英検 準2級 ライティング

英検準二級のライティング対策!問題と傾向と回答のコツ Madoka先生編

『英検準二級を受験しようと思うけどレベルが分からない・・・』

『英検準二級はどんな問題が出るの?新しくライティング問題が追加されたけど、どんな対策をとったらいいの?』

『英検準二級の合格ラインと合格率ってどうなっているの?』

不安でいっぱいな方へ、合格の道へのポイントをいくつかお伝えしたいと思います。

英検準二級の試験概要

構成

英検準二級は2017年からライティング問題が出題されるようになりました。2016年度までの問題構成と比較して見てみましょう。

2016年度の筆記試験問題  2017年度の筆記試験問題 
大問1 語句空所補充 20問 大問1 語句空所補充 20問
大問2 会話文問題 5問 大問2 会話文問題 5問
大問3 語句整序問題 5問 大問3 長文の空所補充問題 5問
大問4 長文の空所補充問題 5問 大問4 長文の内容一致問題 7問
大問5 長文の内容一致問題 7問 大問5 ライティング問題 1問
  試験時間 65分   試験時間 75分

上の表を見てもらうと分かるように、2017年度にライティング問題が追加されたことで試験時間が10分延長されました。問題数は少なくなったものの、ライティング問題に慣れていない人のために延長されたのだと考えられます。

時間

筆記試験の時間配分の目安ですが、以下のようになっています。

一次試験 (筆記試験) 時間配分
    問題形式   回答目安時間
リーディング 大問1 語句空所補充   20分
大問2 会話文問題   5分
大問3 長文の空所補充問題   10分
大問4 長文の内容一致問題 A 7分
B 8分
ライティング 大問5 ライティング問題   20分
見直し時間 5分

リーディング問題では1問につき1~2分を目標に解いていく練習を普段からしていきましょう!

見直し時間で自分の不安な箇所の再確認をしたり、リスニング問題の選択肢に目を通したりするのもいいでしょう。

レベル

日本英語検定協会では準二級を以下ように説明しています。

“準二級は、これまで五級・四級・三級と着実に英語の基礎力を身に着け、基本的な応用力として次の階段へつなげる重要な級で、レベルは高校中級程度とされています。“

また、『日常生活に必要な英語を理解し、また使用することができる』英語力とされています。

中学英語の基本がしっかり身についていないと合格は難しいでしょう。

センター試験と問題形式が似ているため、大学入試対策にも最適です!

英文法に関しては高校範囲の英文法も含まれます。よく出題されているのは、時制(時・条件の副詞節や現在完了進行形)や関係詞(関係副詞や複合関係詞)、代名詞などです。

そのほかにも問題によく出る動詞を含む熟語(belong to~/pay attention to~/make an effortなど)も覚えておく必要があります。熟語は自分の興味がある内容に変えて例文を作ると覚えやすいですよ。

準二級の一次試験(筆記試験)では1,200点のうち878点が合否のボーダーラインとなっています。なので合格率はおよそ40%です。意外と低い!と感じる人も多いと思いますが二次試験(スピーキング)では合格率が約80%なので中学英語の基礎をしっかり定着させ、毎日の努力次第では合格の道も遠くはありません。

ライティングの対策(2,000文字)

出題傾向

英検準二級のライティングはどんな問題なのでしょうか?

問題例:

●あなたは、外国人の知り合いから以下のQUESTIONをされました。

●QUESTIONについて、あなたの意見とその理由を2つ英文で書きなさい。

●語数の目安は50語~60語です。

●回答がQUESTIONに対応していないと判断された場合は、0点と採点されることがあります。

 QUESTIONをよく読んでから答えてください。

QUESTION

Do you think parents should let their children play video games?

