英検 1級 メリット

英検1級合格のメリットは?

英検1級は言わずと知れた、あなたの確かな英語力を証明してくれる資格です。

しかしながら現在は英語のテストとしてTOEIC、TOFLE、IELTSなど多数あり、「わざわざ英検を目指す必要があるのか?」「どれを受ければいいのか?」と悩むことがあるのではないでしょうか?

今回は英検1級に合格すると具体的にどのようなメリットがあるのか、難易度、TOEICとの違いについてご紹介します。

英検1級の難易度はどれくらいか

英検1級は、英検の中で一番最高峰レベルの試験です。まずはその難しさを具体的に見てみましょう。

英検1級の合格率は推定10%程度

2016年から英検の合格率は公表されなくなりました。しかしそれまではずっと10%程度と公表されており、もし合格率に大きな変動があれば、過去の合格者と現在の合格者で差がついてしまうので、やはり現在も同じくらいの、10%程度の合格率と考えて良いでしょう。

1級の受験者は、すでに一つ下の「準一級」を合格している人がチャレンジするものと考えられ、この数字は、準一級以上の英語力があっても、たった10人に1人しか合格できないと捉えることもできます。

英検1級の受験目安

公式サイトで発表されている「英検の受験目安」を参考にしてみると、1級は「大学上級程度の英語力」とされています。準一級でも「大学中級程度」、その下の2級が「高校卒業程度」です。

高校英語はしっかり理解していて、なおかつ大学レベルの英語力があっても、なかなか受からないと言えます。その点からも1級は、かなりの難関資格ということは間違いありません。

英検1級で必要とされる語彙力

続いて英語の難しさを測る指標として、必要な語彙力から考えてみましょう。

英検1級で必要とされる語彙力は、12,000語~15,000語ほどと言われます。大学受験では4,000語~6,000語であることも考慮すると、覚えるべき語彙数は中高の6年間で習った語彙数のおよそ3倍です。

英検1級を合格するメリットについて

これだけ難しい試験に合格して、一体どのようなメリットがあるのでしょうか。

もちろん「難しい試験を乗り越えた」という自己鍛錬になることは間違いないでしょう。しかし具体的なメリットはあるのでしょうか?以下、その点について見ていきます。

メリットその1:通訳案内士への近道になる

英検1級を合格していれば、通訳案内士試験で「語学科目」の試験が免除されます。この試験は語学の他にも、「歴史」や「地理」の試験もあります。語学が免除されれば、当然他の科目に集中できるようになり、高得点を狙いやすくなります。

メリットその2:英語教師への近道になる

教員採用試験でも英語試験の免除となる場合があります。2017年の教員採用試験では19の県で試験が免除されました。教員採用試験も一般教養など多くの試験があるので、英語の試験だけでも免除になれば有利になります。

メリットその3:大学で単位になる

大学にもよりますが、英検1級に単位互換制度があることもあります。1級に合格していることが、英語の単位になるのです。

メリットその4:就職活動で有利に働く

もちろん履歴書に書けば、ご自身の英語力のしっかりとした証明になります。

企業のグローバル化が進む現在、海外で活躍できる人材を必要としている企業は多いです。そのような企業での採用に有利に働きます。就職活動・転職活動でアピール材料があることは、最大のメリットのひとつです。

たとえ英語とあまり関係のないような企業であっても、英検1級は「しっかり努力を続けられる人間である」ということを証明してくれるはずです。

TOEICとは何が違うのか

英検を受けるべきか、TOEICを受けるべきか、という点で悩むことがあるかと思います。この2つはどのような点が違うのでしょうか。それを整理しておきます。

英検とTOEICが異なる点その1:テスト内容

テスト内容のテーマの差異が最大の違いです。TOEICが測定するのは、ビジネスに限った英語力のみです。リスニング問題もリーディング問題も、ビジネスシーンにおける文書や会話が中心になります。

一方英検はビジネスに限らず、プライベートな面もカバーして出題されます。パブリックのみならずプライベートなシーン、社会性のある話題も出題されます。さらに時事問題、歴史、文化までしっかりと読みこなせる語彙力と知識が必要です。

英検とTOEICが異なる点その2:試験形式

試験の形式も大きく違います。英検は一次試験でリーディング・ライティング・リスニングの3技能を測定し、二次試験では面接委員と対面式で行うスピーキング試験もあります。英語の4技能を1つの試験ですべてテストできます。

一方で、TOEICは基本リーディングとリスニングのみを判定するテストです。「S&Wテスト」という別のテストを受けることではじめて4技能を測ることができるようになります。

英検とTOEICが異なる点その3:難易度

テストの性質が根本的に違うので、両者の難易度を比較するのは事実上不可能ですが、「英語4技能資格検定試験懇談会」という組織がまとめた比較があります。英検1級合格者ならばTOEICのL&Rテストでは945点(満点990点)以上の力があり、TOEICのS&Wテストでは360点(満点400点)並の英語力があると考えられています。

難易度は高いが、合格するメリットも多い

今回は、英検1級に合格するメリットは何か、ということについてご説明しました。

英検1級の難易度は非常に高く、ほとんどの人が合格していません。しかし、「英検」という存在はほとんどの人が知っていて、1級を取得すればさまざまな場面で一定以上の評価が得られることは間違いなく、それが最大のメリットと言えるでしょう。

企業ではビジネス英語に特化した「TOEIC」のスコアを問うところが多いものの、英検でも1級ならば、十分な説得力を持ってあなたの英語力を証明してくれるはずです。またセンター試験でも導入されるなど、スピーキング力の重要性が高まってきている昨今の傾向からして、4技能が同時に測れる英検は、重要視されてくる可能性もあります。

英検1級の合格が、英語力の証明に役立つことは間違いなしです。

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