスニング 262.3             合計 583.7

第242回(2019年7月実施) リーディング 321.9             リスニング 259.6             合計 581.5

リーディングが320点前後、リスニングが260点前後、そして合計スコアが580点前後となっているのが分かりますね。また、リーディングの方がリスニングよりスコアが高いことも分かります。

大学生のTOEIC平均点は?

就職活動のためにTOEICを受験することの多い大学生は、いったいどのくらいのスコアを取っているのでしょうか。

公表データによると、リスニングが311点、リーディングが256点で、平均スコアは568点となっています。

TOEIC全体の平均が580点ですから、大学生の方が平均点が低いことが分かりますね。

また、団体で受けられるIPテストでは、大学の学年ごとの平均点も公表されています。

大学生平均点   443点

大学1年生平均 427点

大学2年生平均 438点

大学3年生平均 482点

大学4年生平均 502点

学年が上がるごとに、平均点は上がっています。

大学で勉強するうちに英語能力が自然と上がる人もいる中で、就職活動のためにTOEICの対策勉強などを行い、スコアアップを行っている大学生もいるでしょう。

社会人のTOEIC平均点は?

社会人のTOEIC平均点はリスニングが332点、リーディングが276点、合計607点で、全体の平均点である580点より高いことが分かります。

社会人になってから、仕事上、英語能力を高める必要がある人や、自己実現のためにスコアアップをしている人がいるのでしょう。

転職はもちろん、キャリアアップに英語が必要な場面も多いことがうかがえますね。

ただ、少し驚きのデータもあります。

それは、入社後の年数でのスコア表です。

こちらはIPテストでの平均点しか公開されていないので、社会人のIPテスト平均点である484点を基準に見ていきましょう。

内定者 551点

新入社員 498点

入社2年目から5年目 507点

入社6年目から10年目 478点

入社11年以上 452点

なんと内定者の点数が一番高く、入社年数が増えるにつれ、点数が下がっています。

英語を必要としない部署で働く人は、英語のスキルアップをせず下がっているのでしょうか。

ただ、役職別の平均点をみると、一概に年数のみで比較できないことも分かります。

こちらもIPテストのスコアです。

一般社員 475点

係長 468点

課長 486点

部長 512点

役員 533点

部長、役員クラスになると、平均点は500点以上となります。

昇進でTOEICが必須となっている企業もあることから、キャリアアップとTOEICのスコアは相関関係にあるといえるでしょう。

また入社年数と役職のスコアを見ると、内定をとるために、スコアアップをして頑張っていた学生が、入社後に昇進、昇格を狙い学習を続ける場合と、しない場合で差がついているとも考えられます。

さらに、スコアアップを図る人は、入社後長くその企業にいることなく、ステップアップで転職している可能性もありますね。

また、派遣社員は522点となっていることから、スコアアップへの意識の高さがうかがえます。

社会人になって、必要なスコアとは

大学生の多くは、就職活動のためにTOEICの勉強をしています。

社会人になっても、昇進や転職など、タイミングごとにTOEICのスコアが必要となる場面があるでしょう。

それぞれのタイミングで、どのくらいのスコアを求められているのかご紹介します。

新入社員はどのくらいのスコアを求められているのか

新入社員に企業側が期待するTOEICのスコアは565点といわれています。

しかし、それ以上を求める企業ももちろんあります。

企業によっては、新入社員に求めるTOEICスコアを公表している場合もあります。

その一部をご紹介しますね。

入社時にTOEIC600点以上を求める企業

ANA ・日本IBM

新卒採用時にTOEIC700点以上を求める企業

ユニリーバ(720点)・武田薬品工業 (730点)日産(730点)

入社時にTOEIC700点以上を求める企業

アビームコンサルティング

入社時にTOEIC800点以上を求める企業

楽天

新卒採用時にTOEIC800点以上を求める企業

住友不動産

野村不動産

パナソニック(国際広報担当)

野村ホールディングス(グローバル型社員)

NTTコミュニケーションズ

韓国LG

韓国ヒュンダイ

韓国サムスン

昇進・昇格でTOEIC800点以上を求める企業

サイバーエージェント(海外部門)

日立製作所(経営幹部)

三井住友(総合職全員の努力目標として)

KDDI(事務・技術職の配属、異動)

韓国サムスン(中核人材A級・課長)

韓国サムスン(既存社員)

