英検 難易度

英検の各級の難易度はどうなっているの?分かりやすく解説!

現在はTOEICやTOEFL、IELTSなど非常に多くの英語検定試験がありますが、やはり老若男女が知っていて昔からの大定番といえば「英検」でしょう。

「英検の何級を持っています」と言えば、誰でもどれくらいの英語力であるのかが瞬時に把握できます。

このように英検は、自身の英語力アピールに有効な資格ですが、それ以外にも日頃の英語学習の成果を測ったり、勉強のモチベーションを高める手段としても優秀です。

さまざまな効果が見込める英検をぜひ利用したいところですね。

とはいえ、何級があなたの今現在のレベルに見合っているのか分からない方もいるのではないでしょうか。

自分のレベルに見合わない級に挑戦して不合格になるのも悲しいですし、あまりにも簡単すぎる級を選んでも身になりません。

あなたにとってちょうどギリギリ合格できる最適な級は何級でしょう?

本記事では、英検のホームページだけでは最適な等級がイマイチ分かりにくいという方のために、各級について詳しく説明していきます。

英検の難易度の概要

英語検定試験は7つの級に分かれています。一番簡単なのが5級で、それから4級3級と続き、次に難しいのが準2級です。その上のレベルとして2級、準1級と続き、最難関が1級となっています。

“準”と付く等級があるのは、2級と1級のみで3級以下にはありません。

各級の難易度が一番分かりやすいのは、学校の教育と照らし合わせてみることでしょう。

学校の教育課程ならどんな人でも大体同じものを受けており、それぞれ各学年で勉強する内容もしっかりと文部科学省によって統一されているからです。

以下では、それぞれの等級が学校教育に当てはめるとどの程度の難易度かご説明します。

中学レベルは3級以下

英検は中学以上のレベルとされており、5級が中学の初級で、4級が中級、3級が中学3年間をすべて終えたレベルになっています。

ただし4級・5級と、3級では問題形式に大きな違いが一つだけあります。

それはスピーキングテストです。

4級・5級のスピーキングテストは希望者だけが受けるものであり、録音形式の極めて簡単なものです。

しかし3級になるとスピーキングテストは、実際に面接委員の人と一対一で行う本格的なものになってきます。

実際に目の前に人がいて英語を話すというのは、紙や機械に向かって話すのとはかなり勝手が違うものです。

準2級、2級は高校レベル

続いてもう少し難易度が上がった準2級と2級についてです。

準2級・2級は高校レベルの英語力が問われます。準2級はちょうど高校英語の中間地点の辺り。そして2級は、高校卒業レベルの英語力が問われる難易度になります。

実際どちらの試験内容も大学受験で必要となるセンター試験と問題形式が類似している部分もあり、大学入試対策としても最適です。

特に学校の授業だけで英語を勉強している方は、英検を利用して客観的な英語力を測るのがおすすめです。

大学レベルは準1級以上

さらに難しい最高峰レベルの準1級と1級は、大学レベルの英語力です。

大学レベルと言うとかなり範囲は広まってきており、文法事項などは既に一通り終わって、あまり一般的ではない英単語もしっかり把握しておくことが必要になります。

準1級に合格できるレベルであれば、海外で生活を送るということも難しくなくなります。

さらに1級になると大学の卒業レベルであり、どのような場面においても英語がなんなく使えることが期待される難易度になってきます。

英検の1級を持っていれば、通訳案内士試験が免除されるほどです。

このことから「通訳もできるレベル」に到達していることがわかります。

なお、準1級と1級はどちらも「1級」という名がついているとはいえ、かなりレベルに開きがあります。

実は1級の合格率は毎回10%前後しかありません。

受験者の多くが準1級に合格できるレベルであると仮定すると、合格率10%がいかに低い合格率か想像がつくでしょう。

それだけ準1級と1級には難易度に開きがあるのです。

各級で必要とされる単語レベルと問題の傾向の違い

続いて、わかりやすい指標である単語力で比較しましょう。

まずは語彙数の比較、それから具体的にどのような単語を知っている必要があるかということを説明します。

各級で必要な単語の語彙数

英検ではせいぜいリーディングの大問1で単語の知識が問われるだけで、単語の問題はほぼ出題されません。

とはいえ、スピーキングやリスニング、ライティングなどどの問題であっても英語の単語力が必要なことは明らかです。

特にライティングでは、採点の基準に内容や構成、文法のみならず「語彙力」も含まれます。

難しい英単語を上手に使えているかどうかも、点数に影響しているのです。

したがって語彙力の多さは、級を選ぶ際の大きな判断材料になります。

中学1年修了レベルである5級の単語量は700語程度、4級合格に必要な単語量は1300語です。

3級は2500程度、準2級と2級はそれぞれ4000語と6000語です。

準1級になると7500語で、1級は10000語以上の語彙力が必要になります。

各級の差がどんどん広がってきていることにも注目しましょう。

5級から4級に挑戦する時は、新しく600語程度を覚えれば良いだけですが、レベルが上がるにつれて新しく覚えなければいけない単語も1500~2500語に増えています。

そういった意味でも、上の級へ行けば行くほど難しくなることがわかります。

各級の具体的な語彙レベルについて

実際に各等級でどのような英単語が分かっていれば良いのか見ていきましょう。

いくら「5級は600語」といってもマイナーな単語ばかりを覚えていては意味がありません。

各級でよく出題される単語をきちんと覚えているかどうかも重要なポイントです。

以下では、必須の単語を5問ずつ各級ごとに挙げています。

このうち4個正解できる級が、あなたが受けるべき級です。

もし5問とも正解できる場合は少しその級は簡単過ぎですし、3個未満ならその級は難しすぎる可能性があります。

英単語を見て瞬時に日本語訳が思い浮かぶかどうか? ということを基準に確認してください。

・5級レベル

new

cold

sleepy

warm

here

・4級レベル

easily

still

always

ride

cut

・3級レベル

pollution

possible

heavy

cheap

poor

・準2級レベル

ancestor

equipment

especially

amount

planet

・2級レベル

Improvement

Additional

mature

representative

apply for

・準1級レベル

ignorance

tariff

abide

accumulate

negligence

・1級レベル

embezzle

mull

exult

spree

remorse

まとめ

あなたの実力に見合った級を受験することが一番効率的に英語力をアップさせる近道です。

他の人に流されたり、世間体を気にして等級を選んでしまうと、無駄な努力や遠回りをしてしまう可能性があります。

あまり背伸びをせず、実力に見合った級を選んで学習してみてください。

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