下の表は過去5回分の出題問題の一部です。

2018年度 学校で発表の仕方を学ぶことは大切か?
第3回
2018年度 学生はグループよりひとりで勉強したほうがよいか?
第2回
2018年度 運動会に最適な月は?
第1回
2017年度 ファーストフード店はよいか?
第3回
2017年度 スポーツは子供にとって大切か?
第2回

こうして一覧にしてみると、学校生活や教育に関する質問が多いのが分かります。準二級の受験者の多くが学生中心だからかもしれませんね。

ほとんどの問題が、『〇〇は~によいか?(Is it  good for~?)』や『~は○○すべきか?(Should~?)』のように、Yes/Noで答える形式のものでした・・・が、2018年度第1回で『運動会に最適な月は?』というYes/Noで答える問題ではなく、受験者に対して具体的な意見を求める形式の問題が出題されるようになりました。

今までのようにYes/Noに対して答えるだけでなく、出題問題によってはWhatのような疑問詞に対して自分の意見を書けるように対策をしていかないといけませんね。

試験対策勉強法

英検準二級のライティング問題は、以下の4つの観点から採点されます。

①内容 課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由2つ)が含まれているかどうか
②構成 英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
③語彙 課題に相応しい語彙を正しく使えているか
④文法 文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか

それぞれの観点ごとに0~4点の5段階で評価され、得点の満点は16点となります(CSEスコアの満点は準二級:600点)各技能バランスよく得点して合格するには10点程度を目標にするとよいでしょう。

理想的なライティングの解答を作成するためには:

  • 型に沿って書く
  • 自分が答えやすい表現のほうを選ぶ

が高得点を取るコツになります。

主張   自分の意見を述べる(1文程度) I think…/I don’t think…
理由1   1つ目の理由を挙げる(1文程度) I have two reasons. First,…
具体例 理由1の具体例、その内容を補強する事実や体験などを述べる(1~2文程度) For example,…/ such as…/In my experience,…
理由2   2つ目の理由を挙げる(1文程度) Second,…
具体例 理由1の具体例、その内容を補強する事実や体験などを述べる(1~2文程度) For example,…/ such as…/In my experience,…
再主張   冒頭で述べた自分の意見をもう一度繰り返す(1文程度) That is why I think/I don’t think…

問題によっては、自分の意見はYesだけどNoで答えたほうが理由を考えやすい場合もあります。ですので、必ずしも自分の意見で答えないといけない訳ではありません。答えやすいほうを選んで書きましょう。

ライティング問題は50語~60語で書くように指定されていますが急に、『はい!では書いてください!』と言われても、そう簡単に書けるものではありません。ではどうしたらいいのでしょう?

ハッキリ言います!日々の努力(毎日コツコツ)が何よりも大事なんです。『なーんだ、そんなことか』と思う人もいるとは思います。ですが、これができない人は合格できません!!

そこで試してほしいことがいくつかあります:

  • 英語日記を毎日書く・・・自分の好きな内容で構わないので最低5文、難しい表現は使わなくて大丈夫です。慣れてきたら徐々に文を増やしていきましょう。
  • 毎日英単語を7個覚える・・・英単語の覚え方は人それぞれですが、書いても読んでも覚えにくい人は英単語の意味に関した絵を描いて漫画のように覚えることをおススメします。

Garbage

Vehicle

  • テレビ、ネットニュースを見て、感想を1、2文の英語で言ってみる・・・ライティングの勉強方法にスピーキングは必要ないのでは?と思われがちですが、声に出して自ら聞くことで英単語の音や英文法を身体で覚えやすくします。また、日々のニュースを確認することで時事問題に強くなります。
  • 基本文を覚える・・・ライティング問題で一番減点されやすいのが文法です。中学英語の簡単な基本英文を覚えておくことで、そこに違う単語をパズルのように置き換えて内容の違う文を作ることができます。英単語と同様、一日に沢山は覚えられないので一日2文などと決めて覚えましょう。紙に書くことも大事ですが声に出して覚えると効果的です!復習も忘れないようにしてくださいね。
  • 過去問を何度も解く・・・用意するのは1、2冊で大丈夫です。問題集の過去問は、最低5周はしましょう。過去問だけでは足りない人は、ネットで出ているような予想問題を解くのもいいでしょう。

試験前の一ヶ月間は制限時間を意識して解くようにしましょう!

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