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七夕、天の川を英語圏の人に伝えてみよう!

「七夕って何?」と外国人に聞かれたら、英語でどのように答えたらよいのでしょうか。

そもそも、海外に七夕はない?日本だけの文化なの?と疑問に持たれた方も多いはず。

今回は、七夕とは何なのか、海外にはないのかという基本的な情報から、英語で七夕を説明する方法を解説します。また、短冊に願いごとを書くときに、英語でどのように書いたらよいか、実践的な方法もご紹介しますね。

七夕とは

7月になると、日本各地で七夕の行事が行われますよね。

笹を飾り付け、願いを書いた短冊をくくりつけます。

もともと、中国で行われていた七夕は、奈良時代に日本に伝わり、根付いていったと言われています。

でも、中国では、短冊などはなく、男性が女性に花束を贈る風習があるとか。

織姫と彦星

七夕は、織姫と彦星の2つの星が伝説になっていて、毎年7月7日に行われています。

織姫はベガ、彦星はアルタイルの星のことで、織姫と彦星は相思相愛。

いつでもお互いのことが気になり、仕事が手に付かなくなってしまいました。

その様子をみた天の神様は、怒り、2人を天の川で引き離してしまいました。

しかし、離れてしまった2人を気の毒に思った神様は、特別に年に1回だけ天の川を渡って2人が会うことを許したのです。この日が7月7日。

雨が降ると、天の川の水かさが増してしまい、せっかく1年に1度会える2人が会えなくなってしまうため、晴れますように!と多くの人が願います。

7月7日は、織姫、彦星の恋人同士が年に1度再会する、まさにロマンチックな日といえるでしょう。

西欧諸国には七夕はない

中国や日本では七夕がありますが、西欧諸国には七夕の文化は伝わっていないため、七夕そのものがありません。

そのため、英語でピッタリと当てはまる表現もないのです。

星の祭典として「the Star Festival」として七夕を表すこともありますが、日本人としては違和感を覚えませんか?

どちらかというと、天の川から繋がる言葉のように思いますが、「星祭り」では、七夕は伝わらないかな、と思ってしまいます。

また、「Festival of the Weaver」とすることもあります。これはweaver の「織り手」や「機織り」という言葉を使ったものですが、どうもしっくりきませんよね。

日本の文化を紹介するために、英国 BBC News が2012年に「Japanese people make a wish in Tanabata star festival」と題した記事で七夕祭りを紹介しています。

いったいどのように説明されているのか見てみましょう。

According to legend, on the seventh day of the seventh month of the lunar calendar two star-crossed deities meet in the heavens and for just one day grant the wishes of anyone who has written them down on a piece of paper and hung them off bamboo plants.

It is part of a tradition practiced throughout Japan celebrating the arrival of the star festival Tanabata.

言い伝えによると、太陰暦の7月7日は、二柱の不運な神様が天で会うことのできる日です。そしてこの日だけは、願いを短冊に書いて竹にぶら下げると叶えてもらえます。

(七夕祭りは)七夕の伝来を祝して日本で行われてきた伝統行事のひとつです。

引用:BBC News Asia, 06 Jul 2012

織姫と彦星が「不運な神様」と表現されています。

せっかくロマンチックなお話ですから、ぜひ、そのように理解してもらいたいですよね。

それでは、七夕の文化のない外国の人に、どのような七夕を説明し理解してもらえばいいのか、ご紹介していきます。

七夕の物語、英語で紹介しよう

七夕の物語は、まず織姫と彦星から説明したいですね。

Tanabata is an event that originated from the legend of two stars called Ori-hime and Hiko-boshi.

七夕は2つの星、織姫と彦星の伝説が元になっている行事です。

The legend of Ori-hime and Hiko-boshi originated from China.

織姫と彦星の伝説は中国が起源です。

Tanabata festival originated from the Chinese star festival called Kikkoden.

七夕祭りは、中国での、乞巧奠(きっこうでん)という星祭りに由来します。

During the Nara Period, Kikkoden festival was conveyed to Japan as the event in Imperial Court.

奈良時代頃、日本にも伝わり宮中行事として行われるようになりました

Hiko-boshi and Ori-hime, which are represented by Altair and Vega, respectively.

織姫はベガ、彦星はアルタイルの星です。

Ori-hime and Hiko-boshi didn’t work hard at all because they fell deeply in love and were crazy about each other.

織姫と彦星は恋に落ちて互いに夢中になってしまい、一生懸命働かなくなってしまいました。

※これには諸説あり、織姫と結婚した彦星が、遊んでばかりで仕事をしなかった、とも言われています。そちらの説を取る場合には、下記のような表現がぴったりでしょう。

After his marriage to Ori-hime, Hiko-boshi idled away and didn’t work.

織姫との結婚後、彦星は遊んでばかりで仕事をしませんでした。

The heavenly gods got angry and separated Ori-hime and Hiko-boshi onto the different sides of the Milk Way, or Ama-no-gawa in Japanese.

怒った天の神様は、2人を天の川で引き離してしまいました。

Ama-no-gawa represents the Milky Way.

天の川(あまのがわ)は”the Milky Way”のことを指しています。

However, the god permitted Hiko-boshi and Ori-hime to reunite once a year on July 7.

しかし、神様は年に一度7月7日に彦星と織姫が会うことを許しました。

Tanabata started to celebrate their once-a-year-reunion.

七夕は彼らの年一回の再会を祝うために始まりました。

On this day, many people pray for good weather on July 7th, because if it rains, Ori-hime and Hiko-boshi will not be able to meet up due to the rising water levels of Ama-no-gawa.

