英検 準1級 難易度

英検1級のレベルはどれくらい?合格までのおすすめの勉強法までご紹介 マミ先生編

「英検一級」と聞いて、何を思い浮かべますか?英語をネイティヴ並みに操ることのできる人しか受からない?難しすぎて、自分には縁のない話?勉強したら取れそう?など、色々なイメージが各自にあると思います。しかし、そのイメージは本当に正しいのでしょうか。実用技能英語検定(以下英検と記す)一級のレベルとは、果たしてどのくらいなのか、合格までにはどの程度の勉強量が必要になるのか、英検一級に求められる英語レベルはどのくらいなのか、ご紹介していきます。

英検1級とは

英検一級とは、英検の試験において最終の目標となる級です。英語力だけでなく、異文化の理解をとう問題、社会の中で実践的に英語を使うときの英語力が試されます。十分に英語の使われ方を理解することができているか、また、理解というインプットだけでなく、社会にアウトプットするだけの英語力を備えているか、など他にも様々な観点で判断されます。

英検一級は実際にどのレベルであるのか、取得したことによってどんなメリットがあるかを実際の問題を見ながら、説明していきます。

英検1級のレベルは日本英語検定協会によると、「大学上級程度」となっています。

程度としては、「広く社会生活で求められる英語を十分に理解し、また使用することができる」こと。読む・書く・聞く・話すという4技能の審査領域は、以下の通りである。

読む:社会性の高い幅広い分野の文章を理解することができる。

書く:社会性の高い幅広い話題についてまとまりのある文章を書くことができる。

聞く:社会性の高い幅広い内容を理解することができる。

話す:社会性の高い幅広い話題についてやりとりすることができる。

英検1級のメリット

英検一級に合格することで得られるメリットはどのようなものが挙げられるでしょうか。

様々なメリットが挙げられますが、例えば「資格」として、「入試の優遇」、「単位の認定」、特定の資格の英語免除などが挙げられます。

就活や留学、進学などの様々な場面で自分の英語力を証明することができるものとなります。2020年に大学受験制度が大きく変更されますね。そこで英検1級というのは、CEFRに当てはめた際に、B2〜C1に当てはまるという評価をされています。大学ごとに設ける基準は異なりますが、高く評価されている英検を取ることはとても有利に働きます。また、馴染みのない民間の英語試験は、進学や留学には役にたつかもしれませんが、就職にはどの程度役立つのでしょうか。受験したことがない試験については、高得点を取得の難易度が伝わりにくいことがあります。その点では、英検は日本の英語試験の中で最も有名な試験の一つであると言われています。馴染みのある試験だからこそ、受験したことがない人にも1級の取得のすごさが伝わるのです。そうすると、周りの評価を受けやすいことが英検のメリットなのではないかと考えることができますね!また、資格や入試の優遇だけでなく、単位の認定を英検に代わって行うという学校もあります。例えば、ある大学の英語の授業では英検一級を所持していれば授業を履修せずに単位を取得することになります。特定の資格の英語の試験免除というのは、特に通訳案内士(ガイド)になるための英語の筆記試験が免除されます。皆に知られている試験であるからこそ、国家資格の試験が免除されるということもあるのですね。先を見越して受験しなくても、今できることを積み重ねていけば将来的に自分の進学やキャリアなどに大いにメリットとなることが分かりますね!

また、周りからの評価のために受験するというだけでなく、自分の英語力への自信になることは間違いありません。勉強するときにそれぞれに目標があると思います。英検に合格するために英語の勉強を本格的に始めたという方も多くいると思います。TOEICでは合格・不合格はないものの、満点の990点を取得することはかなりの難関です。英検では、合否があるために、合格してしまえば満点でも合格ギリギリのラインでも同じ「合格」となります。最終的な目標を英検一級に置くことは難しいことですが、他の試験と比較してストレスなく受験に臨むことができるかもしれません。

英検1級の試験内容

英検1級の試験内容 は、他の級の英検と同様に一次試験ではリスニングとリーディングの選択問題。二次試験では、二分間のスピーチとその内容への質問がされます。日本英語検定協会は、「カギとなるのは英語の知識だけでなく相手に伝える対応力と発信力」であると発表しています。世界で活躍することのできるグローバルな人材の英語力を証明することができるものとなります。

