英検 準1級 ライティング

英検準1級のライティング!合格するためにこれは外せない

英検は上位の級になるとライティング問題、端的に言えば英作文問題が出題されます。準1級では、最長150ワードを求める英作文が出題されます。英作文問題は、高い配点が設定される反面、マーク式や普通の記述式と比較すると解答の自由度が高く、どのような文章が評価されるのか見え難いところがあります。今回はライティングの例題・過去問・採点基準を紹介しながら、高得点を獲得するコツについて紹介します。

①英検準1級のライティング問題の例題や出題の特徴

まずは、ライティング問題のオーソドックスな例題について紹介します。

●Write an essay on the given TOPIC.

●Use Two of the Points below to support your answer.

●Structure: Introduction, main body, and conclusion

●Suggested length: 120-150 words

TOPIC

Do you think that rich people should do more to prevent poverty?

POINTS

Inequality

Wealth

Fortunate

Enough

TOPICの前の部分は出題傾向が変更されない限り変わりません。つまり120〜150ワードで書くことになります。また、「Structure: Introduction, main body, and conclusion」とは噛み砕いて言うと、「意見・それを支持する理由・結論」について書いてくださいという事です。120〜150ワードですので、理由を2つ程度含めると適度の長さになることが多いです。可能であれば理由に例示などを交えられるとより望ましいでしょう。

さて、TOPICがライティングする「お題」となります。「Yes/No」形式になっているか、上記の例文のようにいくつかの選択肢から選んで意見を述べる出題が多いです。POINTSはヒントとなります。こうした単語を利用するといいですよ、というものですので、使用は必須ではありません。

ちなみに、英検の公式ホームページには直近の過去問が掲載されています。市販の参考書などを利用するのもいいですが、まずこちらの過去問を解答してみることも一案です。

過去問の掲載ページ:https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_p1/solutions.html

②英検準1級ライティングの採点基準

ライティングの採点は下記4つのポイントについて各々素点で4点ずつ16点満点で実施されます。

観点①内容:課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由)が含まれているかどうか

観点②構成:英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか

観点③語彙:課題に相応しい語彙を正しく使えているか

観点④文法:文構造のバリエーション数が充分か、それらを正しく使えているか

参考:https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/2016scoring_w_info.html

英検の実際の点数は、その時の難易度や正答率に基づきCSEスコアに変換される点に留意が必要ですが、概ね12点程度を取れれば合格ラインというところです。

観点①については、まず課題で求められている通りの意見を回答し、それについての理由を矛盾なく述べられているかが重要です。

観点②については、このあと説明しますが、意見―理由(+例示や詳細)―結論の流れが綺麗にできているかどうかがカギとなります。

観点③については、語彙力を鍛えるほかありません。大学レベルまでの単語はある程度使いこなせることが英検準1級の条件です。

観点④は、文法を習得していることはもちろんですが、単一的で退屈する、不要な繰り返しを避けられているか、適切な省略を行えているかなども見られます。

このうち語彙・文法については、そもそもライティングに限らず、まず事前学習を進めておくほかありません。それ以外の部分については、抑えるためのポイントについて次で簡単に説明します。

③準1級のライティングで高得点を獲得するコツ

ライティングで高得点を獲得するには、語彙力が重要となるのはもちろんですが、それ以外にも次の3点が重要です。

・先に理由と深掘りする内容を考えてから結論を決める

・準1級ライティングの模範構成に従う

・準1級ライティングの定型文を活用する

まず1点目ですが、内容を考える際のコツとしては、これはあくまで英語の試験であり、自分の意見を述べる場ではないと考えることです。型が整っていれば、意見はYES/NOどちらでも問題はないのです。つまり「理由の部分が自分の英語で言いやすい方」を選択するのが正しい戦略と言えます。

続いて2点目ですが、これは実は、問題文にも「Introduction, main body, and conclusion」という構成が指定されています。これはロジカルな英文において一般的な構成で、具体的には以下の構成となります。

・主張(賛成 or 反対)

・理由①

・理由①の詳細や具体例

・理由②

・再主張

この構成を守るようにしましょう。理由の数に指定はありませんが、150ワード以内という語数だと2つくらいが適切です。

最後に、上記の構成をスムーズに形成するために、以下のような定型文を覚えておくといいでしょう。英検準1級に合格するためにはこれ以上柔軟な表現は必須ではないので、これら定型文をそのまま流用する感覚で問題ありません。

 【主張】賛成意見:I think that ~.(私は〜だと思います。)/反対意見:I do not think that ~.(私は〜だとは思いません。)

 【理由①】First of all(Firstly), ~.(一つ目の理由は、〜。)

 【理由②】Second of all(Secondly), ~.(二つ目の理由は、〜。)

 【再主張】According to the reasons stated above,もしくはFor these reason, (これらの理由から)

英検準1級ライティングは対策次第

以上、今回は英検準1級のライティング問題のポイントを紹介しました。相応に高いレベルのライティング能力が必要とはいえ、まだ「ネイティブ並み」の高い英語力を求められる訳ではありません。今回紹介したポイントを参考にしつつ、その土台となる語彙・文法を身につければ、充分及第点が取れることでしょう。

ピックアップ記事

オンライン英会話 Universal Speaking(ユニバーサルスピーキング)

最近のコメント

    カテゴリー