7月7日になると、多くの人がこの日が晴れるように願います。なぜなら、雨が降ると天の川の水かさが増して2人が会うことができなくなってしまうからです。

Unfortunately, the date of Tanabata is in the rainy season, so the night with clear sky is quite unlikely.

しかし、七夕は梅雨の季節に重なるので、なかなか晴れることがありません。

In every region of Japan, there will be Tanabata festivals held a day before July 7th, and a day afterward.

7月7日前後には七夕祭りが日本の各地でおこなわれます

七夕の行事でやることを英語で説明しよう

七夕の行事では、笹を飾り、短冊に願いごとをかきます。

この文化を知らない外国人には、奇妙に見えるかもしれませんね。

どのようなことをするのか、具体的に英語で説明してみましょう。

We put up bamboo decorations to celebrate the reunion of Ori-hime and Hiko-boshi on Tanabata.

七夕では、織姫と彦星の再会をお祝いするために、笹を飾ります。

The strips of paper used to write wishes are called Tanzaku.

願いを書くために使われる、細長い紙切れは短冊と呼ばれています。

People write their wishes on strips of paper and hang them from bamboo branches, which is said to make their wishes come true.

願い事を短冊に書き、それを笹に吊るすと願いが叶うと言われています。

However, it is also said that a wish doesn’t come true if Ori-hime and Hiko-boshi can’t meet because of the rain.

しかし、雨のせいで織姫と彦星が会えなかったら、願い事は叶わないとも言われています。

知っておきたい七夕の英単語

七夕に関する英単語を整理しておきましょう。

・天の川 the Milky way

・笹 bamboo, bamboo grass

・短冊 a strip of paper

・年に一度 once a year, annually

織姫はVega、彦星はAltairの星ですが、Ori-hime、Hiko-boshiと日本語で紹介するのもよいでしょう。

早速願いを英語で書いてみよう

七夕の伝説や、風習が説明できたところで、短冊に願いを書いてみましょう。

最近は、短冊が置かれていて気軽に書いて吊るしていける場所が増えています。

七夕に興味を持った外国人の人にも、七夕を楽しんでもらいたいですよね。

そんな時に使えるのが、このフレーズ。

Shopping malls and schools put up the Tanabata bamboo decorations where you can write your wish on the Tanzaku and hang them up.

ショッピングモールや学校が短冊を置いていることがあります。見掛けたら書いてみてください。

そして、願い事を英語で書いてみるのも、英語学習者のよい勉強になります。

I hope や I wantで書き始めるとよいですね。

I want to win a lottery.

宝くじに当たりますように!

願いがかなえば大金を得るかもしれませんね。

もっと現実的なところで、下記のような願いはいかがですか?

I want increased salary.

給料が上がりますように

I wish for more progress in my career.

仕事で昇進できますように

I wish for success for my business.

ビジネスが成功しますように

仕事やビジネスでの成功も、七夕で願いたいことのひとつですね。

また、恋愛や結婚面での願いごととしては

I hope I will get a girlfriend/ boyfriend.

彼女(彼氏)ができますように

I hope I will get married.

結婚できますように

神社で絵馬を書く時にも使えそうです。

七夕の願いごとは、子供が書くことも多いですね。

英語を勉強している子供でしたら、英語で願いごとを書くことを勧めてみるのはいかがですか?

よい勉強になりますよ。

I want to get smarter.

頭が良くなりますように

I hope my grades will improve.

成績が良くなりますように

学業や成績にまつわる願いは、子供が書きたがる願いごとのひとつですね。

もっと夢があるところで、将来なりたいものを書くのであれば

I hope to become a celebrity.

アイドルになれますように

I hope to become a pro soccer player.

プロサッカー選手になれますように

I hope to become a public service worker.

公務員になれますように

I hope to become a Youtuber.

ユーチューバーになれますように

このようになるでしょうか。

お子さんがどのような将来の夢を描くか、楽しみですね。

アイドルやプロサッカー選手など夢のあるものはもちろん、現実的なお子さんでしたら、公務員と言うかもしれません。また、最近なりたい職業で上位に来るユーチューバーを目指すお子さんもいるかもしれませんね。

せっかくですから、七夕イベントを英語で楽しむようにしてみるのも面白いですね。

TOEICでハイスコアを目指す人には、この願いごともいいでしょう。

I hope I can get over 900 points in TOEIC test.

TOEICで900点以上取れますように

もちろん、努力が必要ですね。

普段の何気ない生活が、一番幸せだったりします。

平和に毎日が送れるように願うのもよいでしょう。

I wish to have a happy life.

幸せな毎日が送れますように

欲張りな方には、この表現。

I hope everything goes well in my life.

すべて上手くいきますように!

英語で七夕!英語で説明して、願いごとを英語で書いてみよう

英語で七夕を説明する方法をご紹介しました。

七夕は中国から来ましたが、短冊に願いごとを書く風習は日本ならではのもの。

笹を飾って、短冊に願いごとを書く姿は、外国の人には一見奇妙に見えるかもしれません。

でも、七夕のストーリーを英語で説明できれば、とてもロマンチックなものだと分かってもらえますよ。

「the Star Festival」や「Festival of the Weaver」という英訳では、七夕の本当のところは表せません。

ぜひストーリーや、行う風習も英語で説明してくださいね。

織姫と彦星が一年に一回、再会できるロマンチックな日を

英語での願いごとの書き方やたくさんの例文もご紹介しましたので、一緒に英語で願いごとを書いてみるのもよいでしょう。

お子さんが英語を勉強している場合には、短冊の願いごとを英語で書くことで、英語の勉強にもなります。お子さんだけでなく、家族全員、英語で書いてみてはいかがでしょうか。

英語で書くことで、楽しみながら英語に触れることができるでしょう。

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