韓国の企業3社は、入社時ですでに800点以上が必要です。日本よりも英語能力を必要としていることが分かります。

また昇進、昇格でも800点以上を求める企業もあり、入社後も仕事をしながら英語能力を高める必要があることが分かりますね。

中途社員はどのくらいのスコアを求められているのか

転職の際にも、TOEICのスコアを求められる場合があります。

2013年の調査では、企業が中途採用の社員に期待するスコアは710点となっています。

平均点からすると、高いスコアですよね。

また、その前の2011年のデータでは600点となっていましたので、年々、企業側が求める人材で高い英語能力を必要とされてきていることが分かります。

TOEICスコアの分布

平均点が分かった所で、どれくらいの点数をどれだけの人が取っているのか気になりますよね。

TOEIC公開テストではスコア分布も公表されています。

それによると、一番多い10.4%の人が545-595点、次に多い10.2%が495-545点となっています。やはり平均点である580点前後多くということが分かりますね。

さらに595点以上で見ていくと、595-645点が10.0%、645-695点が9.1%、695-745が8%、745-795点が6.7%、795-845点が3.9%、そして895点より上が3.5%となっています。

TOEICの満点は990点で、満点が何%かは分かりませんが、895点から満点までは全体の3.5%としかいない、かなり難関であることが推察できますね。

ちなみに、TOEIC290点以下というのは、全体の3.74%しかいません。

英単語もあまり分からず、学生時代に英語は苦手だった人や、社会人になって英語に触れる機会のない人、またTOEICのテスト形式を確認せずに受けた人などがこのクラスに入っているでしょう。

そう考えると、TOEICを受ける人というのは、英語がある程度出来る状態にあるか、スキルアップはもちろん、TOEICの対策勉強を行い、スコアアップに励んでいる人が多く受けていると考えられます。

TOEICは世界の人が受けている!

TOEICは、日本だけで行われている試験ではありません。多くの国で受けられることから、国際的な試験で、海外でもTOEICスコアは使うことができますよ。

ただ、TOEIC受験者の8割は日本と韓国です。世界で使えるスコアとはいえ、認知度は日本と韓国がズバ抜けていると考えられるでしょう。

国別のTOEIC平均点も公表されています。

2016年のデータでご紹介していきますね。

1位はカナダで平均点は833点。非常に高いスコアですよね。カナダの公用語は英語とフランス語です。英語留学やワークホリディ先としても人気の高いカナダでは、留学中に英語の能力を測るためにTOEICを受験することもあります。

こうした経緯から、TOEICのスコアが高いのではないかと推察できますね。

2位はドイツで、こちらの公用語はドイツ語ですが、ドイツに留学している人や英語を学んでいるドイツ人が受験しているのでしょうか。平均点は789点と高い水準です。

それでは、気になる日本の順位はと言うと、41位で516点。受験する人が多いということは、それだけ裾野も広いということで、さまざまな人が受けやすい環境であることで平均点が下がっていると考えることもできるでしょう。

また、日本人は英語を勉強している時間が長いのに、英語が苦手ということを裏付けるデータと捉えることもできますね。

一方、お隣の国である韓国の平均点は679点と高く、順位も19位になっています。新卒採用時のTOEIC800点以上を求める企業でも紹介していますが、韓国の大手企業であるLG、ヒュンダイ、サムスンなどハイスコアを求める傾向にあることからも、仕事上、英語能力の高さが必須となっていることが分かります。

また、この順位は49位までとなっていて、最下位はインドネシアの397点になっています。観光産業も多く、英語が話せる人が多いはずですが、スコアが高くないのが意外です。

インドネシアではTOEICはまだあまり知られていないようで、留学のために受験する人が多いようです。

TOEIC平均点を知ることで、自分の立ち位置を知る

TOEIC平均点についてご紹介しました。

大学生などの学生と社会人でも平均点が異なり、社会人になっても役職によってどのように推移していくのかお分かり頂けたかと思います。

また、入社時や転職で必要とされるスコアも把握しておくことで、自分の目標を決めることもできるかもしれませんね。

平均点はあくまで平均ですが、知ることで自分の立ち位置を知ることに繋がります。大学生や社会人、さらに役職など今の自分は全体のどのあたりに立っているのか知ることで、目標を定めたり、スコアアップのモチベーションに繋げることもできるでしょう。

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