英検1級の合格率

気になる英検の合格率は、10%程度と言われています。英検準一級の単語数は、8000語ですが、英検一級の単語数は15000語と言われています。準一級に合格するための勉強をしてからも、役3年程度勉強をすることで合格につながると考えられています。また、平均受験回数は、英検一級は2.5回となっていることから、ほとんどの人が平均して2~3回は英検一級の受験に挑戦しているということが分かります。難易度も高く、全体で10%ほどしか合格の出ない級なので、気長に勉強をしていく気持ちで臨むと良いかもしれません。何度も挑戦するのが当たり前であるということを念頭に置き、英語力向上のために勉強していきましょう。

英検1級の合格のためのおすすめ勉強法

おすすめの英単語勉強法

英検一級に合格するための単語のオススメの勉強方法について紹介します。

英検準一級の単語は、海外で生活したことのある人は感じたことがあると思いますが、日常生活の中でもよく使用される単語が多く含まれています。その一方で一級の頻出単語は海外に住んでいても聞いたことのないような単語が専門用語ばかりです。YouTubeなどでもよく紹介されていますが、英語のネイティブが英検一級に合格できない理由は英検一級の単語が、日常的に使われていないものであり、ネイティブでも聞いたことのないものであるから、ということがわかります。例えば、生物や化学、地学や経済、経営など社会のあらゆる専門家などそれぞれの分野に詳しい人なら理解することができるという単語が一級には多く含まれているのです。そのため、英語が単にできるというだけではなく、「英検用」の学習をある程度しないと、英検一級に合格することは極めて難しいということができます。

英検用の単語対策でオススメなのは、頻出から学ぶことができる単語帳です。「英検用」の対策をするとなると、単語は欠かせないものになります。もしもできたら単語帳に音声が付いているものをお勧めします。単語はライティングやリーディングだけではなく、リスニングにも活用することができます。単語を書けるし、読めるけど、発音できない・聞いても文字になっていないと分からないということをなくすために、音声付きの単語帳がお勧めです。

そして、いうまでもないですが、できるようになるまで何度も学習することが大切です。空き時間を見つけては単語をやり、単語に瞬時に反応できるようになるまで覚えることが大切です。

おすすめのリスニング対策法

次に、オススメのリスニング対策について紹介したいと思います。英検一級は、英検準一級と比較しても特別大きな変化はありません。しかし、英検一級に特化した対策本で対策をするのが一番効果的であると思います。ほとんどの対策本では、過去の問題から難易度を予想して作られるものであったり、また実際に出題されたものに近い問題が出題されます。解いてみて、納得がいかなったら回答を見て納得がいくまで聞くことができるのが対策本の良いところです。また、英検のホームページにも過去に出題されたリスニング問題は掲載されているので、一度聞いてみると良いかもしれません。どの程度の速さで音声が流れるのか、問題文の文章の長さはどのくらいなのか、図やグラフなど理解を助けるような表は難問程度掲載される傾向にあるのかなど、自分で確認することでその後の対策は大きく変わってくると思います。英検一級のリスニング時間はおよそ35分間。長い英文に重ねて質問を素早くかつ正確に読む、速読力が問われます。長い文章を覚えておくための記憶力や、体力も必要ですが、リスニングにもリーディングの力が大きく関わっていることがわかります。選択肢を読むのに時間がかかってしまっていたら、せっかく英語を「聞く」能力があっても問題を解くことができず、もったいないことになってしまいます。自分がどの程度の文章を、どのくらい時間をかけたら理解することができるのかということを知っておくことはリスニング問題を解く上でとても重要なことです。

おすすめの面接対策法

 英検一級の二次試験では、自分が話した2分のスピーチについて、「あなたの考えは〜でしたが、意義を唱える方もいます。その点についてはどう考えますか」など、ツッコミが多く入ります。ここで何が問われているかというと、自分の主張ができるだけでなく多角の物の見方ができているか、ということ。立場が変われば考えや見方は大きく変わります。そのため、自分の主張以外に様々な主張があるということ、それらの見方についてどう考えるかということが全体として問われています。

オススメの面接対策法は、「慣れること」です。特別な勉強方法はありませんが、ただの「speaking」にならぬように、「discussion」をすることが求められます。ライティングと同じように、理由を先に3点あげることで論点が明確になります。また、そこまで絞らずに話すときも自分の話していることがだんだんと変化してきてしまうということがないようにしましょう。相手のペースに巻き込まれ、話しているうちに自分が言いたかったことと、最終的に行ったことが異なってしまうということは起こり得ます。自分の主張は何か、明確な理由と共に考えます。また、それを相手に伝えるということが二次試験で求められることです。相手を自分の考えに説得する必要はありません。自分の考えをどの程度明確に相手に伝えることができるか、自分と異なる考えを持つ人にどのように対処するのか、そのプロセスが見られていると考えてください。

ニュースで見た事柄について英語でディスカッションをする機会があればして見ましょう。機会がなくても大丈夫です。自分はどう考えるかな?自分とは別の見方をするとしたらどのようになるだろう?と考え、どちらも自分の言葉で英語にすることができ、自分の気持ちや考えを細かく相手に伝えることを心がけましょう。スピーキングとライティングのテストはそういう意味では似ている点がありますね。どちらも問題に対して自分の考えをアウトプットする場です。リスニングやリーディングと異なり、与えられたインプットに対して適切なものを4択から選択するものとは異なりますね。ということは、単に話すことができないという問題を除いて、二次面接が苦手でどう対策をしていいのかわからない場合はライティングの勉強方法がスピーキングにも当てはまる点があるかもしれません。全然別物と考えて、4技能で「それぞれ学習・対策をすることもできますが、できるだけ勉強を生活の中に取り込み、短時間で身につけることができるようにするためには、自分の得意な点や苦手な点を洗い出すだけでなく、似ているものは何か、勉強方法を応用させることのできる分野を考え、自分なりの勉強方法を編み出すことが、合格への一歩となります。Listeningとspeakingを勉強しようと考えて、学習するのとライティングとスピーキングを同時に学習しようと考えるのでは学習方法が大きく変わってきますね。自分はどのように勉強するのか、その方法は正しいのか、自分に合っている方法であるのかということを常に考えながら、勉強することが大切になるのではないでしょうか。

英検1級の実際の試験例

実際の試験問題を見ていきましょう。

2017年第3回に出題されたライティングの問題は、Should Japan rethink its relationship with the United States? (日本は日米関係を見直すべきか) というものです。この問題から考えられることは、単に英語力を問われているわけではないということ。YES/NOだけでは答えることのできない問題であることもわかります。抽象的な問題や、考えを伝えにくい問題が出題される傾向にあります。

ライティングのポイントは、

・時事問題に敏感になる必要がある。が1つに挙げられます。

また、自分の主張が流れ良くなるために論点がぶれないように、論述をしていくことが求められます。なんとなく〜な感じかなと、考えがまとまっていない時に書き始めると、自分の文章に一貫性やまとまりがなくなってしまいますね。文章を書く前にメモすることが大切になります。

次に実際のリスニング問題についてですが、前述している通り、英検の公式ホームページから音声を聞くことができます。特にセクション4ではインタビューが長いので、問題文に答えるまでに3〜4分ほどひたすら英語を聞き続けなければいけないセクションがあります。実際の試験例が載っているので、ぜひ聞いてみてください。

リーディングに分類される短文の空所補充問題は、

例)”Organic gardening” usually makes use of (   ) comprised of biodegradable waste and leaves to help boost the fertility of the soil.

  1. antibiotics 2) compost 3) trivia 4) dregs

解答)2のcompostとなります。

和訳は、「普通有機園芸は土の肥沃度を高めるために役立つように生物分解性廃棄物と葉からなる(堆肥)を利用する」

難しいですね。この例文をみて、考えられることは確かに(堆肥)は専門的な単語ではあるけれど、前後の文脈から「生物分解性廃棄物と葉からなるもの」ということが分かり、さらに2以外の単語の意味がわかれば間違いなく解ける問題であるということです。正解を探すためにも単語を知っておくことは大切ですが、それ以外にも選択肢を絞ったり、消去法を行うために単語を知っておくことで、問題に正解することができるということがわかります。単語の勉強はとても大切ですね。

大問の2はパッセージの空所似合う適切な語彙を補うというもの。3はパッセージの内容に関する質問。ここで実際に長文を見ながら紹介するのは難しいですが、どちらもそんなに分量が多いという印象は受けませんでした。問題を見た限りは、正確に読むことが要求されているという印象。

全体的に英検一級は英語を4技能として捉えているかどうか、単語は全てにつながりますが、それだけではなく、リスニングにもリーディングの力が大切になったり、ライティングにもスピーキングの要素が大切になったり。英語の学習についてもオススメをいくつか紹介しましたが、人それぞれ自分の学習方法を確立されているかと思うので、参考にしながら英検の学習を進めてもらえたらと思います。

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